その「アドバイス待ち」、本当に「礼儀」ですか?
謎の強制文化をメッタ斬り!
「アドバイス聞かないと失礼」という、もはや呪いの言葉
まず大前提として、教えてもらう立場として、経験豊富な先輩やコーチに謙虚に意見を求める姿勢は、成長のためにめちゃくちゃ大切です。これは揺るぎません。
でも、いつの間にか「アドバイスを求めること自体が目的化し、それをしない=失礼」という、本末転倒なプレッシャーになっていやしませんか?
これってまるで「子供がお菓子を欲しがるのが礼儀」と言っているようなもの。いやいや、子供は純粋にお菓子が欲しいから「ちょうだい!」って言うんであって、礼儀のために言ってるわけじゃないですよね?
「とりあえず聞いとけ」が生み出す、思考停止の連鎖
「ま、とりあえず何か聞いとかないと、やる気ないって思われるしな…」
「先輩も何か言いたそうだし、形だけでも聞いておくか…」
そんな、ある種の同調圧力に屈して、心にもない「アドバイスお願いします」を繰り返していませんか?
正直に言いましょう。そんな形式的なやり取り、誰が得するんでしょう? アドバイスする側も、相手が本当に聞きたがっているのか半信半疑のまま、当たり障りのない一般論や、数分前に言ったことの繰り返しになるかもしれません。それって、お互いにとって不幸な時間じゃないでしょうか。
アドバイスの「本音と建前」
~それ、壮大な時間の無駄遣いかもしれませんよ?~
聞く気ゼロの「はい、はい、なるほどですね~(早く終われ)」タイム
想像してみてください。
内心「早くこの時間終わんないかなー」「今日の晩ごはん何にしようかなー」なんて思いながら、神妙な顔つきで、小刻みに頷き続ける自分。…これ、もはや喜劇ですよね。
アドバイスする側も、相手の目が泳いでいたり、明らかに上の空だったりしたら、話す気が失せるというものです。本当にアドバイスを自分のものにする気がないのなら、それは「礼儀」どころか、相手の貴重な時間を奪う「失礼」にあたるのではないでしょうか?
アドバイスする側のホンネ「えっと…何を言えばいいんだっけ…?」
逆に、アドバイスを求められる側の立場になった時を考えてみましょう。「今日のプレー、どうでしたか?」と聞かれても、「いや、特に大きな問題もなかったし、何て言おう…」と困惑した経験、ありませんか?
でも、何か言わないと「見てないのかな」「教える気ないのかな」と思われるかもしれない…というプレッシャーから、無理やり何かをひねり出す。そんな「とりあえず何か言わなきゃ」で紡ぎ出された言葉が、果たして相手の心に響くでしょうか? むしろ、お互いに気を遣い合うだけの、不毛なコミュニケーションになってしまいがちです。
「ください」から「掴み取る」へ!
真に価値あるフィードバックを得るための極意
アドバイス乞食になるな!まずは「自分はどうだったか」を言語化せよ
じゃあ、どうすればいいのか?アドバイスを求める前に、まずは自分でその日のプレーを振り返ってみましょう。
「今日のゲーム、後半でバック奥に追い込まれる場面が立て続けにあったな。あれ、どうすればもっと上手く対処できたんだろう?」
「あの場面、クロスに打つべきだったか、それともストレートにもう一本ねじ込むべきだったか…」
というように、具体的な課題や疑問点を自分の中で明確にすることが第一歩です。「今日の試合、どうでしたか?」と丸投げするのではなく、「今日の試合のこの場面で、相手のこういうショットに対して、私はこういう意図でこう返球したんですが、もっと効果的な選択肢はありましたか?」と具体的に聞く。これだけで、アドバイスの質は天と地ほど変わってきます。
ピンポイントな質問が、的確な答えを引き出すカギ
「今日の私のスマッシュのコース、少し甘かったでしょうか? もっと角度をつけるには、どのタイミングで打点を捉えるべきですか?」
「レシーブで相手を揺さぶりたいんですが、今日の相手にはどのコースが一番嫌がっていましたか?」
このように、具体的なポイントに絞って質問することで、相手も「ああ、それならね…」と的確なアドバイスをしやすくなります。漠然とした「何かアドバイスください」は、相手をただただ困らせるだけです。
それはまるで、広大な海に向かって「どこかに魚はいますか?」と尋ねているようなもの。釣りたい魚の種類(=知りたいこと)と、具体的なポイント(=プレーの場面)を絞り込むことで、初めて「大物」のアドバイスが釣れるんです。
まとめ:「思考停止の儀式」から卒業し、
主体的な成長サイクルを回そう!
今日のオンライン教室でお伝えしたかったのは、「アドバイスを求める行為そのものが悪い」ということでは決してありません。むしろ、本当に上手くなりたい、強くなりたいと願うなら、的確なアドバイスは積極的に、そして貪欲に求めるべきです。
問題なのは、その行為が「とりあえず聞いておけばOK」「アドバイスをもらうことが礼儀だから」という、思考停止の儀式に成り下がってしまうことです。
「アドバイスを求めるのが礼儀」という、どこか体育会的な謎の呪縛から一旦自由になりましょう。
そして、「今日の自分は何が課題で、どうすればもっと良くなるのか」を主体的に考え、その上で具体的な質問をぶつけていく。
その姿勢こそが、結果的に相手への本当の敬意にも繋がり、お互いにとって何倍も有意義な時間になるはずです。
「お菓子をねだる」のではなく、自分の知恵と工夫で「最高のお菓子を獲得しにいく」。
そんな気概で、日々の練習と、そこから得られるフィードバックに向き合ってみませんか?
…え? 例えがやっぱりお菓子なのって? いや、だって分かりやすいじゃないですか!(笑)
以上、今日のオンライン教室レポートでした! 広報担当の桜木が、アツくお届けしました!
皆さんのバドミントンライフが、より主体的で、実り多いものになりますように! 情熱をシャトルに乗せて!