1. コートとネットの基本
コートの広さとライン
バドミントンコートは長方形。シングルスとダブルスで使う範囲が少し違うんだ。
ラインの幅は40mm。色は白か黄色が見やすいね。
コートの主な寸法:
- 全長: 13.40m
- 全幅 (ダブルス): 6.10m
- 全幅 (シングルス): 5.18m
- ネットの高さ (中央): 1.524m
- ネットの高さ (ポスト際): 1.55m
サービスラインにも種類があって、サーブを打つ範囲が決まっているよ。
2. シャトルについて知ろう
シャトルの構造と種類
シャトルは、天然の羽根(ガチョウやアヒル)または合成素材で作られているよ。
天然羽根シャトルの特徴:
- 16枚の羽根をコルクの台に取り付け。
- 羽根の長さ: 62mm~70mmで均一。
- 重さ: 4.74g~5.50g。
合成素材のシャトルも、天然羽根シャトルと似た飛行特性を持つように作られているんだ。気温や湿度によってシャトルの飛び方が変わるから、試合では適切なものを選ぶのが重要だよ。
3. ラケットを選ぼう
ラケットのパーツと規定
ラケットは、シャトルを打つための大切な道具。いくつかのパーツからできているよ。
- ハンドル: 握る部分。
- シャフト: ハンドルとヘッドを繋ぐ棒状の部分。
- ヘッド: ストリング(ガット)が張られている部分。
- ストリングド・エリア: シャトルを打つ面。
- スロート (ある場合): シャフトとヘッドを繋ぐ三角形の部分。
ラケットの大きさにも決まりがあるよ:
- 全長: 680mm以内。
- 幅: 230mm以内。
- ストリングド・エリアの長さ: 280mm以内。
- ストリングド・エリアの幅: 220mm以内。
ラケットに何かを取り付けたり、形を極端に変えるような改造は基本的にNGだよ。
4. ゲームの始め方 (トス)
試合開始の合図!
試合を始める前に「トス」をするよ。コイントスやじゃんけん、ラケットを回したりする方法があるんだ。
トスに勝ったサイド(選手またはペア)は、次のどちらかを選べるよ:
- 最初にサービスをするか、レシーブをするか。
- 試合を始めるコートのどちらのエンド(サイド)を選ぶか。
トスに負けたサイドは、残った方を選ぶことになるよ。これで、いよいよゲームスタートだ!
5. 得点の仕組み (スコアリング)
ポイントをゲット!
バドミントンの試合は、通常3ゲームマッチで、2ゲーム先取した方が勝ち!
1ゲームのポイント:
- 基本的には21点を先に取った方がそのゲームの勝者!
- ラリー(シャトルの打ち合い)に勝った方が1点を得るよ(これをラリーポイントシステムと言う)。
- 相手が「フォルト」をするか、シャトルが相手コート内に落ちてインプレーでなくなった場合に得点となるんだ。
デュースに注意!:
- もしスコアが20対20(20オール)になったら、そこから2点差をつけた方がゲームの勝者になるよ。(例: 22-20, 23-21)
- でも、もしスコアが29対29(29オール)までいったら、次に30点目を取った方が勝ち!延長はここまでだよ。
ゲームに勝ったサイドが、次のゲームで最初にサービスをする権利を得るよ。
6. サービスを極める!
正しいサービスのルール
サービスはラリーの始まり。正確に打たないとフォルト(反則)になるから注意が必要だよ。
サービスの基本ルール:
- サーバー(サービスをする人)とレシーバー(サービスを受ける人)は、斜め向かいの正しいサービスコートに立つ。ラインに触れちゃダメ!
- 両足の一部分は、サービスを始めてから打ち終わるまで、床に接していなければならない。
- ラケットで最初にシャトルの台(コルク部分)を打つ。
- 打たれる瞬間、シャトル全体がコート面から1.15m以下でなければならない。
- ラケットは、サービスを始めてから打ち終わるまで、前方への動きを継続する。途中で止めたり、フェイントはNG。
- サービスをしようとして空振りするのもフォルト。
サーバーとレシーバーが構えたら、不当にサービスを遅らせてはいけないよ。
7. シングルスとダブルス
シングルス (1対1)
1人対1人で戦う形式だよ。
- サーバーのスコアが0点か偶数の時は、右サービスコートからサーブ。
- サーバーのスコアが奇数の時は、左サービスコートからサーブ。
- レシーバーもこれに合わせて、サーバーのいるコートの対角線上のサービスコートでレシーブする。
- ラリーに勝つと得点し、続けてサービスを行う。サービスコートは自分の得点に応じて変わる。
- レシーバーがラリーに勝つと得点し、新しいサーバーになる。
ダブルス (2対2)
2人対2人で戦う形式。戦略が重要!
- サービングサイドのスコアが0点か偶数の時は、右サービスコートのプレーヤーがサーブ。
- サービングサイドのスコアが奇数の時は、左サービスコートのプレーヤーがサーブ。
- レシーバーはサーバーの対角線上のプレーヤー。
- サービングサイドが得点したら、同じサーバーがもう一方のサービスコートからサービスを続ける。パートナーと位置を交代する。
- レシービングサイドが得点したら、サービス権が移り、新しいサービングサイドとなる。その時のスコアに応じたサービスコートからサービスを開始する。
- サービス権が移った直後は、プレーヤーは直前のラリーと同じサービスコートに留まる(サービスをする人、受ける人以外)。
8. 「フォルト」って何?
こんな時は反則!
「フォルト」はバドミントンでの反則のこと。フォルトをすると相手に1点が入る(またはサービス権が移動する)よ。
代表的なフォルトの例:
フォルトの種類 | 説明 |
---|---|
サービスが正しくない | 第6条のサービスのルール違反(高さ、足の位置、打ち方など) |
シャトルがネットを越えない | 打ったシャトルがネットに引っかかったり、ネットの下を通過した。 |
シャトルがコート外に落ちる | 打ったシャトルがコートの境界線の外側に着地した。(ライン上はインだよ!) |
身体や着衣にシャトルが触れる | インプレー中にシャトルがプレーヤーの体や服に触れた。 |
ネットやポストに触れる | インプレー中にラケット、身体、着衣がネットやポストに触れた。 |
オーバーネット | ネットを越えて相手コート側でシャトルを打った(フォロースルーはOK)。 |
ダブルヒット | 同じプレーヤーが2回連続してシャトルを打った(1回のスイングで偶然2度当たりはセーフな場合も)。 |
ドリブル/スリング | シャトルをラケット面で捕らえて運んだり、投げたりした。 |
相手を妨害する | 相手の正当なストロークを妨げたり、大声や身振りで故意に相手の注意をそらした。 |
他にも細かいフォルトがあるから、ルールブックも確認してみてね!
9. 「レット」で一時停止
ノーカウントでもう一度!
「レット」は、ラリーをノーカウントにして、やり直すこと。主審またはプレーヤー(主審がいない場合)がコールするよ。
レットになる主なケース:
- レシーバーの構えが整う前にサーバーがサービスをした時。
- サービスの時に、サーバーとレシーバーの両方が同時にフォルトをした時。
- サービスが打ち返された後、シャトルがネットの上に乗ったり、ネットを越えた後にネットに引っかかった時(サービス時以外)。
- プレー中にシャトルが分解してしまった時。
- コーチがプレーを中断させたり、相手プレーヤーの注意をそらしたと主審が判断した時。
- 線審が見えなかったり、主審も判定できないような微妙な判定の時。
- その他、予期せぬ事態や突発的な事故が起きた時(例: 隣のコートからシャトルが入ってきた)。
レットになったら、その前のサービスは無効。レットになる直前のサーバーがもう一度サービスをするよ。
10. プレー中のマナーと罰則
フェアプレーを心がけよう!
バドミントンは紳士淑女のスポーツ。気持ちよくプレーするために、マナーを守ることが大切だよ。
良いマナーの例:
- 試合前後の挨拶をしっかりする。
- 相手の素晴らしいプレーには拍手を送る。
- 判定に不服があっても、審判の指示に従う。
- シャトルは丁寧に相手に返す。
プレーの継続とインターバル:
- プレーは最初のサービスからマッチが終わるまで継続されるのが基本。
- 各ゲーム中、どちらかのサイドのスコアが11点になった時、60秒を超えないインターバル(休憩)が取れるよ。
- 第1ゲームと第2ゲームの間、第2ゲームと第3ゲームの間には、120秒を超えないインターバルが認められる。
- 体力回復やアドバイスを受けるために、不当にプレーを遅らせてはいけないよ。
不品行な振舞いと罰則:
故意にプレーを遅らせたり、シャトルを破損したり、相手に失礼な態度をとったり、競技規則を越えた不品行な行動はNG!
審判は、違反に対して次のような処置をとることがあるよ:
- 警告 (イエローカードのようなもの)
- フォルト (レッドカードのようなもので、相手に1点)
- 目に余る違反や繰り返される違反の場合は、さらに重い失格処分になることも。
スポーツマンシップにのっとり、正々堂々とプレーしよう!
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より詳細なルールや最新の情報は、日本バドミントン協会の公式競技規則を確認しよう!
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