はじめの一歩!基本用語をマスターしよう
バドミントンの世界へようこそ!まずはこれらの言葉を覚えれば、試合観戦もプレーももっと楽しくなるぞ! (出典: 競技規則 P1)
- プレーヤー (Player): バドミントンをプレーするすべての人。君も立派なプレーヤーだ!
- マッチ (Match): 1人もしくは2人のプレーヤーがチーム(サイド)を組んで対戦する試合のこと。
- シングルス (Singles): 1対1の真剣勝負!個人の技術と戦略が光る。
- ダブルス (Doubles): 2対2で戦うチームプレー!パートナーとの連携が勝利の鍵。
- サービングサイド (Serving side): サービスを打つ権利を持っているサイド。攻撃開始!
- レシービングサイド (Receiving side): サービスを受けるサイド。反撃のチャンスを待て!
- ラリー (Rally): サービスから始まり、シャトルが床に落ちたりフォルトになるまで続くスリリングな打ち合い。
- ストローク (Stroke): プレーヤーがラケットでシャトルを打つための一連の動作。ナイスショットを決めよう!
[ILLUSTRATION: 楽しそうにシングルスで対戦する2人のプレーヤーと、ダブルスで連携してシャトルを追う4人のプレーヤーのダイナミックなイラスト。背景に「MATCH START!」のような文字を入れても良い。]
戦いの舞台!コートの構造とネットの高さ
バドミントンコートは長方形。ラインの幅は40mmで、色は白か黄色が基本だよ。(出典: 競技規則 P1-3)
コートの各ラインとその役割
[ILLUSTRATION: バドミントンコート全体の詳細な図。各ライン(サイドライン(ダブルス用・シングルス用)、バックバウンダリーライン、ロングサービスライン(ダブルス用・シングルス用)、ショートサービスライン、センターライン)の名称を明確に記載。シングルスとダブルスでの有効範囲を色分けや点線などで分かりやすく示す。主要な寸法(全長13.40m、全幅6.10m、ネットまでの距離など)も入れると完璧。図のタイトルは「バドミントンコート完全図解!」など、キャッチーに。 source: 競技規則 図A P2]
- サイドライン (ダブルス用): コートの一番外側の長いライン。ダブルスではここまでがイン。
- サイドライン (シングルス用): ダブルス用サイドラインの内側にあるライン。シングルスではここまでがイン。
- バックバウンダリーライン: コートの一番奥のライン。シングルスのサーブ時以外は、ここまでがイン。
- ロングサービスライン (ダブルス): バックバウンダリーラインと同じ位置。ダブルスのサーブではここまでがイン。
- ロングサービスライン (シングルス): ダブルスのロングサービスラインより手前にあるライン。シングルスのサーブでこのラインを越えるとアウト。
- ショートサービスライン: ネットに一番近い横ライン。サーブはこのラインを越えなければならない。
- センターライン: コートを左右に分ける縦ライン。サーブを入れるエリアを区切る。
ネットの高さとポスト
ネットの高さは、コート中央で1.524m、ダブルスのサイドライン上のポストの位置では1.550m。このわずかな差が戦略に影響することも!ポストはダブルスのサイドライン上に立てるのがルールだ。(出典: 競技規則 P3 第1条第4項, 第10項)
[ILLUSTRATION: ネットとポストのイラスト。ネット中央の高さ(1.524m)とポスト部分の高さ(1.550m)をメジャーなどで測っているような表現で分かりやすく示す。ポストがダブルスサイドライン上にあることも強調。]
超重要ポイント! コートの全てのラインは、そのラインが示す範囲の一部です。つまり、シャトルがラインに少しでも触れれば「イン」! (出典: 競技規則 P2 第1条第3項)
空飛ぶ羽根!シャトルの秘密
シャトルコックとも呼ばれるシャトル。天然の鳥羽根製と合成素材製があるけど、どちらも似た飛行性能が求められるんだ。(出典: 競技規則 P3-4 第2条)
天然羽根シャトルの基準 (これが基本!)
- 羽根の枚数: 16枚 (寸分の狂いなく!)
- 羽根の長さ: 62mm~70mm (全て同じ長さであること)
- 羽根先端の円直径: 58mm~68mm
- 台(コルク部分)の直径: 25mm~28mm (底は丸い)
- 重さ: 4.74g~5.50g (この軽さが絶妙な飛びを生む!)
[ILLUSTRATION: 天然羽根シャトルの美しいイラスト。各部の名称(羽根、糸、台/コルク)と主要な寸法(羽根の長さ、全体の重さなど)を分かりやすく表示。羽根が16枚であることを示すために、一部を拡大しても良いかも。]
シャトルのスピードテスト (試打)
シャトルのスピードが適切かどうかは、試打でチェックする。コートのバックバウンダリーライン上から、全力のアンダーハンドストロークでコートと平行に打ち上げる。シャトルが反対側のコートのバックバウンダリーラインから手前530mm~990mmの範囲に落ちれば合格!(出典: 競技規則 P5 第3条)
[ILLUSTRATION: プレーヤーがシャトルの試打をしている様子。打点と落下範囲(530mm~990mmのゾーン)をコート図上に明確に示す。落下範囲を「OKゾーン」として色付けすると分かりやすい。 source: 競技規則 図B P5]
勝利の相棒!ラケットの規格
プレーヤーの魂とも言えるラケット。ルールで大きさが決まっているんだ。(出典: 競技規則 P5-7 第4条)
ラケットのサイズと各部名称
- 全長: 680mm以内
- 幅: 230mm以内
- 主な部分:
- ハンドル: 握る部分。グリップテープでカスタマイズ!
- ストリングド・エリア: シャトルを打つガット面。ここが命!
- ヘッド: ストリングド・エリアを囲むフレーム部分。
- シャフト: ハンドルとヘッドをつなぐ棒状の部分。しなりが重要。
- スロート (あれば): シャフトとヘッドの間の三角形の部分。
[ILLUSTRATION: バドミントンラケットのイラスト。各部位の名称(ハンドル、シャフト、スロート、ヘッド、ストリングド・エリア)を矢印で分かりやすく示す。全長と全幅の最大寸法も記載。 source: 競技規則 図C P7]
ストリング(ガット)について
ストリングド・エリアは平らで、ガットが縦横に交差して編まれている。ガットの張り方や種類で打球感が大きく変わるぞ!ラケットにはプレーに影響するような余計なもの(突起物など)を付けてはいけない。ただし、振動止めなど、目的が正当で妥当な大きさのものはOK。(出典: 競技規則 P6 第4条第2項, 第3項)
運命の選択!トス (試合開始前)
試合開始前にはトス(コイントスやじゃんけんなど)を行う。勝った方が有利な選択権をゲット!(出典: 競技規則 P7-8 第6条)
トスに勝ったサイドは、以下のどちらかを選べる:
- 最初にサービスをするか、レシーブをするか
- 試合開始時にどちらのエンド(コートサイド)を選ぶか
トスに負けたサイドは、残った選択肢を選ぶことになる。さあ、君ならどっちを選ぶ?
[ILLUSTRATION: 主審がコイントスをしている場面。両サイドの選手が期待と緊張の表情で見守っている。背景に「TOSS UP!」や「CHOOSE YOUR DESTINY!」のような文字を入れて盛り上げる。]
勝利への道!得点のルール (スコアリングシステム)
バドミントンの試合は、通常3ゲームマッチで行われ、2ゲーム先取したサイドが勝利となる。(出典: 競技規則 P8 第7条)
1ゲームは基本的に21点を先に取ったサイドの勝ち! ラリー(打ち合い)に勝つと1点ゲットだ。相手がフォルト(反則)をしたり、シャトルが相手コート内に落ちてプレーが途切れた場合に得点となる。
手に汗握る!デュースのルール
- スコアが20対20 (20オール) になったらデュース!そこから2点差をつけたサイドがそのゲームの勝者となる。(例: 22-20、23-21)
- もしスコアが29対29 (29オール) までもつれたら、次に30点目を取ったサイドがそのゲームの勝者となる!(最大30-29で決着)
[ILLUSTRATION: スコアボードのイラスト。左側に「20-20」→「21-20」→「22-20 WIN!」と変化する様子。右側に「29-29」→「30-29 WIN!」と変化する様子を、それぞれ興奮した表情のキャラクターと共に描く。「DEUCE!」や「MATCH POINT!」の文字も効果的。]
流れを掴め! ゲームに勝ったサイドが、次のゲームで最初にサービスをする権利を得るぞ。(出典: 競技規則 P8 第7条第6項)
風向きが変わる?エンドの交代 (コートチェンジ)
試合中、コートのサイド(エンド)を交代するタイミングがある。これは公平性を保つためなんだ。(出典: 競技規則 P8-9 第8条)
エンドを交代するタイミングは以下の通り:
- 第1ゲーム終了時
- 第2ゲーム終了時 (もし第3ゲームを行う場合)
- 第3ゲームで、どちらかのサイドが先に11点に達した時
もしうっかりエンド交代を忘れてしまっても、気づいた時点でシャトルがインプレーでなくなったらすぐに交代する。その時点でのスコアはそのまま継続されるので安心してね。
[ILLUSTRATION: 選手たちがネットを挟んで笑顔でエンドを交代している様子のイラスト。背景に太陽や風向きが変わるようなエフェクトを入れると「風向きが変わる?」というタイトルとマッチする。]
試合の開始点!サービスの基本ルール
サービスはラリーの始まり。正確なサービスが勝利への第一歩だ!(出典: 競技規則 P9-10 第9条)
正しいサービスの条件 (ここが重要!)
- サーバーとレシーバーは、サービスコートの境界線に触れずに、斜めに向かい合って立つ。
- 両足の一部分は、サービス開始から完了まで、コート面に接していなければならない (ジャンプはNG!)。
- サーバーはラケットでシャトルの台 (コルク部分)を最初に打つ。
(注: 2025年4月30日まではスピンを加えずシャトルを放し、台を打つという暫定ルールあり。source: 競技規則 P9 第9条第1項(5)但し書き)
- 打たれる瞬間、シャトル全体がコート面から1.15m以下でなければならない。 (胸のあたりより下、というイメージ)
- サーバーのラケットは、サービスを始めてから打ち終わるまで、前方への動きを続けなければならない (途中で止めたり、フェイントはNG!)。
- サービスをしようとしてシャトルを打ちそこなう (空振り) のはフォルト。
- サーバーとレシーバーが構えたら、不当にサービスを遅らせてはいけない。
[ILLUSTRATION: 正しいサービスのフォームの連続写真風イラスト。①構え(足の位置、シャトルの持ち方)、②インパクトの瞬間(シャトルの高さ1.15m以下、ラケットが台を捉えている)、③フォロースルー。特にシャトルの高さ制限を赤いラインなどで強調。キャラクターが「1.15m以下!」と指差しているのも良い。]
サービスの駆け引き
サーバーはレシーバーが構える前にサービスを始めてはいけない。でも、レシーバーが打ち返そうとしたら、もう構えていたと見なされるぞ。ダブルスでは、パートナーは相手の視界を遮らなければ、コート内のどこにいてもOK!
個人技のぶつかり合い!シングルスのルール
シングルスは1対1のガチンコ勝負!コートのどこにサーブを打つかがポイントだ。(出典: 競技規則 P10-11 第10条)
サービングコートとレシービングコート
サーバーのスコアによって、サーブを打つ位置と受ける位置が決まる。
- サーバーのスコアが0点または偶数の時: サーバーは右サービスコートからサーブ。レシーバーも相手の右サービスコートでレシーブ。
- サーバーのスコアが奇数の時: サーバーは左サービスコートからサーブ。レシーバーも相手の左サービスコートでレシーブ。
[ILLUSTRATION: シングルスのサービスコートを示す図を2パターン。「サーバーのスコアが偶数(0, 2, 4...)の時」として右コートから対角の右コートへサーブの矢印。「サーバーのスコアが奇数(1, 3, 5...)の時」として左コートから対角の左コートへサーブの矢印。各プレーヤーの位置に人型アイコンを置くと分かりやすい。]
プレーの順序と得点
ラリー中は、サーバーとレシーバーが交互にシャトルを打ち合う。
- サーバーがラリーに勝った場合: サーバーが1点を獲得し、次は反対側のサービスコートから再びサービスを行う。
- レシーバーがラリーに勝った場合: レシーバーが1点を獲得し、今度はそのレシーバーが新しいサーバーとなる。
最強タッグを目指せ!ダブルスのルール
ダブルスは2対2のチーム戦。パートナーとの阿吽の呼吸が試される!シングルスとはサーブのルールが少し違うぞ。(出典: 競技規則 P11-13 第11条)
サービングコートとレシービングコート
- サービングサイドのスコアが0点または偶数の時: サービングサイドのプレーヤーは右サービスコートからサービス。
- サービングサイドのスコアが奇数の時: サービングサイドのプレーヤーは左サービスコートからサービス。
- サービスを受けるのは、サーバーの対角線上にいるプレーヤー。そのパートナーは受けてはいけない。
- プレーヤーは、自分のサイドがサービスをして得点するまでは、サービスコートを替わってはいけない。
[ILLUSTRATION: ダブルスのサービスコートを示す図を2パターン。「サービングサイドのスコアが偶数(0, 2, 4...)の時」として右コートのプレーヤーから対角の相手コート右側のプレーヤーへサーブの矢印。「サービングサイドのスコアが奇数(1, 3, 5...)の時」として左コートのプレーヤーから対角の相手コート左側のプレーヤーへサーブの矢印。サーバー、レシーバー、それぞれのパートナーの位置を明確に。]
プレーの順序と得点
サービスが打ち返された後のラリーでは、サービングサイドのどちらかのプレーヤーが打ち、次にレシービングサイドのどちらかのプレーヤーが打ち、これを交互に続ける。
- サービングサイドがラリーに勝った場合: サービングサイドが1点を獲得。同じサーバーが、今度は反対側のサービスコートから再びサービスを行う。
- レシービングサイドがラリーに勝った場合: レシービングサイドが1点を獲得。そして、今度はそのレシービングサイドが新しいサービングサイドとなる。
サービスの順序 (ここがダブルスの醍醐味であり、ちょっと複雑!)
ゲーム開始時の最初のサーバーをA、そのパートナーをB。相手サイドの最初のレシーバーをC、そのパートナーをDとすると、サービス権は以下のように移っていく。(出典: 競技規則 P12-13 第11条第4項、及びP26の表)
- 最初のサーバー (A) から → 最初のレシーバー (C) へ
- (もしC&D組がポイントを取ったら) Cのパートナー (D) がサーブ
- (もしA&B組がポイントを取ったら) Aのパートナー (B) がサーブ
- (もしC&D組がポイントを取ったら) 最初のレシーバー (C) がサーブ
- そして最初のサーバー (A) に戻り… 以下繰り返し。
基本は「点を取ったら同じ人がサイドを変えてサーブ」「相手にサービス権が移ったら、その時レシーブをしていなかった人がサーブ」と覚えよう!
[ILLUSTRATION: ダブルスのサービスローテーションを図解。A&B組対C&D組で、Aが最初のサーバー、Cが最初のレシーバーのケース。スコアの変動(例: 0-0 Aサーブ→Cレシーブ。A&B得点1-0 Aサーブ→Dレシーブ。C&D得点1-1 Dサーブ→Aレシーブ…など)に伴うサーバーとレシーバーの入れ替わりを、4人のキャラクターを使って分かりやすくステップごとに示す。競技規則P26の表を参考に、数パターンの得点経過を示すとより理解が深まる。]
ダブルスの鉄則! 同じゲーム内で、サービスを打つ順番を間違えたり、レシーブする順番を間違えたり、同じ人が2回続けてレシーブしたりしてはいけないぞ! (ただし、サービスコートの間違い訂正時などは例外あり。出典: 競技規則 P13 第11条第5項)
しまった!これがフォルト (反則) だ!
「フォルト」とはバドミントンでの反則のこと。フォルトをすると相手に1点が入るか、サービス権が相手に移ってしまう。気をつけよう!(出典: 競技規則 P14-15 第13条)
サービス時の主なフォルト
- サービスの基本ルール (第9条) を守らなかった場合 (例: シャトルが高すぎる、足が動いたなど)。
- 打ったサーブがネットの上に乗ったり、ネットを越えた後にネットに引っかかった場合。
- サーブをレシーバーのパートナーが打った場合。
ラリー中の主なフォルト
- シャトルがコートの境界線の外に落ちた (ライン上はセーフ!)。
- シャトルがネットを越えなかった (ネットにかかった)。
- シャトルが天井や壁に触れた。
- シャトルがプレーヤーの体や服に触れた (ボディタッチ)。
- シャトルをラケットで保持したり (キャッチ)、投げたり (スリング) したように打った。
- 同じプレーヤーが2回連続してシャトルを打った (ダブルヒット)。ただし、1回のスイング動作でラケットヘッドとストリング部分に連続して当たるのはセーフ。
- プレーヤーとそのパートナーが連続してシャトルを打った。
- 打ったシャトルが相手コートに向かわなかった。
プレーヤーの行動による主なフォルト
- ラケット、体、服がネットやその支柱に触れた (ネットタッチ)。
- ラケットや体がネットの上を越えて相手コートを侵した (オーバーネット)。ただし、打った後のフォロースルーでラケットがネットを越えるのはOK。
- ラケットや体がネットの下から相手コートに入り込み、相手を妨害したり注意をそらしたりした。
- 相手の正当なショットを妨害した (オブストラクション)。
- 大声や身振りなどで故意に相手の注意をそらした。
[ILLUSTRATION: 代表的なフォルトの場面を、分かりやすくユーモラスなキャラクターで図解。「ネットタッチで『あっ!』となる選手」「オーバーネットで相手にプレッシャーをかける選手(違反例)」「シャトルが体に当たって『イタッ!』となる選手」「ダブルヒットで慌てる選手」など。各フォルトに「フォルト!」の吹き出しを付ける。]
もう一回!「レット」 (やり直し) になるケース
「レット」とは、そのラリーをノーカウントにしてやり直すこと。主審またはプレーヤー (主審がいない場合) がコールする。レットになったら、直前のサーバーがもう一度同じサイドからサービスをする。(出典: 競技規則 P15-16 第14条)
主なレットのケース
- レシーバーが構え終わる前にサーバーがサービスをした時。
- サービスの時に、サーバーとレシーバーの両方が同時にフォルトをした時。
- サービスが打ち返された後、シャトルがネットの上に乗ったり、ネットを越えた後にネットに引っかかった時 (パラバドミントンの特定ルールを除く)。
- プレー中にシャトルが分解して、台と羽根が完全に分離した時。
- コーチの行動によってプレーが中断されたり、相手プレーヤーの注意がそらされたと主審が判断した時。
- 線審や主審が判定できず、インスタントレビューシステム (IRS) でも判定できない時。
- その他、予期せぬ事態や突発的な事故が起きた時 (例: 他のコートからシャトルが飛んできた)。
[ILLUSTRATION: レットになる場面のイラスト集。「シャトルがバラバラに壊れる様子」「隣のコートからシャトルが飛んできてビックリする選手」「審判が『レット!』とコールしているジェスチャー」など、見て分かりやすいもの。]
試合はスムーズに!プレーの継続と振る舞い方
試合は最初のサービスから最後まで、原則としてノンストップ!ただし、認められたインターバルや特別な中断はある。(出典: 競技規則 P16-19 第16条)
インターバル (休憩時間)
- 各ゲーム中、どちらかのサイドが11点になった時: 60秒以内のインターバル。
- 第1ゲームと第2ゲームの間、第2ゲームと第3ゲームの間: 120秒以内のインターバル。
プレーの中断と遅延
用具の破損やケガなど、プレーヤーの責任ではない状況で主審が必要と判断した場合、プレーを中断できる。ただし、体力回復やアドバイスを受けるためにわざとプレーを遅らせるのはNG!
アドバイスとコートを離れる際の注意
- アドバイスは、シャトルがインプレーでない間 (例: サービス準備中) に限り受けられる。
- 認められたインターバル以外で、主審の許可なくコートを離れてはいけない。
こんな行動はNG! (違反行為)
- わざとプレーを遅らせたり、中断したりする。
- シャトルのスピードや飛び方を変えるために、故意にシャトルに手を加えたり壊したりする。
- 相手に対して失礼な態度や言葉遣いをする。
- その他、スポーツマンシップに反する不品行な行動。
これらの違反には、警告、フォルト、ひどい場合は失格といったペナルティが科されることがある。正々堂々、フェアプレーで戦おう!
[ILLUSTRATION: 良い振る舞いと悪い振る舞いの対比イラスト。左側には「コーチと適切なタイミングで話す選手」「相手と握手する選手」。右側には「わざと時間を稼ぐ選手(時計を見ながらため息)」「ラケットを投げる選手(NGマーク付き)」など。フェアプレー精神を促すメッセージ「RESPECT & FAIR PLAY!」などを加える。]
公正なジャッジ!審判員の役割
試合を円滑に進め、ルールが正しく適用されるように、審判員たちが目を光らせているぞ。(出典: 競技規則 P19-20 第17条)
- レフェリー (Referee): 大会全体のボス!競技運営全般を管理する。
- 主審 (Umpire): 各試合の指揮官!コートとその周辺を直接管理し、フォルトやレットのコール、スコアのコールなどを行う。
- サービスジャッジ (Service Judge): サービス専門の審判!サーバーのサービスがルール通りか厳しくチェックする。
- 線審 (Line Judge): ライン際の番人!シャトルがラインの内側(イン)か外側(アウト)かを判定する。
審判員の判定は基本的に最終だけど、主審が線審の明らかな間違いを訂正したり、大きな大会ではインスタントレビューシステム (IRS、いわゆるビデオ判定) が使われることもある。
[ILLUSTRATION: 審判団のイラスト。中央に高い椅子に座る主審、その横にサービスジャッジ、コートのライン脇に立つ線審たち。それぞれが真剣な表情で試合を見守っている様子。主審が「フォルト!」とコールしている吹き出しや、線審が「イン!」のジェスチャーをしている姿など。]
多様性の輝き!パラバドミントンの世界
パラバドミントンは、障がいのある選手たちがプレーするバドミントン。基本的なルールは一般のバドミントンと同じだけど、障がいのクラスや種類によって、コートの広さや一部のルールに特別な決まりがあるんだ。(出典: 競技規則 P60-66 パラバドミントン競技規則)
主な違いのポイント (クラスによって異なる)
- コートの広さ:
- 車いすクラスのシングルス・ダブルスでは、コートの一部(ショートサービスラインより前など)がアウトになるなど、専用のコート範囲が設定される。(図A, B P61)
- 立位クラスの一部では、シングルスをハーフコート(コートの縦半分)で行う。(図C P61)
- 用具:
- 車いすや杖の使用が認められる。
- プレーヤーの体を車いすに固定するためのベルトや、足をフットレストに固定することがルールで定められている場合がある。(P62, P65)
- サービスルール:
- 車いすクラスでは、シャトルを打つ瞬間、シャトル全体がサーバーの脇の下より下でなければならない。(P63)
- サービス時、車いすの車輪はコート面に接している必要がある(自然な動きは除く)。(P62)
- フォルトになるケース:
- 車いすや杖はプレーヤーの体の一部とみなされる。(P63)
- 車いすクラス特有のフォルトとして、打つ瞬間に胴体がシートに接していない、足がフットレストから離れる、プレー中に足が床に触れる、などがある。(P63-64)
- 車いすクラスでは、サービスが打ち返された後、シャトルがネットの上に乗ったり、ネットを越えた後にネットに引っかかった場合、レットではなくフォルトになることがある。(P63, P64)
[ILLUSTRATION: パラバドミントンの多様性を表現するイラスト。車いすで力強いショットを打つ選手、義足でハーフコートを駆け回る選手、杖を使ってプレーする選手など、様々なクラスの選手が生き生きとプレーしている様子をコラージュ風に。背景に「LIMITLESS Badminton!」のようなメッセージを入れる。]
パラバドミントンはクラス分けが細かく、ルールもクラスによって異なります。より詳しい情報は、日本パラバドミントン連盟のウェブサイトなどで確認しよう!