1. なぜ?ダブルスで連携が噛み合わない本当の理由
「今のはパートナーに任せるべきだった?」「自分が前に詰めるべきだった?」そんなダブルス特有の悩みを解決するため、練習試合の動画を徹底レビューしました。
多くのプレイヤーが経験する「お見合い」や「中途半端な返球」。これらのミスの根源は、個々の技術力以前に、パートナーとの「戦術の共通認識」が欠けていることにありました。
今回の講義では、この漠然とした悩みを、「配球のパターン化」という具体的なアプローチで解消していきます。
2. 動画分析で見えた「失点の型」とは?
動画レビューで特に問題となったのが、意図せず相手のチャンスボールになってしまう「中途半端なハーフ球」でした。「上げたくない」という気持ちが、逆に失点に繋がる典型的なパターンです。
なるべく上げないようにって思うと、なんか変なストレートのハーフになるんですよ。…自分が前に入れないからサイドバイ(横並び)になって。
- 参加者の声
この「失点の型」から脱却するには、守備的な状況で「どこに」「何を意図して」返球するかを決めておく必要があります。
3. 解決策は『センターネット』という共通言語
複雑な状況判断の迷いを断ち切るシンプルな解決策、それが「自分が前に詰める時は、まずセンターにネットで返す」という戦術です。
この「センターネット」をペアの共通認識(共通言語)にすることで、プレーに一貫性が生まれ、連携が劇的にスムーズになります。
センターネット戦術のメリット
- 打った本人:次に何を待つべきか(ネット前)が明確になる。
- パートナー:安心して後方をカバーできる。
- 相手:攻撃コースが限定され、甘い返球を誘える。
4. 上達を加速させる5つのコーチング的視点
今回の議論から見えた、技術以上の大切な「学びのポイント」を5つにまとめました。
1. パターン化が判断を自動化する
全ての状況に対応しようとせず、「この場面ではこうする」という型を持つことで、迷いが消え、プレーの精度が上がります。
2. 「共通言語」が最高の連携ツール
「センターネット」のような具体的なプレーを共通認識にすれば、言葉を交わさずともスムーズな連携が生まれます。
3. 客観的レビューが課題を可視化する
自分のプレーを動画で客観的に見ることで、「なぜか上手くいかない」の「なぜ」が驚くほど明確になります。
4. 「意図」が一球の価値を高める
「なんとなく返す」のをやめ、「相手を上げさせるため」など、一球ごとに意図を持つことでラリーの主導権を握れます。
5. 「仮説→検証」のサイクルが成長のエンジン
「試す→結果を見る→修正する」のサイクルを回すこと自体が、最速の上達法です。失敗はデータ収集のチャンスです。
5. 明日から始める!連携強化アクションリスト
学んだことを行動に移してこそ、本当の変化が生まれます。次の練習から試せる具体的なアクションプランです。
ダブルス連携強化 Todoリスト
分かりました。ちょっとじゃあ私、水曜日に練習へ行くことにしたので、センターにネット切って人が何をしてくるか情報的に(収集します)。…またそっから弾拾って修正するしかないんで、結局は。
- 前向きな参加者の決意
動画で理解を深める
今回の講義の元となった議論を、実際の動画で確認してみましょう!
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