バドミントン勝利の法則

「捨てる勇気」が勝利を呼ぶ。

アドラー心理学とカット技術で拓く、バドミントンの新境地

1. Opening: 「何も捨てられない人は何も変えられない」

この日の教室は「成長とは得るものではなく、捨てることである」という、核心的なテーマから始まりました。私たちは新しいスキルや知識を得ることに目を向けがちですが、本当の変化は、古い考え方や無駄なプライド、成功体験への執着を手放すことから始まるのです。

捨てる勇気 成長の頂 プライド
不要な荷物を捨てた時、本当の登頂が始まる。

中島コーチの言葉

何も捨てられない人は何も変えられない。成長とは得ることでなく捨てることですよね。コントロールできることとコントロールできないこと区別しましょう。

不利な状況でこそ、その人の真価が問われます。流れが悪い時にどう戦うか、誠実さを失わずにいられるか。技術論だけでなく、そうした人間的な強さこそが、信頼できるプレーヤーの条件なのです。

2. Psychology: アドラー心理学に学ぶ「貢献感」

議論はアドラー心理学へ。人間の悩みのすべては対人関係にあると言われますが、ではどうすれば幸せになれるのか?その鍵は「貢献感」にありました。

自分が誰かの役に立っているという感覚。しかし、それは他者からの承認を求めることとは根本的に異なります。見返りを求めず、自ら与え、貢献していると「自分が思える」こと。その姿勢が、自分自身の幸福に繋がるのです。

貢献感と承認欲求 😊 🤝 貢献感 (与える幸福) 😟 🤔 承認欲求 (求める不安)
見返りを求めず与える「貢献感」こそが、本当の幸福を生む。

中島コーチの核心

アドラ心理学が示す、幸せの第一歩は驚くほどシンプルです。自分は誰かの役に立っているという感覚。貢献感です。他人の期待に答えるためではなくて、自分の幸せを優先しましょう。この順番が幸福への道を大きく左右します。

3. Deep Dive: トップ選手の巧妙な「演技」

会心の一撃の後に感情が高ぶり走り回る「ウィニングラン」。これは一見、勢いに乗る行動に見えますが、コーチは「大体次のラリーでやらかす」と指摘。興奮が冷静な判断を鈍らせ、凡ミスを誘発するのです。

そして、その心理を逆手に取ったのが、世界王者ジェンスウェイ選手の巧妙な「演技」でした。相手がウィニングランで有頂天になっている時、わざと悔しがるように見せる。この演技で相手の満足感をさらに煽り、舞い上がらせることで、次のプレーでのミスを誘発したのです。

心理戦の構図 🎉 ウィニングラン(有頂天)