01. 甘い球は「決める」な。「攻撃力」を上げろ
「チャンスだ!決めなきゃ!」そう思った瞬間、体は硬直し、視野は狭くなります。コーチからの最初のアドバイスは、この「決める」という意識の改革から始まりました。
返されたらパニック
返球前提で準備万端
トオル
「もっと甘い球をバシッと決めていけば簡単に勝てるよ」って言われたんです。
コーチ
「決める」イメージは危険だよ。相手が世界チャンプなら絶対返ってくるでしょ?「攻撃力を高める」ことだけに集中するんだ。返ってくる前提で準備するのが一番強い。
AI Talk 02. プロスペクト理論の罠
「石橋を叩いて渡る慎重な人」が、なぜ試合の土壇場で無謀な大博打を打って自滅するのか?行動経済学がその謎を解き明かします。
価値関数(感じ方の歪み)
脳のバグ:
- ✅ 勝っている時(利益) ➔ 「失いたくない」から超保守的になる(ビビる)
- ⚠️ 負けている時(損失) ➔ 「痛みを取り消したい」から大博打に出る(自滅)
03. 「強い人を尊敬する」ことの危険性
「強さへの尊敬は、弱さへの侮蔑の裏返し」
コーチのこの言葉は、スポーツマンシップの本質を突いています。強さ(結果)だけを尊敬の対象にすると、自分が弱くなった時に自分を肯定できなくなります。
❌ 悪いリスペクト
「あの人は強いから偉い」「自分は下手だから価値がない」。これでは相手によって態度を変える人間になってしまいます。
⭕ 正しいリスペクト
実力に関係なく、「取り組み」「姿勢」「情熱」に敬意を払う。自分より下手な相手にも真剣に向き合うこと。
04. 動画分析:基礎打ちでバレる性格
試合前の基礎打ちを見るだけで、相手の弱点が見抜けます。特に注意すべきは「メニューを仕切る人」です。
- ! 「次はカットで」「次はクリア」と指示する
- ! 支配欲が強く、先手を取りたがる王様気質
- ★ 対策:気持ちよく打たせておき、予想外の展開になると脆い
ナイスショット直後は最大のピンチ
脳が興奮して「もっと厳しく」と欲張り自滅する
人生を変える5つのコーチング
慎重派ほど大博打
負けている時こそ冷静に。「損を取り戻そう」とする脳の暴走を止めろ。
攻撃力を高める
「決める」意識は捨てる。返球される前提で質の高い攻撃を継続せよ。
真の敬意
強さではなく、姿勢に敬意を。自分より弱い相手を侮蔑するな。
主従関係を作る
ダブルスでの「話し合い」は迷いの元。どちらかが決断し、従う関係が強い。
伸びる人は2回目
才能ではない。教わったことを次までに修正してきたか?その「変化量」が全て。
勝てる思考へのシフト・チェックリスト
Closing Story
3000 SHOTS
5時間3000球の衝撃
参加者のイクマさんは、群馬サイクルスポーツセンターで5時間、約3000球のドライブ練習を完遂しました。「最後の方は、緩い球なら無限に続く感覚になった」と言います。
「続くのが当たり前」という感覚。
理屈を超えた先に、本物の強さがある。