Phoenix-Aichi Online Classroom
格言:会話の面白さは
「移動距離」で決まる。
〜「具体と抽象」の往復がもたらす知的興奮の世界〜
話が面白い人は、話題を“遠く”に運ぶことができる。
話がつまらない人は、その場で足踏みをする。
同じテーマで話しているはずなのに、なぜか会話の着地点がまったく違う。そんな経験はありませんか?
その違いは、知識の量でも話術の巧みさでもありません。
違いはたった一つ。話題を横に並べるか、「立体的」に運べるかです。
01. なぜ、その会話は「足踏み」するのか
共感だけでは世界は広がらない
例えば、バドミントンの指導現場でよくある会話を例に挙げてみましょう。
【よくある会話】
Aさん:「返球が甘くなると、びっくりしてフォア待ちしちゃう人って多いよね」
Bさん:「わかります。多いですよね。自分もそうなります」
これは「正しい」会話ですし、「共感」もしています。しかし、位置が一切動いていません。
バドミントンの話を、バドミントンの枠内だけで処理してしまっているため、会話はその場で足踏みを続けます。これが「話が広がらない」正体です。
02. 面白い人は「構造」でジャンプする
一方、話が面白い人(視座が高い人)は、ここで思考のジャンプを見せます。
【面白い人の返し】
Aさん:「返球が甘くなると、びっくりしてフォア待ちしちゃう人って多いよね」
Cさん:「それって、株が暴落したときにびっくりして全売りしちゃう人と同じ心理ですね」
一瞬、「え?なぜ急に株の話?」と思いますよね。
しかし、人間の心理構造としては完全に繋がっています。この時、Cさんの脳内では以下のような「具体→抽象→具体」の往復運動が高速で行われています。
具体①(起点)
- 返球が甘くなる
- びっくりして固まる
- フォアで待ってしまう
抽象(構造)
- 想定外の刺激
- 恐怖による思考停止
- 「守り」の反射行動
具体②(着地)
- 株が暴落する
- パニックになる
- 全売りしてしまう
「理解の更新」という快感
「バドミントン」の話を一度「人間の反応パターン」という抽象度まで引き上げ、それを「投資」という別の世界に下ろす。
これを聞いた相手は、「あ、これも同じ話なんだ!」と気づいた瞬間、世界が一段広がる快感を得ます。
これこそが、雑談ではなく「対話」としての面白さの本質なのです。
【深掘り】なぜ「具体」に張り付くとつまらないのか?▼
話が広がらない人は、世界を「分断」して見ています。
- バドミントンの話はバドミントンだけ
- 仕事の話は仕事だけ
- 家庭の話は家庭だけ
これでは、どんなに正しいことを言っても、相手にとっては「確認作業」にしかなりません。「構造」で見る癖をつけることで、一見関係のない事象をつなげ、新しい発見を生み出すことができるのです。
03. 賢さとは、移動距離である
話が広がる=知識が多い、ではありません。
重要なのは、「これは何の話だろう?(抽象化)」と考える癖です。
面白い会話の3ステップ
- 目の前の出来事を観察する(具体)
- 「つまり、どんな構造(パターン)の話?」と問う(抽象)
- 「他の分野で似た構造はどこにある?」と探す(転用)
同じ場所をぐるぐる回る会話から卒業しましょう。
思考の翼を広げ、話題を遠くへ運ぶこと。
それが、スポーツでも仕事でも、人生を「退屈」にさせない唯一の方法です。
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