2025年6月5日オンライン教室レポート

アウトプット習慣と『演じる力』で伸びる!AI×バド指導の最前線

オンラインでディスカッションする人々のイメージ

Opening:アウトプットが成長への扉を開く

今回のオンライン教室は、前回の振り返りからスタート。テーマは「アウトプットが開く成長の道」。日々の小さな発信がいかに重要か、そして「偽の協調性」に流されず、誠実さを持って行動することが、いかに信頼できる仲間を引き寄せるかについて議論が交わされました。

コーチはブログ作成にAI(Gemini)を活用し、プロンプトを駆使して記事の構成や画像選定まで自動化している最新事例も披露。日々進化するAI技術を、バドミントンの指導や学習にどう活かしていくか、その最前線が垣間見えました。

Key:今回のテーマ

  • 「人を見る目」の養い方:青汁王子の事例から学ぶ、情報に惑わされない本質の捉え方。
  • メタ認知トレーニング:自分を客観視し、上達サイクルを回す具体的な方法。
  • 質の高いラリー vs 低質なラリー:動画分析で明らかになる、勝てるプレーと「チャラい」プレーの決定的違い。
  • アウトプットの習慣化:なぜ毎日発信することが成長につながるのか。

中島コーチ「アウトプットは義務じゃない、習慣なんだよ。毎日『おはよう』でもいい。発信しないと気持ち悪くなってきたら、しめたもんだ。」

テルさん「具体的どうすればいいんですか?」

中島コーチ「いきなりハードルを上げず、何でもいいから発信してみること。天気の話でも『今日はネタがありません』でもいい。それが第一歩だ。」

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人を見る目を養う:「青汁劇場」から学ぶ本質

今回は、世間を騒がせた「青汁王子」こと三崎優太氏のケースを題材に、「人を見る目」をどう養うかという深掘りトークが展開されました。彼の転落劇はパフォーマンスなのか、それとも真実なのか?SNS時代の「演じる力」の裏にある本質を見抜くスキルが、現代では不可欠だとコーチは語ります。

人を見抜くための3つのポイント

  1. 自分の「色眼鏡」を自覚する
    私たちは誰もが認知バイアスという色眼鏡で世界を見ています。「あの人は無責任だ」といった思い込みが、正当な評価を妨げます。まずは「自分は偏った見方をしている」と認識することが、人を見る目の第一歩です。
  2. 「言ってること」より「やってること」を見る
    口ではいくらでも素晴らしいことを言えます。しかし、その人が実際にどんな行動を選ぶか、特に「自分がされて嫌なことを他人にしないか」という視点が極めて重要です。これを評価する手法として、ビジネスではインターンシップなどの「ワークサンプルテスト」が有効とされています。
  3. 「誠実さ(インテグリティ)」が信頼の根幹
    自頭の良さや精神力も大切ですが、それ以上に「インテグリティ(誠実さ、道徳観、一貫性)」が他者からの信頼を得る上で不可欠です。コーチは「三崎氏に欠けているのはこのインテグリティではないか」と指摘。偽の協調性で周りに合わせるのではなく、たとえ耳が痛くても誠実な発言や行動ができる人が、最終的に信頼される人間になります。

中島コーチ「結局のところ、今の自分の人間力レベルに見合った人を引き寄せるんだよ。鈴木選手が若林さんと引き合えたのも、彼自身の人間力が上がったから。ただ無感情にシャトルを返してるだけだったら、あの感動的な場面は生まれなかったはずだ。」

「自分の周りを誠実な人で固めたければ、まず自分がインテグリティのある人間になること。そうすれば、偽の協調性を大事にする人は居心地が悪くなって自然と離れていき、誠実な人が集まってくる。」

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メタ認知トレーニング:頭の中のもう一人の自分を育てよう

次に、参加者からのリクエストで「メタ認知」のトレーニング法について解説が行われました。メタ認知とは、自分の思考や感情、行動を客観的に認識する力のこと。「頭の中にもう一人の自分を置いて、自分を観察する力」とコーチは表現します。

Key:メタ認知の学習サイクル (PDCA)

  1. 計画 (Plan): 「今日はスマッシュ練習をしよう」と目標を立てる。
  2. 実行 (Do): 計画通りに練習や試合を行う。
  3. 観察・評価 (Check): 「今の自分の動きはどうだったか?」「うまくいったか?」とプレーを客観的に見る。
  4. 改善 (Action): 「次はこうしてみよう」と、より良くするための方法を考える。

このサイクルを回すことで、自分の得意・不得意やミスの原因が明確になり、効率的な上達が可能になります。試合中に冷静さを保ち、相手の弱点を的確に突くことにも繋がります。

参加者「難しそうですね…」

中島コーチ「一番簡単なトレーニングは、練習後に振り返りノートを書くこと。『良かったこと』『改善したいこと』『次の目標』を言葉にするだけで全然違う。フェニックスで遠征の振り返りを推奨しているのも、このメタ認知を鍛えるためなんだ。」

Todo:メタ認知を鍛える具体的な方法

  • 振り返りノート:試合後すぐに感情や気づきを正直に書き出す。
  • 動画撮影:自分のプレーを録画して、客観的に癖やフォームを見つける。
  • 他者からのフィードバック:コーチや仲間に「どう見えた?」と積極的に聞く。

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ラリー分析:質の高い練習とは何か?

理論の後は、実際のゲーム動画を分析。今回は好対照な2つの試合が取り上げられました。一つは「チャラブル」と称される質の低いラリー、もう一つは息をのむようなハイレベルなラリーです。

ケース1:「チャラブル(チャラいプレー)」の問題点

コーチが「目の毒に近い」とまで酷評した試合では、ラリーが平均5本以下、短い時は2本で終わる場面も。その原因として、以下の点が指摘されました。

  • 安易なロビング:低い打点から考えなしに上げてしまい、相手にチャンスを与える。
  • 無駄な大振り:遅い球に対して大きく振りかぶることで、面がブレてミスが増える。
  • 真似をしない頑固さ:1年間在籍しても、コーチや上手い選手の打ち方を真似しようとせず、自己流に固執する。
  • コミュニケーションの欠如:ミスをしてもノーリアクション、パートナーに改善を促す声かけもしない。これが「偽の協調性」の典型例。

ケース2:ハイレベルなラリー(最高62本)

対照的に、若林・鈴木ペアとヒデさんたちの試合では、なんと62本も続く驚異的なラリーが展開されました。この質の高いラリーを生み出した要因は明確です。

  • 安易に上げない意識:低い球でもドライブやネットで返し、相手に攻めさせない。
  • シンプルな配球:むやみにカオスなクロスを狙わず、ストレート中心に組み立てることで、予測と再現性のあるプレーを実現。
  • 「演じる力」:鈴木選手は、元々の性格以上に「真面目」で「誠実」なプレーを意識的に演じることで、急成長を遂げているとコーチは分析。

中島コーチ「森さんとやると全然面白くないから1ゲームで終わった。これが現実。自分が入ることで練習のレベルがガッと下がる自覚があるのかな?上達する人は、ヒデさんや俺の打ち方を必死で真似してくる。1年経っても何も似てこないのは、そもそも真似しようとしてないから。何しに来てんだよって話。」

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Takeaways:コーチング的5つの学び

今回の教室から得られた、バドミントンだけでなく仕事や人生にも通じる5つの重要な学びをまとめました。

  1. 「偽の協調性」を捨て、「誠実さ」を選べ
    コミュニティの空気を読んで当たり障りのないことしか言わないのは、真の仲間を遠ざける。耳の痛いことであっても、チームのために誠実な指摘ができる人間こそが、本当に信頼される。
  2. アウトプットは「質より量より頻度」
    最初から完璧なアウトプットを目指す必要はない。天気の話でも何でもいいから、毎日発信する「習慣」をつけること。それが思考を整理し、自分を客観視する第一歩となる。
  3. 人は「言動」ではなく「行動」で判断せよ
    口先だけの約束は意味がない。その人が実際に何をしているか、特に苦しい状況でどんな行動を選ぶかが、その人の本質を最もよく表している。
  4. 上達の最短距離は、優れた人を「真似る」こと
    自己流に固執するのは成長を妨げる最大の要因。自分よりレベルが上の人のフォーム、配球、考え方を徹底的に模倣(モデリング)することが、上達への一番の近道である。
  5. 「演じる力」は成長のブースター
    今の自分に足りないと思うなら、「真面目な自分」「誠実な自分」を意識的に演じてみること。行動が意識を変え、やがてそれが本当の自分になっていく。鈴木選手の成長がその証明だ。

中島コーチ「鈴木君はすごい真面目だし誠実な感じがするよね。多分すごい演技してると思うけどね。根っからの真面目じゃないなっていう感じはする。でも、それでいいんだよ。もちろんそれでオッケー。」

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Action:アウトプット習慣チェックリスト

学びを行動に変えるための具体的なチェックリストです。まずは1つでもチェックを入れることから始めましょう。

Todo
早速、今日から1週間、練習後に「良かったこと」「改善したいこと」を一行でもいいのでスマホのメモ帳に記録してみよう!

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Closing:まとめ & 次回予告

中島コーチ「ラリーの質が全然違うだろ?チャラブルは何が面白いんだよ。こっちの62本のラリー見てると楽しくなってくる。バドミントンの面白さが全然違うよな。」

参加者「(うなずく)」

今回は、アウトプットの習慣化から、人の本質を見抜く力、そしてメタ認知による自己改善まで、非常に濃密な内容となりました。特に、質の高いラリーとそうでないラリーの映像比較は、理論がいかに実践に結びつくかを雄弁に物語っていました。

あなたも「チャラブル」を卒業し、質の高いプレーと誠実な人間関係を築いていきませんか?次回のオンライン教室もご期待ください。

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