2025年6月11日

2025年6月11日オンライン教室:「追い込む」から「与える」へ。プレースタイル変革と「いい人戦略」で描く新たな勝ち筋

Phoenix-Aichiオンライン教室レポート

朝日が差し込む新緑の森―成長とスタートを象徴する大自然の風景

オープニング:技術課題から自己変革の決意へ

2025年6月11日のオンライン教室は、参加者ayako suzukiさんの技術的な悩みから始まりました。しかし、それは単なる技術相談では終わりませんでした。ウェブサイトの表示問題から、自身のプレー、そして姿勢そのものを見つめ直し、「自分を破壊する」という力強い決意表明へと繋がっていったのです。

【ayako suzuki】 (00:03:48)

大苦戦です。ルールブックの相談します。Googleドライブの中だったらうまく映るんですけど、そのリンクを共有するとコードになっちゃって…。WordPressに入れたら今度は画像が出なくなっちゃって。

【中島ノブヨリ】 (00:05:59)

そんなの俺がやればいいことだよ。このファイルって教えてくれればやるので。そんなの時間使わなくていい。

このやり取りは、目の前の小さな問題解決だけでなく、より本質的な成長への入り口となりました。技術的な壁は、時に自分の限界を突きつけ、そこから目を背けたくなるものです。しかし、それを乗り越えようとする意志こそが、大きな飛躍の第一歩となります。

💡 今日のKey:自己破壊から始まる真の成長

ayako suzukiさんの「私も自分を破壊することにしました」という宣言は、今回の教室全体のテーマとなりました。今までのやり方、考え方を一度リセットし、全く新しい自分を再構築する。その覚悟がなければ、本当の意味での成長は望めません。バドミントンも、仕事も、人生も、この「自己破壊と再創造」のサイクルが不可欠なのです。

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AIと自己変革:「自分を破壊する」覚悟

ayako suzukiさんの決意表明は、バドミントンの話からウェブサイト回収のライブコーディングへと繋がりました。エラーを恐れず、AIをパートナーとして活用し、爆速で問題を解決していくプロセスは、まさに現代における理想的な学習スタイルを体現していました。

【中島ノブヨリ】 (00:11:09)

AIは思考を拡張するパートナー。壁打ち、ブレインストーミングの相棒、デバッグの助言者が様々なね、こうパートナーになってくれます。これからきっとさ、子供とかでこの壁打ちをやる子と、やらない子の格差がどんどん広がるだろうね。

【中島ノブヨリ】 (00:12:38)

アウトプットへの執着が学習を加速させる。とにかく完成させるんだっていうね、具体的な目標が全ての学びに意味を与えると。形にするまでやり遂げるっていうね、執着がスキルを本物に変えていくということです。

AIとの連携は、もはや特別なスキルではありません。将棋の世界でAIとの練習が常識となったように、あらゆる分野でAIを使いこなせるかどうかが、成長の大きな分水嶺となります。「時間があったらやろう」では手遅れになる、というコーチの言葉は、参加者全員の胸に響いたのではないでしょうか。

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生存戦略としての「いい人戦略」とその注意点

今回の教室では、岡田斗司夫氏が提唱する「いい人戦略」についても深掘りしました。これは単なるお人好しではなく、社会を有利に生き抜くための、極めて現実的で「腹黒い」生存戦略であると中島コーチは解説します。

【中島ノブヨリ】 (00:23:07)

(いい人戦略は)単なるお人よしではありません。人からいい人と誤解されることで社会生活を有利に進めるための極めて腹黒い生存戦略です。

【ayako suzuki】 (00:31:37)

本当に「嫌な人になる努力」をめっちゃしてました。3つぐらい。なんか余計な改善点を提案するとか…。

【中島ノブヨリ】 (00:33:25)

社内においても基本的にお客様なんですよ。例えば上司や同僚もお客様ですよね、自分にとって。そういう風に思って接してみた方がいいですよ、本当に。

「頼まれてもいない改善提案」や「正義感を振りかざして問題に首を突っ込む」といった行動は、「嫌な人になる努力」に他ならないと指摘。ayako suzukiさんは自身の行動を振り返り、深く共感していました。さらにコーチは、職場の上司や同僚さえも「お客様」と捉える視点を提案。このマインドセットの転換は、無用な衝突を避け、ストレスを減らすための強力な武器になり得ます。

ただし、この戦略には重大な注意点があります。それは、心から信頼関係を築きたい相手には逆効果になる可能性があるということ。あくまで「演じている」ことを自覚し、相手を見極めて使い分ける高度な判断力が求められる、まさに「腹黒い」戦略なのです。

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試合分析:「面白みのない」プレーを脱却せよ

教室の後半は、バドミントンの試合動画分析に多くの時間が割かれました。コーチから指摘されたのは、プレーの「面白みのなさ」。それは、単に観客を楽しませるという意味ではなく、戦略的な深みや意図が欠けていることを指します。

【中島ノブヨリ】 (01:04:16)

面白みがないですよ。見ていて、面白いっていう、感じがないんですよね。こういうとこもストレートに返して、この辺から崩していくとか。

【中島ノブヨリ】 (01:20:24)

相手の選択肢を奪うことがいいと思ってる気がするんだよ。いや、そんなことない。選択肢があるからミスるんだよねっていう。

【中島ノブヨリ】 (01:28:40)

追い込むイメージなんだよね。もうそろそろ抜け出してほしい。追い込むほどの力量ないんだからさ、もうそこを自覚して、追い込まない方法で点数を取っていくっていう発想を書いてほしいんですよ。

多くのプレーヤーが陥りがちなのが、「相手を追い込むこと」こそが良いプレーだという思い込みです。しかしコーチは、「追い込む」のではなく、相手に選択肢を与える「下駄を預ける」プレーの重要性を説きます。選択肢を与えられた相手は迷い、そこにミスが生まれるのです。

特に、徹底したストレート戦略が繰り返し強調されました。安易にクロスに展開するのではなく、我慢強くストレートでラリーを組み立てることで、相手の予測を外し、コートの狭いエリアに4人を集めるような複雑な展開を作り出すことができます。それは、田中選手やバミューダ選手のプレーに見られる、まさに頭脳的なバドミントンです。スキル勝負ではなく、戦術で勝つ。そのためのプレースタイルの根本的な変革が、強く求められました。

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コーチング的5つの学び

今回の教室から得られた、バドミントンにも人生にも通じる5つの重要な学びをまとめました。

  1. 「追い込む」から「下駄を預ける」思考へ転換する: 相手の選択肢を奪うことだけが戦略ではない。あえて選択肢を与えることで迷いを誘い、ミスを引き出す高等戦術を身につける。
  2. 「いい人戦略」は相手を選んで使う腹黒い生存術である: 誰にでもいい顔をするのはお人好し。真の信頼関係を築きたい相手と、そうでない相手を見極め、戦略的に立ち振る舞うことが現代社会では求められる。
  3. AIは思考を拡張する最強のパートナーである: エラー解決、ブレスト、壁打ちなど、AIを使い倒す者とそうでない者の差は今後ますます開く。躊躇せず、日々の課題解決に取り入れる習慣をつける。
  4. 面白みのないプレーは「偶然」に頼っている証拠: 再現性のないプレーで得点しても成長はない。ストレート主体の組み立てなど、意図を持った戦略的なラリーでゲームを支配する意識を持つ。
  5. 自己破壊なくして真の成長なし: 今までのやり方、プライド、成功体験を一度壊す勇気を持つ。そこからしか、新しい自分、新しいプレースタイルは生まれない。

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アウトプット習慣チェックリスト

学んだことを血肉に変えるには、行動あるのみ。以下のチェックリストを使って、日々の意識と行動を変えていきましょう。

✅ 行動変革のためのTODOリスト

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クロージング:プレースタイルは人間性を映す

今回の教室で一貫していたのは、「プレースタイルや仕事の進め方は、その人の人間性や思考の癖を色濃く反映する」という視点です。バドミントンで「追い込む」プレーに固執してしまうのは、もしかしたら日常生活でも相手をコントロールしようとする傾向の表れかもしれません。「いい人」を演じきれないのは、自分の正しさを証明したいという欲求が強いからかもしれません。

自分を変えたいと本気で願うなら、コート上の戦術を変えることから始めてみてはどうでしょうか。技術的な課題も、人間関係の悩みも、根っこは同じ場所にあるのかもしれません。今日の学びが、皆さんの「自己破壊と再創造」のきっかけとなることを願っています。

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