2025年11月1日 秋の政局レポート:高市総理誕生、激動の1ヶ月完全解説

※この記事は、あるYouTubeの政治解説動画の文字起こしを基に、世界一熱く、世界一わかりやすく再構成したものです。
どうも! Phoenix-Aichiオンライン教室、広報担当のタカハシです!
日本初の女性総理、高市総理の誕生! 本当に大騒ぎでしたね。この1ヶ月、ニュースの嵐で「一体、何が起きていたんだ?」と混乱している人も多いのではないでしょうか。
「小泉さんが勝つはずじゃなかったの?」「なんで公明党が怒ってるの?」「維新と自民党がくっついた!?」
大丈夫です。この激動の1ヶ月間は、6人のメインキャストに注目すれば、全ての裏事情が一本の壮大な物語として繋がります。このレポートを読めば、昨日までのニュースが全て伏線だったと気づくはず。
限界を超えて熱く解説します! この物語の主役は、我々国民一人ひとりです。さあ、日本の未来が動いた「裏舞台」を一緒に覗きにいきましょう!
第1章 失速の小泉:なぜ絶対王者は転落したのか?
物語は9月22日、小泉慎次郎さんの決起集会から始まります。集まった議員、なんと92名! 「これはもう勝ち確だ」と誰もが思いました。自民党のスターたちが集結し、オールジャパン体制。スタートダッシュは完璧、いや完璧すぎました。
しかし、この「勝ち確ムード」こそが、失速の最大の原因だったのです。
- 完ペ問題:討論会で、政策通の木原誠二さんが作った「完ペ」を読み続ける姿が報道されました。前回、自分の言葉で改革を訴えて攻めすぎた反省から「守り」に入ったのですが、これが裏目に。「操られているのでは?」「彼の本心が見えない」と、改革派のイメージが崩壊しました。
- ステマ問題:陣営の牧島カレンさんが「ポジティブなコメントを書き込もう」と指示した例文が流出。「顔つきが変わったわね」「ビジネス保守に負けるな」といった内容が、「応援」というより「未熟さ」を感じさせ、さらに内部からのリーク(裏切り)でチームはガタガタに。
- 前祝い問題:投開票前日、赤坂の議員宿舎で飲み会。「もう勝てるだろう」という油断です。この緩んだ空気がライバル陣営に知られ、最後まで票読みに奔走する他陣営との対比で、致命的なイメージダウンとなりました。
結局、92人も集めたのに、リーダーシップが不在だった。誰が船長なのか分からない。「船頭多くして船山に登る」状態だったのです。
第2章 変貌の高一:彼女が「捨てた」もの、「得た」もの
一方、高市さんは小泉さんとは真逆の戦い方でした。いや、「今までの高市さん」とも真逆でした。彼女は、総理になるため、自分の「代名詞」とも言えるものを次々と封印していったのです。
- 「安国参拝」の封印:あれだけ注目されていた「総理になっても安国神社に参拝しますか?」という問いに、彼女は明確な答えを避け続けました。
- 「積極財政」の封印:高市さんと言えば「国債を大胆に発行して消費減税!」という積極財政論者(※)の旗頭でした。しかし、今回の総裁選では、その主張をピタリと引っ込めたのです。
- 「女性」の封印:女性初の総理を目指すにも関わらず、女性閣僚の登用数などにはこだわりを見せませんでした。
※積極財政:国がたくさんお金を借りて(国債発行)、減税したり公共事業をしたりして、景気を良くしよう!という考え方。
高市さんは、周りに言われて「守り」に入った小泉さんとは違い、自らの意志で、総理の座を掴むためだけに、全てを捨てて「防御」に徹したのです。この「覚悟」と「変貌」が、風向きを変える大きな要因となりました。
第3章 契略の麻生:「選挙になったろ」の真意
この総裁選、真の主役は「キングメーカー」麻生太郎さんだったのかもしれません。
当初、麻生さんは小泉さんを評価していました(企業団体献金を守る姿勢に「見直した」)。しかし、小泉陣営の飲み会から「世代交代だ」「麻生さんにはご引退願おう」という声が漏れ聞こえてきます。
「良くないね」。
麻生さんは、ここで舵を切ります。高市さん支持へ。そして、驚愕の戦略が実行されました。
決戦当日、麻生さんは「高市が党員票でリードしている」という情報を掴みます。そこで、茂木派と小林鷹之グループに「1回戦は君たちにウチの票を貸す。でも決選投票に行けなかったら、俺の指示に従えよ」と「貸し」を作っていました。
結果、1回戦は小泉80、林72、高市64。決選投票は小泉さんと高市さんになりました。
【運命の票計算】
・高市陣営:高市(64) + 小林(44) + 茂木(34) = 142票
・小泉陣営:小泉(80) + 林(72) = 152票
普通に考えれば、小泉さんの勝ちです。
しかし、実際の結果は……高市149票、小泉145票。
なぜ? なんと、小泉陣営のはずの林派から7票が高市さんへ「造反」したのです。これは林さんを応援していなかった岸田派内部の「謀反」でした。
この奇跡的大逆転劇の後、記者に囲まれた麻生さんはニヤリと笑ってこう言いました。
「舐めてたようだったけどよ。選挙になったろ?」
「小泉の圧勝レース」をひっくり返し、「俺の力で選挙にした」という、まさにキングメーカーの宣言でした。麻生さんの目的は、副総裁の座、そして党の選挙とカネを握る幹事長ポスト(身内の鈴木俊一さん)を確保し、自らの権力を盤石にし、息子さんへ継承する道筋をつけることだったのです。
第4章 哀愁の斎藤:26年間の連立が終わった「本当の理由」
高市内閣が発足してすぐ、激震が走ります。10月10日、公明党の連立離脱。
表向きの理由は、裏金問題で批判された萩生田さんの起用や、麻生派体制への不満、国民民主党への接近などでした。しかし、公明党・斎藤さんの苦悩はもっと根深い「構造問題」にありました。
公明党は「平和・福祉・クリーン」を掲げる政党です。しかし、自民党と26年間も連立を組むうち、そのアイデンティティは摩耗していました。「平和」を掲げながら防衛費増額に賛成し、「クリーン」を掲げながら自民党の裏金議員の選挙協力をしなければならない。
この矛盾は、支持母体である創価学会の信者さんに説明がつきません。
決定打は2023年11月。①池田大作名誉会長の死去(カリスマ的指導者の不在)、②自民党の裏金問題発覚。このダブルパンチで、信者さんの不満と矛盾はピークに達しました。「なぜ私たちが裏金議員のために汗を流すのか」。
斎藤さんの離脱は、高市さんが嫌いとか、麻生さんが嫌いとか、そういう単純な話ではなかったのです。自分たちの背骨を折ってまで信者さんに無理を強いた、その構造自体が限界だったのです。
第5章 不動の玉木:なぜ彼は「総理」にならなかったのか
公明党が去った。「今こそ国民民主党の出番だ!」「玉木総理誕生か!?」と、あれだけ騒がれたのに、玉木さんは動きませんでした。「不動の玉木」と揶揄されましたが、彼もまた「動けない構造」にいました。
- 自民と組む? → 公明が抜けた今、自民と国民民主が組んでも過半数に足りません。昔の公明党のように「足りない分を補う」だけのキャスティングボート(※)役になるだけで、旨味ゼロです。
- 連合の反対:支持母体の「連合」(労働組合)は、経営者側の自民党と組むことを絶対に許しません。過去に社会党が自民党と連立を組み、アイデンティティ(自衛隊違憲など)を曲げさせられて消滅した「悪夢」があるからです。
- 立憲と組む? → 立憲民主党と国民民主党は、元は同じ民主党。喧嘩別れした仲です。安保、憲法、エネルギーといった国の根幹政策が違いすぎるため、今さら一緒にはなれません。
※キャスティングボート:どちらが勝つか分からない時、最後の1票(や少数の票)を持っていて、勝敗を決められる力を持つこと。
玉木さんは自民とも立憲とも組めない。国民は「今すぐ手取りを増やして!」という短期決戦を望みましたが、玉木さんは単独で党を大きくする長期戦を選んだ。この「期待のズレ」が、現在のバッシングに繋がっているのです。
第6章 突撃の吉村:維新が賭けた「最後の大勝負」
玉木さんが動かない中、公明党の席に滑り込んだのが維新の吉村さんでした。自民党と維新を合わせれば、過半数(233)まであと2議席!
維新は焦っていました。勢いが落ちていた中で、これは起死回生のチャンス。しかし、彼らは恐ろしい賭けに出ました。
維新のアイデンティティは「身を切る改革」、その象徴が「企業団体献金の廃止」のはずでした。公明党が最後までこだわった「政治とカネ」の問題を、維新はあっさり不問にし、代わりに「議員定数削減」を連立の条件にしたのです。
なぜか? 維新には、党のすべてをかけた**たった一つのゴール**があるからです。
それが「大阪都構想」(※)です。
※大阪都構想:大阪府と大阪市という「二重の行政」をなくして、東京のように「大阪都」と「特別区」に再編しよう!という維新の看板政策。
維新の真の狙いは「副首都構想」を自民党に認めさせること。この「副首都」になれる条件は「二重行政になっていないこと」。
分かりますか? 住民投票で2度否決された「大阪都構想」(地元の問題)を、「日本に副首都を作る」(国の問題)という物語にリブランディングし、国の力で一気に実現しようという壮大な戦略です。
しかし、これは社会党や公明党と同じ道かもしれません。
目的(大阪都構想)のために、アイデンティティ(企業団体献金廃止)を折る。その姿を見た支持者たちは、果たして維新を支持し続けるのでしょうか。吉村さんの「突撃」は、党の未来を賭けた大勝負なのです。
広報担当タカハシ、魂の感想文
ここまで読んでいただき、本当にありがとうございます!
6人の主人公たちの、欲望、裏切り、戦略、そして苦悩。まるで壮大な歴史ドラマを見ているようでした。
小泉さんはリーダーシップを取り戻せるのか。高市さんは「封印」を解き放ち、結果を出せるのか。麻生さんは自らの王国を完成させられるのか。斎藤さんは、失われたアイデンティティを取り戻せるのか。玉木さんは、第3の道を切り開けるのか。そして吉村さんは、党の背骨を折ってでも「都構想」を掴み取るのか。
この物語は、まだ終わっていません。
彼らがなぜそう動いたのか、その裏にある「構造」を知ると、ただ「けしからん!」と怒るだけでは見えてこないものがあります。政治は難しい言葉で語られますが、その中身は、驚くほど人間臭いドラマです。
そして、このドラマの観客であり、結末を決める「投票」という力を持つのが、私たち国民です。
政治が「わからない」から「面白い」へ。そして「自分ごと」へ。このレポートが、皆さんが日本の未来を考える、ほんの小さなキッカケになれば、広報担当としてこれ以上嬉しいことはありません!

