2025年6月2日オンライン教室レポート:そのプレー、無責任じゃない?思考と骨格でバドミントンを制圧せよ!
オープニング:カオスな夜からの学びとは?
(00:02:59頃~)
トオル:昨日の振り返りから行きましょうか。昨日もまた、熱いメッセージが飛び交うカオスな90分でしたね。
アキコ:本当に濃密な時間だったわ!今日もどんな話が飛び出すか楽しみね!
昨日の衝撃的問いかけ:テスト勉強は本当に緊急?親の役割と自己成長
(00:12:25頃~)
トオル:まず振り返りですが、「テスト勉強は本当に緊急なのか?」という話をしました。多くの人が緊急事態のように捉えがちですが、果たしてそうでしょうか?内心点と自己成長、あなたはどちらを選びますか?という問いかけもしましたね。
アキコ:ドキッとするわよね。つい目先のことに囚われがちだけど、長期的な視点って大事だわ。
トオル:そして、「成長するのは子供だけじゃない」という話。親御さんがサポート役に徹するだけでなく、自身が成長する喜びを感じる方が、結果的に良い影響があるのでは、と。自分の幸せを子供に左右される生き方はやめましょう、というメッセージです。指導者の人生哲学、緊急度は低いけど重要なことの大切さについても触れました。厳しい意見を言うと親御さんが去っていくことも多いですが、それを受け止めてくれる方もいて、感動的でしたね。
アキコ:価値観を見直す良い機会になったわ。普段語られないような深い話だったもの。
格言:「打ち方チャラくないね、骨格でシャトルを制圧せよ!」
(00:16:30頃~)
トオル:さて、今日の格言ですが、「打ち方チャラくないね、骨格でシャトルを制圧せよ」です。
アキコ:出たわね、トオル節!「チャラい」って、具体的にはどういうことなの?
「チャラい」とは何か?骨格で支える重要性
(00:17:03頃~)
トオル:以前のオンライン教室でも話しましたが、例えば壁を押す時、手を伸ばし切って押す人はいませんよね?肘を曲げた状態で押す。シャトルに対しても同じで、押されてくるものに対して肘を曲げた状態でコンタクトする。ドロップでもネット前のヘアピンでも、あらゆる場面で骨格で面がブレないように支えるイメージが重要です。
アキコ:なるほど!手先だけでちょこちょこ合わせるんじゃなくて、体全体でしっかり支えるってことね。
「無責任」の深層心理:あなたはコートで何を考えてる?
(00:18:25頃~)
トオル:「チャラ打ち」の話にも関連しますが、今日は「無責任」というテーマを掘り下げたい。これは心構えの話です。結果の話ではありません。パートナーが追い込まれたから無責任、という短絡的な話ではないんです。
アキコ:無責任…耳が痛い人もいるかもしれないわね。でも、すごく大事なテーマな気がする!
無責任とは結果じゃない、心構えの問題だ!
(00:19:16頃~)
トオル:結果さえ良ければそれでいいのか?そんなことはない。無責任な振る舞い、無責任な心構えでコートに立っているかどうかが問題なんです。「振り回されたから無責任」とか、そういう結果論で語る人は、本質を理解していません。では、皆さんにとって「無責任」とはどういう行動、どういう心構えを指しますか?
アキコ:うーん、難しいわね…。森さんは「なんとか返そうとする姿勢」って言ってたけど、トオル君からすると「軽い」ってバッサリだったわね(笑)。
トオル:(苦笑) …言葉の重みが違うんですよ。責任感の度合いが。無責任な人は、自分が無責任であることにすら気づいていない。だから無責任な行動を繰り返すんです。人の善し悪しと無責任は関係ありません。
鈴木選手の涙の告白:「コートに入るのが辛い…」責任感の重圧
(00:25:52頃~)
鈴木選手:(涙ながらに) 昨日、本当にコートに入るのが辛くなったんです。周りは格上の選手ばかりで、自分だけがミスを繰り返しているようで…。普段、気楽にやっていたんだなって反省しました。もうコートに入るのが怖くて…。でも、森さんは「やります!」って言ってて…。辛くないんだな、って。
トオル:それですよ、鈴木さん。それが「無責任」なんです。責任感がない人は、辛くない。楽しくて仕方がない。人に迷惑をかけること、ラリーをぶち壊すことに対して何も感じない。悪いと思っていない。そうやって生きてきたし、それが無責任だとすら認識できていないんです。恐ろしいことに。
アキコ:鈴木選手の言葉、胸に刺さるわ…。どれだけプレッシャーを感じていたか伝わってくる。
トオル先生の壮絶体験:地獄の特訓と驚異的成長のリアル
(00:28:07頃~)
トオル:僕も経験があるからよく分かります。実業団に入った時、全員にラブゲームですよ。シングルスならまだしも、そんなレベル差でダブルスにも出る。怒られるならまだマシ、あからさまに不満を示される。本当に逃げ出したかった。もうダブルスなんて組みたくない。でも続けた。何しに来たんだ、と。ものすごく辛かったですよ。コートに入りたくない、ダブルスのゲーム練習なんて地獄でした。でも、そういう時って実はものすごく伸びるんです。
アキコ:壮絶な経験ね…。でも、だからこそ今のトオル君があるのね。
トオル:1年後、地元の練習に戻ったら、周りが遅く感じた。「あれ?こんなに楽だったっけ?」って。その時、自分がものすごい勾配で伸びていたことに気づいたんです。逃げ出したいぐらい辛い時こそ、成長のチャンス。若林さんだって、迷惑をかけないように震えながら、涙目でやってる時がありますよ。
責任感は才能か?鈍感力という名の逃避
(00:39:10頃~)
トオル:力を合わせるには、責任感が不可欠。でも、責任感って生まれ持った才能なのかと思う時すらあります。強制しないとやらない、自分で考えてもなかなか変われない。それは指導者としては諦めに近い考えですが…。
アキコ:「鈍感力」っていう言葉もあるけど、それって聞こえはいいけど、現実から目を背けてるだけってこともあるわよね。
トオル:ええ。以前、森さんが「鈍感力が有効な戦略だ」と言っていましたが、鈍感力を磨きすぎると、人が不満に思っていることや、自分が練習を台無しにしていることにすら気づけなくなる。それは戦略ではなく、ただの思考停止です。
特別講座:重心を制する者がラリーを制す!
(00:40:52頃~)
トオル:さて、少し気分を変えて、今日は用意した資料の中から皆さんのリクエストで「重心」について解説します。他のゲーム理論、フェルミ推定、メタ認知についてはまた後日。
アキコ:待ってました!重心、大事だってよく聞くけど、イマイチ分かってないのよね。
重心とは?その一点が全てを支える!
(00:42:28頃~)
トオル:重心とは、物体の全体重が集まっていると考えることができる点です。例えば、この棒があったとして、その重心で支えるとバランスが取れる。物理学では物体に働く重力の作用点とも言います。物体の形によって重心の位置は変わりますし、時には物体の外側にあることもあります。
アキコ:イメージとしては、その点に全ての重さがギュッと集まってる感じかしら?
バドミントンにおける正しい重心位置と安定性
(00:45:45頃~)
トオル:バドミントンでは、重心位置が非常に重要です。一般的に、足を広げて重心を低くすると、力を伝えやすい状態になり、早く動けます。正しい姿勢のポイントは、足を肩幅より少し開き、膝を軽く曲げ、重心を低く安定させ、上半身はリラックスさせること。直立していると動き出しが遅れます。
アキコ:低い姿勢が大事なのね!でも、低すぎてもダメなんでしょ?
トオル:その通り。安定性のポイントとして、支える面積が広いほど、そして重心が低いほど安定します。バドミントンでも足を広げると安定します。
重心移動のテクニック:素早い動きの秘訣
(00:47:25頃~)
トオル:重心を素早く移動させることが、早く動くための鍵です。コツとしては、行きたい方向に重心を先に移動させる。地面を強く蹴る意識も大切。重心の高さは一定を保ち、動き始めは小さなステップから。コートでの前後左右への移動では、まず動きたい方向に重心を傾けることが非常に大事です。逆足ムーブなどもこの原理ですね。
アキコ:先に重心を動かす…意識したことなかったわ!練習してみる!
パワフルショットと重心:体重移動を使いこなせ!
(00:50:30頃~)
トオル:重心が低いプレーヤーは力強い球を打ちやすい傾向があります。パワフルなショットのコツは、重心を下げてから打つ、体重移動を使って力を伝える、打つ瞬間に地面を蹴る、体幹を使って体全体で打つ、などです。動きながら打つ意識が大切ですね。
アキコ:なるほどー!重心を意識するだけで、プレーが変わりそう!
動画添削:上達のヒントと、目を背けたくなる現実
(00:53:33頃~)
トオル:では、お待ちかねの動画添削です。今日はいくつかの試合を見ていきましょう。
アキコ:ドキドキするわね!良いプレーも悪いプレーも、全部学びになるわ!
ヨッシー&テルペア vs 柳沢&大谷ペア:安定と狙い、そして一瞬の油断
(00:54:40頃~)
トオル:この試合、柳沢選手の配球が光りますね。ヨッシー選手の正面に打ち、返球を予測して仕留める。安定しているからこそ狙われる典型です。ヨッシー選手、ここで左足のスイッチが無駄。シャトルから遠ざかっています。あと数センチで届いたかもしれない。(01:00:10頃~) 一方、テル選手は同じような場面でスイッチせず、前に行けています。(01:01:16頃~) しかし、ロビングがネットに当たるのはもったいない。大谷選手のナイスプレー後の「ごめんなさい」という気遣いも見習うべき点ですね。(01:03:23頃~)
アキコ:細かいけど、そういう数センチの差が勝敗を分けるのね…。気遣いも大事!
戦慄のチャラブル劇場:これが無責任プレーの集大成だ!
(01:14:35頃~)
トオル:…さて、これはこの2日間で最低の試合と言えるでしょう。見ていて「何なんだこのダブルスは!」と思わず声が出ました。この謎のクロスロビング、守りにくいことこの上ない。これが「チャラい」プレーであり、「無責任」の典型です。(01:15:40頃~) スピンネットのようなロビングもそう。打ちたい方向にしっかり振る。基本ができていない。パートナーを混乱させるプレーを自覚すべきです。レシーブの構えも常に低い。コーチの言ってることをやろうという責任感がまるでない。(01:21:00頃~) この試合から、何も学ぼうとしない姿勢が見て取れます。
アキコ:うわぁ…これは厳しい。でも、反面教師としては最高の教材かもしれないわね。
真の練習とは?若林・鈴木ペアが見せた魂のラリー
(01:25:31頃~)
トオル:対照的に、この試合は素晴らしい。緊張感が伝わってきます。やらかさないように、一球一球を大切にしている。チャラいプレーが一つもない。若林選手の低い姿勢、鈴木選手の「チャラ待ち」を意識した構え。(01:27:47頃~) これが本当の練習です。お互いに何を大切にしているか、言葉にしなくても伝わる。この動画は、ダメな人、伸びない人がどういうものかを示す財産になりますよ。片や真剣に学ぼうとする人、片や練習の最後だというのに寝始める人。(01:29:58頃~) この差は大きい。
アキコ:鳥肌立ったわ…!これが本気でバドミントンに向き合うってことなのね。
チャラ打ちのメカニズム解明:なぜあなたのショットは失速するのか?
(01:09:07頃~)
トオル:このドロップ、手が伸びきっていてクロスにしか来ないと読まれていましたね。その後のドロップも骨格で支えられていないため、シャトルがブルっと振動しているのが分かりますか?(01:10:13頃~) この不規則な回転が空気抵抗を生み、シャトルを失速させネットにかかるんです。中級者、いや上級者でもこのメカニズムを理解していない人が多い。一方、大谷選手の後のドロップはしっかり骨格で支えられ、手首が立ってコンタクトしているので、シャトルが綺麗に飛んでいます。(01:13:31頃~) この差は歴然です。世の中のYouTubeでは誰も言っていませんが、僕はこういう点に注目しています。
アキコ:そんな秘密があったなんて!ただの当たり損ないじゃなかったのね…。骨格で支える、本当に大事!
まとめ:思考停止が最大の敵!あなたは1年後、変わっていられるか?
(01:22:07頃~)
トオル:今日の話を通して、責任感、心構え、そして思考することの重要性を感じていただけたでしょうか。コーチの言葉をどう受け止め、どう行動に移すか。そこに成長の鍵があります。ただゲームを楽しんでいるだけでは、1年後も何も変わっていませんよ。俺の考えていること、その意図をもっと深く学んでほしい。俺の一挙手一投足から、何かを盗んでやろうという気概を見せてください。
アキコ:今日も頭を使ったけど、それ以上に心が揺さぶられたわ!トオル君の言葉、しっかり受け止めて、明日からの練習に活かすわ!みんなも、今日の学びを無駄にしないで、一緒に成長していきましょう!