Phoenix-Aichi オンライン教室

「演じる力」で苦境を楽しめ!骨格で支えるレシーブと脳内モンスター手懐け術

DATE: 2025年6月23日

険しい山脈に挑むクライマーのシルエット―苦境を乗り越える挑戦と成長を象徴する大自然の風景

1. Opening: 苦しい時こそ「俺、かっこいい」と演じきれ

この日の教室は「負け方」という深いテーマから始まりました。調子が良い時にいいプレーができるのは当たり前。人間の価値は、苦しい時にどれだけ踏ん張れるかで決まる──。コーチは熱く語ります。

しかし、それは苦行に耐えることではありません。むしろ逆。リードされている時、流れが悪い時にこそ、「この状況で踏ん張ってる自分、すっげえかっこいいじゃん」と自分に酔い、そのプロセス自体を楽しむ。目標達成のための苦しい努力ではなく、プレーしているその瞬間を喜びに変える「演じる力」こそが、最強のメンタル術なのです。

【中島コーチ】 (07:52)

なんか自分の考えを表明しない勢が非常に多いなと改めて思います。ま、表明することか、ないんでしょうね、考えが基本的に。…もう少し考えて生きるように普段からして欲しいなと。じゃないとね、50、60になってもね、ペラペラなことしか出てこない大人になってしまいますよ。

【中島コーチ】 (10:20)

苦しい時にやってる時ってね、展開として苦しい時ってなんかこう気持ちがいい状態によく入ってたと思いますね。…それよりも負けてるチームがね、辛抱強く4点5点とか差つけられてもそこで踏みとまって投げてるピッチャーとかめちゃめちゃかっこいいなと思って。それ見てて、あ、俺そういう大人になりたいなっていう風に思ったんだよね。

今日のKey takeaway

苦境は「演じる力」で楽しむ舞台。 苦難に耐えるのではなく、「この状況を楽しんでいるカッコいい自分」に陶酔する。プロセス自体を喜びに変えることで、折れない心と継続する力が手に入る。

▲ TOP

2. Deep Dive: 変化を阻む「脳内モンスター」の手懐け方

フォーム改造や戦術変更など、成長には変化が不可欠です。しかし、多くの人が現状維持を選んでしまうのはなぜでしょうか?コーチは、その原因を「脳内モンスター」と「現在バイアス」にあると指摘します。

正体不明のリスクは、私たちの頭の中で最悪のシナリオを描く「脳内モンスター」を生み出します。未来の大きなリターンより、目先の小さな痛みを避けようとする「現在バイアス」も厄介です。では、どうすればこの罠から抜け出せるのか?

解決策は、曖昧な「損」を具体化すること。「量」「期間」「可逆性」の3つの軸でデメリットを明確にすれば、脳内モンスターは手なずけることができます。

【中島コーチ】 (17:32)

そこに2つの心理的な罠が関連してんじゃないかなと思います。1つは曖昧さが恐怖を増幅させると。え、形のないリスクなんですよね、の怪物と同じ。正体がわかんないからこそ私たちの想像力は最悪のシナリオを勝手に作り出して、やらない方が無難だっていう風にね、考えがちなんじゃないかなと。

【中島コーチ】 (18:44)

解決策は3つの軸です。量と期間と可逆性ですよね。…具体的に言うと、ミス率がま最初の1月だけ10%ぐらい増える可能性あるよねと。…期間としては1ヶ月ぐらい下がるようなと。で、グリップを元に戻せば2週間で回復するよね、ていう風にま言葉にしておけば、なんか怖くなくなってくるんじゃないですか。

▲ TOP

3. Mystery: バドミントンと量子論!? 可能性の波に乗る思考法

話題は、ミクロの世界の法則を解き明かす「量子論」へ。一見バドミントンとは無関係に思えますが、そこには成長へのヒントが隠されていました。

量子論の世界では、観測するまで物事の状態は確定しません。電子は波のようでもあり、粒子のようでもあります。これは、私たちの成長にも応用できます。今の実力だけで自分を定義せず、理想の自分を「演じる(行動する)」ことで、新しい可能性が「現実」として確定するのです。

【中島コーチ】 (24:39)

観測する前っていうのは、ま、どうやらこう…両方の状態っていうのが同時に存在してるという風にしか見えないっていう観測結果があります。…観測するまではどっちか分からないっていうことではい、あかかも両方の状態が存在しないと説明つかないよねっていう状態ですね。

【中島コーチ】 (25:51)

成長に向けた応用方法…可能性の波に乗る。今の実力だけで自分を定義しない。理想の自分を演じることで新しい可能性が現れます。行動で未来を決定。考えているだけでは何も変わりません。小さい行動を未来1つの現実に確定させていく。

完璧な分析を待つのではなく、まずやってみる。行動(観測)し、結果から学び、高速で軌道修正する。この量子論的思考が、あなたの限界を突破する鍵となるかもしれません。

▲ TOP

4. Video Analysis: 当てるな、振れ!「骨格で支える」レシーブ革命

教室の後半は、具体的な技術練習の動画分析。特に白熱したのは「レシーブ」の概念を覆す指導でした。多くの人がやりがちな、ラケットの面を合わせて沈めようとするレシーブ。コーチはこれを「終わる」プレーだと断言します。

「物を押す形」で骨格で支える

上級者のレシーブは、当てにいくのではなく、力を入れて「振って」います。しかし、闇雲に振り回すのではありません。ポイントは、差し込まれた場面でも「物を押す時の形」を作り、肘を体の後ろから支点にして、骨格全体で押し出すように打つことです。

  • 悪い例:面を合わせて当てにいく。ネット際に沈めようとする。→ 次の球で確実にやられる。
  • 良い例:骨格で支える「物を押す形」を作る。ヘッドを走らせずにラケットを振っていく。→ 多少浮いても威力があり、体勢も崩れないため、相手は連続攻撃しにくい。

この感覚を養うため、足を使わず手だけで打つ練習や、ラケットヘッドを返さない「棒打ち」の練習が有効だと語られました。

【中島コーチ】 (51:32)

やっぱりこう力を入れて打つっていうように、力入れるんだけど急速を出さないっていうね。要するに棒みたいにしてヘッドが走らない打ち方ってどういうのかっていうのを身につけてった方が近道ですよ。…骨格で支えて打つ、骨で支えて打つ。

【中島コーチ】 (56:30)

こういうの、当ててさ、なんとかしようみたいな。これダメ、終わるから、こういうの。分かりやすいでしょ、これ。当てに行った、もうダメなんですよ、バドミントン。こうやって面作ってこうみたいな、おじさんバドミントンみたいな。あれは通用しないんだ、こういう道に行くと。

【中島コーチ】 (1:03:41)

物を押すような形を作ってくようにっていう。今だとまだ聞かないですけどね。ま、明らかにね、見れば分かると思うんで。指導者が見なすぎなんですよ、動画を見て教えろよって思いますよね。

指導者が見逃しがちなトップ選手の動きの本質。それは「骨格で支えて押す」という、シンプルかつ強力な原則にありました。

▲ TOP

5. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室から得られた、バドミントンの上達と人間的成長につながる5つの重要な学びをまとめます。

1

苦境は「演じる力」で楽しむ

苦しい時こそ「この状況の俺、かっこいい」と自分に酔う。プロセス自体を喜びに変えることで、苦行は最高のエンターテイメントになる。

2

脳内モンスターは「具体化」で倒す

変化への恐怖は、デメリットの曖昧さから生まれる。失うものの「量・期間・可逆性」を書き出すことで、怪物の正体を見極め、冷静な一歩を踏み出せる。

3

レシーブは「骨格」で支えて「押す」

面で合わせる繊細なレシーブは捨てよう。「物を押す時の形」を作り、体幹と骨格でラケットを支え、押し出すように振ることで、力強く安定した返球が可能になる。

4

練習は「足を使わず」感覚を磨く

安易に足で調整するのではなく、あえて足を使わずに手だけで打つ練習を取り入れる。これにより、ごまかしのきかない純粋な腕とラケットの感覚が研ぎ澄まされる。

5

可能性は「行動(観測)」で現実になる

考えているだけでは何も変わらない(量子論的思考)。小さな行動を起こすことで、無数の可能性の中から一つの未来が現実として確定する。まずやってみることが全てだ。

【テル(参加者)】 (13:53)

えっと、2回戦目で負けました。静岡県の1位の高校に負けました。

【中島コーチ】 (16:22)

わかりました、お疲れ様です。ありがとうございます。いよいよ大学ですね、次はステージは。

▲ TOP

6. Action: 折れない心を育てる習慣チェックリスト

今日の学びを行動に変え、習慣化するためのチェックリストです。一つでもいいので、日々の練習で意識してみてください。

折れない心を育てる習慣チェックリスト

▲ TOP

7. Closing: 学びを思考の切り口へ

「演じる力」「脳内モンスター」「骨格で支える」。今日の教室は、単なる技術論を超え、私たちの思考のOSをアップデートするような、強力な概念に満ちていました。特に、トップ選手のプレーを感覚や才能で片付けるのではなく、「物を押す形」という物理的な原則で解き明かした視点は、多くの選手にとって革命的な発見だったのではないでしょうか。

大切なのは、これらの学びを知識として蓄えるだけでなく、自分なりの「切り口」として持つことです。様々な視点から物事を捉え、仲間と共有し、思考の幅を広げていく。そのプロセスこそが、真の成長につながります。

【中島コーチ】 (1:09:48)

まあでもさ、そういう正解とかよりも、みんなでなんか色々言うのがいいんじゃないかなと。考える習慣というかね。色んな人の切り口が出るじゃないですか。…それを共有して切り口の幅を広げていくっていうのがいいのかなと思います。自分だけのね、見方になっちゃわないように。

明日の自主勉強会、そして日々の練習で、ぜひ今日得た新しい切り口を試してみてください。皆さんのご参加をお待ちしています!

▲ TOP

スポンサーリンク