【勝てない理由は「尊敬」待ち?】能動的にリスペクトを”デザイン”する技術
「あいつ、どーも尊敬できないんだよな」
「今日の相手、なんかムカつくだけで、全然リスペクトできんわ」
練習相手や対戦相手に対して、こんな風に感じてしまうこと、ありませんか?
「スゲー!まじリスペクト!」なんて言葉が飛び交うように、私たちはつい、「尊敬」とは、圧倒的な実力や素晴らしい人格に触れたときに 自然と湧き上がってくる感情 だと思い込みがちです。まるで運命の赤い糸を待つかのように。
だから、「相手を尊敬しろ」「仲間をリスペクトしろ」と口酸っぱく言われても、「いや、無理っしょ…」となってしまう。結果、イライラが募ってプレーが雑になったり、連携がギクシャクしたり。心当たり、ありますよね?(え、ない?それはそれで素晴らしいですが、たぶん少数派です)
でも、ちょっと待ってください。
誰かを尊敬できたとき、自分の心やプレーにどんな影響がありますか? 不思議と冷静になれたり、相手のいいプレーを素直に認められて、逆に燃えたりしませんか? そう、「尊敬」は、実はあなたのパフォーマンスを高める超強力な精神安定剤であり、最高のドーピングなんです。
これほど強力な効果を持つ「尊敬」を、”素敵な誰か”との偶然の出会いに任せておくなんて、あまりにもったいない、というか、怠慢だと思いませんか?
「いやいや、尊敬できないもんはできないんだって!」
…わかります。では、発想を変えましょう。尊敬は「感じる」ものではなく、**「見つけにいく」「創り出す」**ものだと。
どんな相手にだって、探せば(あるいは、こじつければ)何かしら尊敬できるポイントはあるはずです。
- 「あの粘り強さ、マジでウザいけど、ある意味すごい執念だ…」
- 「フォームは変だけど、あのコースに打てるのは地味に練習してる証拠かも…」
- 「どんなに点差が開いても、声だけは一丁前に出してるな…(メンタルだけは強い?)」
なんでもいいんです。こじつけでも、妄想でも。
もし、どーーーーしても見つからない?
なら、創ればいいんです。
- 「あいつ、毎朝5時に起きて、新聞配達してから練習に来てるらしいぜ…(※想像です)」
- 「試合後はゴミ拾いして帰るって噂だ…(※未確認情報)」
- 「実は裏で、世界平和のために戦っているのかもしれない…(※たぶん違う)」
事実かどうか? どうだっていいんです。 大事なのは、あなたが相手に対して「リスペクトの眼差し」を向けること。その視線が、あなたの心を整え、プレーを研ぎ澄ますのですから。
宝物である「尊敬」の効果を、偶然に委ねず、自らの意志で、洞察で、なんなら妄想で掴み取りにいく。
これが**「能動的尊敬」**。
さあ、待つのはやめて、今日からあなたも「尊敬」をデザインしてみませんか? 意外なほど、あなたのバドミントンが変わるかもしれませんよ。