オンライン教室レポート
格言:AIに「How」を問うな。「What」を探せ。未来を拓く課題発見力とは
公開日: 2025年10月14日

1. 羅針盤なき航海に出ていませんか?
かつて、私たちは「どうすればもっと速く走れるか」「どうすれば上手く打てるか」といった「How(方法)」を必死に追い求めてきました。しかし、AI(人工知能)が驚異的なスピードで進化する現代において、その常識は覆されようとしています。
これからの時代、解決策はAIが教えてくれます。本当に価値があるのは、そのAIに何を尋ねるか、つまり「何を解決すべきか」という「What(課題)」を発見する力なのです。
2. なぜ「How」の価値は薄れたのか
「How」から「What」へ。このスキルの大転換は、AIという超一流の参謀が登場したことで加速しました。
かつてのエース:「どうすれば?」を解く人
昔は、経験と知識に基づき「どのように打つか」「どう戦術を組み立てるか」といった最適解(How)を導き出せる指導者や選手が重宝されました。彼らの頭脳こそが、チームの最も価値ある資産でした。
現代のゲームチェンジャー:AIという名の超一流参謀
しかし今、膨大なデータを学習したAIは、人間をはるかに凌ぐ精度で最適な解決策(How)を提示できます。「この選手のフォームを改善するには、この練習が効果的だ」といった答えを、一瞬で提供してくれるのです。
3. これからの金脈:「What」を発見する力
AIが「解答者」となった今、人間に求められる役割は「出題者」になることです。つまり、「何が」本質的な問題なのかを見抜く力、それが「課題発見力」です。
バドミントン指導における「課題発見力」の例:
- 選手自身が:「なぜかバックハンドが安定しない」のではなく、「試合の後半、疲労時にバック奥への返球が浅くなる(What)」と具体的に課題を特定する力。
- 指導者が:選手の表面的なミスではなく、「実は体幹のブレが原因で、ショット全体に影響が出ている(What)」という根本原因を見抜く力。
この「What」さえ正確に見つければ、最適な「How」はAIや専門家がすぐに提供してくれます。課題に気づく力こそが、これからの時代、選手と指導者の成長を分ける最も重要なスキルになるのです。
4. 「課題発見力」を磨く3つの習慣
では、どうすればこの重要な力を磨けるのでしょうか。今日から始められる3つの習慣を紹介します。
1. 「なぜ?」を5回繰り返す
表面的な問題に飛びつくのではなく、「なぜそうなったのか?」を深く掘り下げましょう。ミスをした時、「なぜミスした?」「なぜその判断を?」「なぜその位置にいた?」と繰り返すことで、根本的な課題(What)が見えてきます。
2. 視点を変えて観察する
指導者なら選手の視点で、選手なら相手や観客の視点でプレーを眺めてみましょう。自分の立ち位置を変えることで、今まで気づかなかった問題点や改善のヒントを発見できます。
3. 気づきを言語化する
頭の中でぼんやりと考えているだけでは、課題は明確になりません。「今日の練習で気づいたことは〜」「自分のプレーの課題は〜だ」と、言葉にして書き出したり、誰かに話したりする習慣をつけましょう。言語化のプロセスが、課題発見の精度を高めます。
5. 結論:あなたの価値は「正しい問い」で決まる
AI時代の到来は、私たちから「解決策を覚える」仕事は奪うかもしれませんが、代わりに「課題を発見する」という、より創造的で人間らしい役割を与えてくれました。
「どうすればいいか(How)」と悩む時間を、「何を変えるべきか(What)」と問いかける時間に変えてみませんか?
課題に気づく力を磨こう。それこそが、未来を切り拓く最強の武器です。
