2025年10月20日オンライン教室レポート:問う力こそ成長の鍵!バドミントン・人生を変える「質問の質」と「能動的な視察」
DATE: 2025年10月20日
1. Opening: 勝負からの「戦略的撤退」と本気の目標設定
今回のオンライン教室は、参加者ayako suzukiさんの切実な悩みから始まりました。バドミントンの「全面」でのプレーに全く手応えを感じられず、久しぶりに「本当の自分と向き合って絶望」したといいます。
彼女は、弱い相手には勝てるかもしれないが、本当にやりたいことは「ちゃんとできるように」なることだと宣言。そのために一旦は勝利を目指すことをやめ、「また勝負のところに立つために」集中する決意を表明しました。この「戦略的撤退」こそ、真の成長への第一歩だとコーチは評価します。
【ayako suzuki】 (00:02:15)
感覚的にできるようになる気がしない。…でももうこれだけをもう集中することにして一旦勝つとかもう全部やめます。なんかそれじゃダめって言われるかもしれないけど本当にやめます。
【中島ノブヨリ】 (00:03:51)
うん。うん。素晴らしい。
また、前回の振り返りとして、何でも「積極的だからいい」とする「積極性の免罪符」を疑う必要性が再確認されました。ミスを恐れず挑戦すること自体は大切ですが、その結果に目を向けず「積極的にやったからOK」で思考を止めてしまう姿勢は、成長を妨げる最大の罠です。この日の学びは、自分の行動や思考の質を徹底的に見つめ直すことから始まります。
今日のKey takeaway
成長とは「思考の深度」を上げること。 表面的な成功(積極性、勝利)ではなく、その裏にある思考の精度を上げることが、真の成長の土台となる。調子の波は「戦術を変更せよ」というサインであり、最高のパフォーマンスを「基準」としないことが安定した強さにつながる。
2. AI Talk: 質問の質が問う「相手への本気の関心」
コーチングにおいては、相手から「価値ある情報」を引き出すことが不可欠です。中島コーチは、参加者つげよしゆきさんの投稿を引用し、「質問の内容に、興味が現れる」という考えを深掘りしました。
表面的な質問 vs 本質の問い
例えば、体験希望者がコーチに「体験1時間いくらですか?」と尋ねるのと、ブログの内容について「『感謝はテクニックに過ぎない』とありましたが、これについてもうちょっと深く教えてもらえますか?」と尋ねるのとでは、どちらに本気の関心があるかが一目瞭然です。
真に価値のある情報を持つ人から学びを得るためには、その人の言動やコンテンツを深く調べ、自分の頭で考えた上で、相手が「話したい」と思うような本質的な問いを投げかける姿勢が求められます。
【中島ノブヨリ】 (00:27:21)
自分が聞きたいことを聞くんじゃないんだよね。話したがってることを聞きに行くって。これが難しい。…質問された側もさ、もう気持ちよくなって話すんじゃない?もうそれはシメたものだよね。
【中島ノブヨリ】 (00:29:13)
あの、別に本当に能力の低い人、ただ単に人を集めたい人とかね、そういうなんかレベルの低い人たちには全然怒られないけど、そこへ入り込んでっても何の旨みもないよね。
3. Mystery: 「見学」と「視察」の違い—能動的な学びの姿勢
中島コーチは、私たちが何気なく使う「言葉の選び方」が、その人の意識レベルを反映していると指摘します。特に、「見学」と「視察」の違いを例に、学びへの姿勢の能動性を議論しました。
受動的な「見学」と能動的な「視察」
「見学」は「目に入ってくる」という受動的なニュアンスが強く、ただボーッと見ているだけで終わる可能性があります。一方、「視察」や「観察」は、「意識的に深く理解しよう」という能動的なイメージを持っています。
視察では「何を盗んでくるか」「先生の伝え方に対する生徒の反応を見に行く」といったように、見るべきポイントが決まっています。受動的な言葉を選ぶ人からは「他人ごと感」を感じるとコーチは警鐘を鳴らし、私たちは能動的な言葉を選ぶことで、自分の意識を変え、より深い学びを得られるようになると提言しました。
【中島ノブヨリ】 (00:36:02)
「見学」はすごい受動的で大して学ぶつもりないなって俺は思う。…視察とかさ、受察とかさ、そういった言葉ってすごい能動的
【中島ノブヨリ】 (00:37:19)
どういう言葉を選ぶかによってその人の意識が表れてくると思う。
また、厳しい「命令系」の言葉が、時に「なんで来ないの?」という「疑問系」よりも温かく感じられるという指摘もありました。これは、命令が「全て俺が責任を取る」という責任感の表明であり、疑問は「判断を委ねる」という厳しさを伴うからです。
4. Takeaways: コーチング的5つの学び
今回のオンライン教室は、技術だけでなく、人としての成長に焦点を当てた議論が展開されました。特に重要なポイントを5つに凝縮して振り返ります。
質問の質=相手への本気の関心
表面的な質問ではなく、ブログや著作を深く調べ、相手が「話したい」と思うような本質的な問いを投げかけること。そうしてこそ、本当に価値ある情報を引き出せる。
言葉の選択が意識を反映する
受動的な「見学」ではなく、能動的な「視察」や「観察」を選ぶこと。言葉の選び方一つで、その人の学びへの姿勢や他人事感をなくす覚悟が現れる。
雑な人は何をやっても雑である
バドミントンだけが雑なわけではない。運転や仕事など、人生のあらゆる場面でその人の姿勢が現れる。丁寧にやろうという意識の欠如が、ミスの多さに繋がる。
人間的成長なくして技術的進歩なし
技術と人間性を切り離して考えないこと。人間的な成長(心の成長、自己認識、思考力)がなければ、技術の進歩は表面的なものに終わり、試合では勝てない。
「復命」できる人は優秀である
指示を受けた時に「こうして、こうして、こうですね」と復唱し、より具体的な情報を加えて確認できる人は、ミスが少なく、仕事や練習においても優秀である。
【中島ノブヨリ】 (00:41:59)
復明する人って俺優秀だと思うんですよね。…より具体的になるし間違いも減ると思うんですよ。…復命したやつは大体優秀です。
5. Action: アウトプット習慣チェックリストとフットワーク改善
学んだ知識を定着させるためには、具体的な行動(アウトプット)が不可欠です。インプットで終わらせず、自己成長のために以下のチェックリストを活用しましょう。特に、ayako suzukiさんのフットワーク改善の議論から、「体重がゼロになる感覚」でのスムーズな動き出しを意識することが上達の鍵となります。
アウトプット習慣チェックリスト
【中島ノブヨリ】 (01:07:19)
あの、体重系をもし置いといことができたら体重が0みたいになるんですよ、一瞬。…わずかに浮くんだよね。浮くような感じ。…一瞬無重力みたいな感じになって出るんですよ。
6. Closing: 薄っぺらな大人になるな
コーチは、多くの大人が「薄っぺらなことしか考えてない」と感じており、自分の頭で深く考えることの価値を力説しました。
「最高権力者に怒られるからやめておく」という理由で自分の行動を決めるのは「ダメ人間」であり、自分の人生において何が大切かを自分で判断する「真の責任感」を持つべきです。同調圧力や表面的な常識に流されず、「なぜ?」を突き詰め、自分の行動と意思に一貫性を持たせること。
【中島ノブヨリ】 (00:50:53)
みんなと合わせなきゃでしょ。コロナワクチンってなんで打つのって言った時にね、みんなあねやれてたからやるんだみたいなこととか最高権力者がどうのこうとかさねすっぺらなことしか出てこないじゃないですか。おなるほどっていうことを言えるような大人ってすごい少ない気がするんですよ。
バドミントンの技術向上も、この人間的成長から逃れられません。深く考え、能動的に行動し、質の高いインプットを得るための努力を惜しまないこと。その一歩一歩が、あなたを真に強い選手へと変えていくはずです。次回のオンライン教室も、皆さんのご参加をお待ちしています!