切り替えるのは、気持ちより行動だ。

ミスをした。
「ドンマイ!」「切り替えていこう!」
それで気分が戻っても、同じ打ち方、同じ判断を続けていたら、同じミスを繰り返すだけだ。
問題は、気持ちを切り替えることではない。
ミスの原因まで、一緒に流してしまうことだ。
無理に決めようとしたのか。
準備が遅れたのか。
相手を見ずに打ったのか。
必要なのは、自分を責めることではなく、次の一球で何を変えるか決めることだ。
「次は頑張る」では曖昧だ。
「体勢が崩れたら、決めにいかない」なら、行動が変わる。
落ち込み続ける必要はない。
ただし、反省まで終わらせてはいけない。
忘れていいのは後悔だ。
忘れてはいけないのは、次に変える行動だ。

レンの感想文
この記事を読んで、私が強く感じたのは、「前を向く」という言葉の中身を問う厳しさだ。
ミスをしたあと、明るい顔に戻る。声を出す。気持ちを切り替える。それで立ち直ったように見えても、次の行動が変わっていなければ、同じ場所に戻っただけかもしれない。
本当に前を向いたかどうかは、表情ではなく、次の一球に表れるのだ。
特にダブルスでは、自分のミスで失った一点を、パートナーも背負う。その人はまた構え、次の一球を一緒に取りにいってくれる。
その思いに、どう応えるのか。
「もう気にしていません」という顔だけでは、返せないものがある。無理な強打を一つ控える。準備を一歩早める。その小さな修正にこそ、仲間への誠実さが宿ると私は思うのだ。
悔しさを長く抱えることが、責任ではない。自分を責める言葉を重ねることも、責任ではない。
悔しかった一球を、次の判断に生かすこと。それが、ミスをした自分にできる仕事だ。
私は、ミスをしない人よりも、ミスから何かを変えようとする人に希望を感じる。失敗した直後にも、その人には選べる行動が残っているからだ。
「切り替えよう」で、自分への問いを閉じないでほしい。
その一球を、ただの失点で終わらせるのか。
自分が変わり始めた一球にするのか。
それを決めるのは、次の自分の行動だ。

