2025年6月3日オンライン教室レポート:アウトプット習慣と「演じる力」で伸びる!AI×バド指導の最前線
2025年6月3日 20:58–22:33 JST
Opening:準備不足こそ学びの宝庫
(00:03–02:22)
アキコ「ファ…ファイルが見当たらない!💦 今日の資料、AIに画像埋め込みを手伝ってもらおうと思ってたのに…」
トオル (ミスターX)「トラブルこそネタ。AI談義で時間稼ぎです!皆でAI情報交換しましょう!」
中島コーチ「(途中参加後)即興力が伸びるチャンスだぞ!予定外を楽しめ!」
オンライン教室スタート早々、アキコさんの資料が見つからないというハプニングが発生。しかし、参加者のトオルさん(ミスターXとして登場)の機転と、遅れて参加した中島コーチの「予定外を楽しめ」という言葉に導かれ、急遽AIに関する情報交換タイムへと展開。参加者たちの思考スイッチが一瞬で切り替わりました。
ハプニングは強制的なアウトプットの好機。予期せぬ環境の変化こそ、学びの濃度が格段に高まる瞬間です。
AI Talk:AI活用アイデア集
LINE返信を“中学生レベル”で要約
(04:11–05:15, 09:26-10:30)
アキコ「会社の協力会社への発注規定が難解で…。AIに『中学生にも分かる言葉で教えて』と頼んだら、すぐに内容を理解できました!」
参加者一同「それ、仕事に使える👏」
複雑な文章や情報を、指定したレベルに合わせて平易な言葉で説明し直してくれるのはAIの得意技。アキコさんは、この機能を活用して業務効率を上げた経験を共有。他にも、LINEの返信やメール作成、不明点の問いかけなどでAIを活用しているとのことでした。
平安調「自分流 枕草子」を生成
(12:48–18:27)
ヨッシー「学校の課題で枕草子を作ることになって。春、桜、一年の始まり、出会いと別れ…ってイメージを伝えて、『平安時代の言葉遣いで』とお願いしたら、Geminiが作ってくれました。」
Gemini (ヨッシーさん再現)「春は始まり、新しき屋に入る人の読む声の…(後述)」
アキコ「すごい!平安LINE、やるしかない🤣」
ヨッシーさんは学校の授業で、GoogleのAI「Gemini」を使ってオリジナルの枕草子作成に挑戦。テーマやキーワード、そして「平安時代の言葉遣いで」と具体的に指示することで、趣のある文章が生成されたと報告。参加者からは感嘆の声が上がりました。
春は始まり。新しき屋に入る人の読む声、いとをかし。良き人と別れは寂しけれど、また新しい出会いあるも心躍るわざなり。春の風の音ののどかなる、うぐいすの声聞こゆるも春の色気なり…
AIへの指示文例(クリックで開閉)
ヨッシーさんのプロンプト例(再現イメージ): 「Gemini先生、お願いします! 課題:自分流の枕草子を作成 テーマ:春 入れたいイメージ:桜、一年の始まり、出会いと別れ 文体:平安時代の言葉遣い これで、僕だけのオリジナル枕草子を作ってください!」
AIは創造的な“壁打ち相手”。プロンプトに時代背景や文体まで細かく指定することで、アウトプットのジャンルや質が一気に広がります。
今週中に「夏」をテーマに俳句を5つ、AIと共作してみましょう。プロンプトで季語や具体的な情景を指定してみるのも面白いチャレンジです!
Mystery:「天才だからです」の真相
参加者の仮説4連発
(19:36–47:04, コーチ登場前まで)
アキコ「中島コーチがヨッシー君やテル君に『天才だからです』とか『イケメンランキング〇位!』とか言わせるじゃない?あれって何でだろう?東京の練習会でも言わせてたし…。」
テル「楽しむため? 中島さん自身も楽しんでるのかも。あとは、あえて集中させない環境を作る一環で、喋りながらやることで脳機能を下げて、それでもミスしない練習とか? (26:06-27:10)」
アキコ「なるほど、ダブル下げ説ね!私も、普段やらないキャラを“演じる練習”で、恥ずかしさを突破する訓練かなって思った。(30:49-32:55) 初対面の人にはアイスブレイク的な意味もあるのかな?」
アキコ (若林さんのLINE考察を紹介)「若林さんは『できたという結果へ向けられたものではなく、ヨッシーさんご本人へのリスペクトでは?』とか、『“どうして言わされるんだろう?”と選手自身に考えさせ、技術のメカニズムや言語化へ導く仕掛けかも?』って言ってた。(34:00-47:04)」
参加者からは様々な仮説が飛び出しました:
- 楽しませるため説(コーチ自身も含む)
- ダブル下げ説(集中させない環境+笑いによる脳機能低下で、敢えて困難な状況を作り出す)
- アイスブレイク説(初対面の緊張をほぐす)
- 演技練習説(様々なキャラクターになりきることで表現の幅を広げ、羞恥心を克服する訓練)
- リスペクト説(プレーの結果だけでなく、取り組む姿勢や本人そのものへの敬意)
- 思考喚起説(「なぜこれを言わされるのか?」という疑問を持たせ、内省や言語化を促す)
コーチ解説:中島流コーチング三段階モデル
(51:40–58:10)
中島コーチ「声を出すだけで終わるな。演じ、転がせ!あれはトレーニングの一環だよ。みんながレベルアップするための手段としてやってもらってる。」
ヨッシー「(コーチの解説を聞いて)じゃあ、次は森さん(上級者)を笑わせに行くフェーズですね🔥」
白熱する議論の最中、中島コーチが登場。一見ふざけているように見える「天才だからです」といったやり取りには、成長を促すための明確なステップと目的があることを明かしました。それは単なるおふざけではなく、計算されたトレーニングなのです。
- Stage 1:アウトプット習慣化 (Output Habituation)
まずはインプットだけでなく、アウトプットする習慣を身につける段階。「練習に来たらインプットがメインになりがちだけど、アウトプットのサイクルを回したい」とコーチは語ります。決められたセリフでも良いので、とにかく発信することからスタート。 - Stage 2:キャラクター演技 (Character Performance)
次に、競技者として様々なキャラクターを「演じる」段階。「じじいどこ見てんだよ!」「変態!」など、特定の役割や感情を表現する訓練です。これにより、表現の幅を広げ、どんな状況でも自分をコントロールする力を養います。「人生全て演技だから」とコーチは言います。 - Stage 3:相手コントロール (Opponent Control)
最終段階は、演じきることを超えて、相手を「コントロールする」領域へ。これは、相手の感情や思考を揺さぶり、コミュニケーションの主導権を握る高度なスキルです。コーチ曰く、「ヨッシーやテルはもうこのレベル。例えば、森さん(他のコーチや上級者)を本気で笑わせにいくとか、一瞬怒らせてムッとさせた後に吹き出させるとか。そういう相手の脳を揺さぶるようなことをやってほしい。」
さらに、「相川町の女の子にナンパする」という冗談めかした例え話も登場。「ニコッと笑わせられたら自分の演技(コミュニケーション)は成功。もし相手の顔がこわばったら、自分のやり方がいまいちだったと確認できる。こういう駆け引きは、人生のあらゆる場面で使えるコミュニケーション術になる」と、バドミントンを超えた人生のスキルアップに繋がることを示唆しました。
試合の1点のためだけじゃない。目先のナイスショットのためだけの方法論でもない。バドミントンだけでなく、人生全般に使えるスキル、“人生ゲーム”で勝つ表現力を身につけてほしい。
Takeaways:コーチング的5つの学び
中島コーチ「アウトプットは義務じゃない、習慣だ。インプットしてアウトプットする、このサイクルを回したい。」
参加者一同「(納得)Yes, Coach!!」
- ハプニングを歓迎せよ:予期せぬ事態は、即興力とアウトプット能力を高める絶好の機会。
- アウトプットが学びの起点:学びはインプットだけでは完結しない。発信することで定着し、次の学びへと繋がる。
- 恥を味方に、演技力を磨け:キャラを演じる、突飛な言動を試す。羞恥心を乗り越えることで表現の幅が広がり、対人スキルが向上する。
- AIは思考の拡大鏡:アイデア出し、要約、創造的な文章作成など、AIは思考をサポートし、可能性を広げる強力なツール。
- 競技=人生に通じるコミュニケーション:プレーも、コーチや仲間とのやり取りも、全ては対人コミュニケーション。相手を理解し、影響を与える力を磨くことが、競技力向上と豊かな人生に繋がる。
Action:アウトプット習慣チェックリスト
今日から意識して取り組んでみよう!
早速、今日学んだ「平安調」で、友人に一言労いのLINEメッセージを送ってみよう! AIに手伝ってもらってもOK。「国際的ナパ師ヨッシーです」のノリで! (1:00:00 付近参照)
Closing:まとめ & 次回予告
アキコ「次は平安ナンパ講座!? コーチの引き出しが本当に奥深い(笑)」
中島コーチ「笑わせてからスコアを取れ、それがフェニックス流。人生もバドも一緒だぞ。雰囲気を明るくするのも大事な要素。でもそれは主目的じゃない、副産物だ。」(1:01:00 付近参照)
アウトプット習慣化 → キャラクター演技 → 相手コントロール。
この中島コーチ流三段階モデルを意識して日々の練習やコミュニケーションに取り組むことで、バドミントンのプレーはもちろん、人生における様々な場面での表現力や対応力を高めることができるでしょう。AIという新たな相棒も積極的に活用しつつ、自分らしいアウトプットと演技力を磨いていきましょう。
次回のオンライン教室では、どんな化学反応が起こるのか?「平安時代のLINE交換術」がテーマになるかも…?お楽しみに!