Phoenix-Aichi オンライン教室レポート

2025年6月5日オンライン教室:「人を見る目」と「メタ認知」で飛躍する。青汁王子から学ぶ本質の見抜き方

DATE: 2025年6月5日

ラップトップを囲んで議論する人々のイメージ

Opening: 「偽の協調性」から抜け出し、本質を見抜く旅へ

今回のオンライン教室は、前回の「責任感のステップアップ」の振り返りからスタート。コミュニティに蔓延しがちな「偽の協調性」という根深い問題に切り込みました。

中島コーチ (02:17): 「なかなかね、やっぱこのチームの人のね、ほとんどはやっぱ冷たい人たちということがね、分かってきたと思います。でもいいんですよね。別に冷たいっていうのはある意味、協調性の高いっていうことだと思うんですよね。周りを批判してはいけないとかね。コミュニティ内の人たちを批判しないようにしていくっていう、ま、偽の協調意識。偽の協調性を持ってる人っていうのは非常に多いと思うので。」

中島コーチ (03:41): 「そういう選択をするってことは自分の周りにはそういう人ばっかりになっていくよっていうことね。偽の協調性を持った人ばかりになっていきます。なぜならばね、誠実さ、偽の協調性よりも誠実さだったり、高潔さを大事にする人にとっては、ま、信頼できない人間だっていう風に思われるので、ま、あの、そういった人たちは離れていくし。」

表面的な調和を優先する「偽の協調性」を選ぶのか、それとも信頼の土台となる「誠実さ(インテグリティ)」を追求するのか。この問いかけが、今回のセッション全体のテーマを貫いています。青汁王子こと三崎優太さんのケーススタディを通して「人を見る目」を、そしてバドミントンの実践を通して「メタ認知」を深掘りし、成長の本質に迫ります。

Key
あなたは「偽の協調性」に流されていませんか? 自分の意見を言うこと、正しいことを正しいと言うことから逃げていませんか? 今回の学びは、人間関係やスポーツ、仕事のあらゆる場面であなたを次のステージへ導く「本質を見抜く力」と「自分を客観視する力」を授けてくれます。

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人を見る目を養う:「青汁劇場」から学ぶ3つの核心

情報が殺到する現代、私たちはどのように人や物事の本質を見抜けば良いのでしょうか。今回は、青汁王子・三崎優太さんの「青汁劇場」を題材に、中島コーチが「人を見る目」の養い方を鋭く解説しました。

今日のポイント

  1. 過信するな: 「自分は人を見る目がある」という思い込みが最も危険。
  2. 85年の研究成果: 人を見抜くための3つの最適解(言動の一致、地頭と精神力、誠実性)。
  3. 極論を疑え: 極端な意見はだいたい間違っている。常に自分の思考を疑う。

中島コーチ (12:06): 「人を見る目を養う上で最も重要なのは、相手をどう見るかよりも『自分は色眼鏡をかけて世の中を見ている』という事実を認識するとこですね。例えば『森さんは無責任だ』とかね。そういう色眼鏡をかけて見てるんですよ、と。これを認知バイアスと言います。」

中島コーチ (13:13): 「高学歴や高徳の人ほど自分の能力や直感を過信する傾向があるという報告もあります。自信は成功の原動力にもなりますが、時には大きな損失を招くもろ刃の剣にもなります。」

人を見抜くための3つの核心

コーチは、ハーバード大学の85年にわたる研究などを基に、信頼できる人物を見抜くための3つの視点を提示しました。

  • ① 言ってることより、やってること(ワークサンプルテスト):

    口先だけでなく、実際の行動を見る。特に「自分がされて嫌なことを他者にしないか」という点は極めて重要です。(14:17)

  • ② 地頭の良さと精神力(一般認知能力テスト+構造化面接):

    論理的思考力や問題解決能力。これに「インテグリティ(誠実性)テスト」を加えることで、予測精度はさらに増すとコーチは語ります。(14:31)

  • ③ 人間力と多様な視点(エコーチェンバーからの脱却):

    自分の人間力レベルに見合った人を引き寄せやすい。異なる意見に触れ、思考の偏りを自覚することが「老害化」を防ぐ本質だと指摘しました。(16:38, 18:49)

中島コーチ (15:37): 「(インフルエンサーの)統計のお姉さんが言ってたのは、このインテグリティっていう要素が三崎さんには欠けてるんじゃないかと。…本当、インテグリティは他者からの信頼を得る上で非常に不可欠です。冷たいものを冷たいって言えるのはインテグリティだと思いますし、そういう発言をすることで信頼を得ていく。そういう発言できない人は信頼を得られない。どうせあの人裏切るんだろうなっていう風な目で見られたりするわけですよ。」

中島コーチ (20:30): 「結局、自分の人間力レベルを上げることが大切ってことですね。自分自身がインテグリティのある人間になることで、同じ倫理感を持った人が自然と集まってくるということです。」

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強者の思考法:「メタ認知」で自分を客観視する技術

議論はバドミントンの上達法へ。コーチが次に提示したキーワードは「メタ認知」。自分の思考や行動を、もう一人の自分が客観的に観察する力です。

中島コーチ (22:15): 「メタ認知って何だろうっていう話。自分の頭の中を覗いてみる力だよと。…例えると、バドミントンの試合を動画に撮って後から見直すみたいなもん。『あ、こんな動きしてたんだな』って気づける。これができると、自分の得意とか苦手が分かります。ミスの原因を見つけられます。上達する方法を考えられます。試合中も冷静になれます。」

中島コーチ (27:09): 「頭の中にもう一人の自分がいて、自分のプレーや考えを観察する力だよと。このサイクルを回して上達しよう。バドミントン以外でも使えることですよね。」

メタ認知の成長サイクル (PDCA)

コーチはメタ認知を鍛えるためのサイクルをPDCAになぞらえて説明しました。

  1. 計画 (Plan): 「今日はスマッシュ練習しよう」と目標を定める。
  2. 実行 (Do): 計画通りに練習や試合をする。
  3. 観察・評価 (Check): 自分の動きや成果を客観的に見る。「うまく打てたか?」「なぜミスした?」
  4. 改善 (Action): 「次はこうしよう」と、より良くする方法を考える。

メタ認知のトレーニング方法

  • 振り返りノート: 試合や練習後、良かった点、改善点、次の目標を言語化する。(25:11)
  • 周りの力を借りる: 試合を録画して見返す、友人からフィードバックをもらう、コーチに「なぜ?」「どうすれば?」と質問する。(25:47)

これは単なる技術論ではありません。チーム全体を「このチームは冷たい風が吹いている」「誠実な人が多い」と俯瞰して見ることもメタ認知の一種だとコーチは語り、個人の成長とチームの成長が地続きであることを示唆しました。(27:54)

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動画分析:圧勝ラリー(62回) vs チャラいプレー(5回)の決定的差

セッションの後半は、実際のゲーム練習の動画分析。質の高いプレーと、コーチが「チャラい」と評するプレーの違いが浮き彫りになりました。

チャラブル(チャラいプレー)の問題点

コーチが厳しく指摘したのは、課題意識が見えない、その場しのぎのプレーでした。

中島コーチ (49:03): 「1年間いてこの辺が変わってないのもちょっと辛いですよね。…上達する人っていうのはすごい真似していってると思うんだけど、もうトンチンカンな人たちって全然似てこないですよね。…まず取り入れろよってことですよね。自分よりはるか上の人のやり方を真似してみて、真似できたら次いきゃいいんだよ。」

中島コーチ (59:38): 「何のためにやってんだっていうね、どういう課題に取り組もうとしてゲームに入ってるのかが全く見えてこないですよね。何も変わってないもん。」

中島コーチ (1:00:15): 「(このペアの試合は)本来2ゲームあるのに1ゲームで終わったんだよね。…あまりにもひどすぎて1ゲームで終わったっていう衝撃ですよ。本当これはもう本当にね、教えてると思いたくないっていう。」

ラリー回数も平均5回程度と短く、「玉拾い」になっていると一喝。これではバドミントンの面白さは感じられないと断じました。

質の高いラリーの秘訣

対照的に、若林・鈴木ペアのプレーは称賛されました。特に、62回も続いたラリーは圧巻でした。

中島コーチ (41:03): 「(上級者の柳沢選手は)フェニックスのさ、バドミントン分かってない勢だとここさ、クロスに打っちゃうよね。スマッシュを。…ですけども、柳沢選手みたいにストレートに返すことで、全員がホームポジションに帰ってくる確率が高くなってくる。…これが再現性のあるプレイだし、上に行っても使えるプレイなんですけど、もうトンチンカンはここの隅々を狙うというプレイになりがち。」

中島コーチ (1:04:36): 「(62回続いたラリーを見て)楽しくなってくるよね。こうやってラリー続くと。バドミントンの面白さが全然違うよね。さっきのチャラブルとさ。」

安易にエースを狙わず、再現性の高いストレート中心の配球でラリーを組み立て、粘り強くプレーする。その姿勢の違いが、ラリーの質、そしてバドミントンの面白さに直結していることが示されました。

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Takeaways: コーチング的5つの学び

  1. インテグリティ(誠実性)こそ信頼の礎

    「偽の協調性」は人間関係を希薄にする。たとえ耳が痛くても、正直で誠実な態度は長期的な信頼を築き、同じ価値観を持つ仲間を引き寄せる。

  2. 「人を見る目」は自分を知ることから始まる

    誰もが「認知バイアス」という色眼鏡をかけている。その事実を自覚し、言動の一致や実際の行動を見て判断する訓練が、本質を見抜く力を養う。

  3. メタ認知は最強の自己成長ツール

    自分を客観視する「もう一人の自分」を持つことで、弱点や改善点が明確になる。計画→実行→観察・評価→改善のサイクルを回すことで、あらゆる分野で成長が加速する。

  4. 上達の最短ルートは「素直な模倣」

    我流に固執していては成長は止まる。自分よりレベルが上の人のやり方を素直に取り入れ、真似てみる。それができて初めて、自分のスタイルを築く段階に進める。

  5. 質の高い練習は「再現性」から生まれる

    派手なエースショットではなく、基本に忠実で再現性の高いプレーこそが、長いラリーを生み、試合を支配する力になる。一つ一つのプレーに課題意識を持つことが練習の質を決定的に変える。

中島コーチ (1:12:59): 「(鈴木君は)すごい真面目だし、こう誠実な感じがしますよね。すごい。多分すごい演技してると思うけどね。演技して自分を作って今ここでやってるっていう。…根っからの真面目じゃないなっていう感じはしますが、ま、それでいいんですよね。もちろんそれでオッケー。」

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Action: アウトプット習慣チェックリスト

学びは行動に移して初めて価値を持つ。以下のリストを使い、あなたのアウトプット習慣をチェックしてみましょう。一つでも多くチェックできるよう、日々意識して行動を変えていきましょう。

Todo
今日の練習や仕事で、一つだけ「課題」を決めて取り組んでみよう。そして、その結果どうだったかを一行でもいいのでメモに残してみよう。これがメタ認知の第一歩です。

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Closing: まとめ & 次回予告

「人を見る目」と「メタ認知」という、一見すると無関係なテーマが、「インテグリティ(誠実性)」というキーワードで見事に結びついた今回のセッション。自分自身に誠実であること、そして他者にも誠実であろうとすることが、あらゆる成長の土台となることを学びました。

中島コーチ (1:01:47): 「自分が入ることによって練習のレベルがガッと下がるっていうね、そういう自覚あるのかなっていう。ちょっと思ったりしますね。」

参加者: 「耳が痛いです…。」

中島コーチ (1:15:11): 「最後にこうね、長いラリーを見て終わるっていうのはやっぱり一番寝つきがいいのではないかと思います。皆さん、お疲れ様でした。」

厳しい指摘の中にも、参加者の本質的な成長を願うコーチの熱意が感じられました。あなたも「偽の協調性」を脱ぎ捨て、誠実な仲間と共に、質の高い成長を目指しませんか?

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