2025年7月3日オンライン教室レポート

格言:「背中で語るな、言葉で導け」—共に育つ指導の本質

朝日が差し込む雄大な自然の中の道—指導者と選手が共に歩む成長の旅路を象徴する風景
共に歩む道こそが、確かな成長を生み出す

1. はじめに:沈黙が壊すもの

かつて、指導者の理想像として「背中で語る」という姿がもてはやされました。言葉少なげにただ手本を示し、選手がその意図を汲み取って成長することを期待するスタイルです。

しかし、私たちは問いかけます。その沈黙は、本当に美徳なのでしょうか?

それは指導能力の不足を隠すための言い訳であり、結果が出なかった際の責任を選手に押し付け、逆に結果が出ればその称賛を一方的に享受するための、都合の良い方便ではないでしょうか。

2. 「背中を見て育て」の危険な罠

この指導法は、二つの深刻な問題を引き起こします。

罠1:選手の成長機会の損失

なぜその動きが必要なのか、どんな意識を持つべきなのか。言葉による説明がなければ、選手は表面的な模倣に終始しがちです。本質的な理解に至らず、応用力が育ちません。最悪の場合、何が悪いのかも分からずに悩み、自信を失ってしまいます。

罠2:指導者の成長停止

「伝わらないのは選手のせいだ」という他責化は、指導者自身の成長を止めてしまいます。どうすればもっと効果的に伝えられるか、自分の指導法に改善点はないか、という内省の機会を自ら放棄しているのです。結果として、指導者と選手が「共倒れ」になるという、最も避けるべき現象が発生します。

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3. 私たちの答え:言葉で伝え、共に歩む

PHOENIX愛知は、この悪循環を断ち切ります。私たちの哲学はシンプルです。

やり方を見せるだけでなく、言葉で伝えます。
一方的に教えるのではなく、共に考え、共に歩きます。

言葉は、思考を整理し、理解を深めるための強力なツールです。私たちは、なぜそうするのかという「理由」や「目的」を丁寧に言語化し、選手との対話を重視します。疑問があれば率直にぶつけてもらい、それに応えることで、互いの理解を深めていくのです。

これは、選手に媚びることではありません。指導者としての責任を果たし、選手一人ひとりの可能性を最大限に引き出すための、最も誠実で効果的なアプローチだと信じています。

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4. 結論:さあ、対話の旅へ

「背中を見て育て」という幻想から、私たちは卒業しなければなりません。それは、責任の放棄であり、成長の停滞を招くだけです。

大切なのは、完璧な背中を見せることではなく、不完全でも誠実に対話を重ね、選手と共に一歩ずつ前へ進もうとする姿勢です。

PHOENIX愛知は、あなたを置き去りにしません。さあ、一緒に歩いていきましょう。

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