Phoenix-Aichi オンライン教室

2025年7月20日オンライン教室レポート:「やらない理由」を探す心と向き合う。レベルの壁を壊す「本当の思いやり」とは?

DATE: 2025年7月20日

雲の上にそびえ立つ雪山の頂―困難を乗り越えた先にある目標達成と、新たな挑戦を象徴する大自然の風景

1. Opening: なぜ私たちは「やらない理由」を探してしまうのか?

「できない理由より、できる方法を探せ」— 耳にタコができるほど聞いた言葉かもしれません。しかし、私たちは挑戦を前にした時、無意識に「やらなくていい理由」を探してしまいがちです。仕事、勉強、そしてバドミントンの練習。なぜ前向きな一歩より、後ろ向きな言い訳を優先してしまうのでしょうか。

この日のオンライン教室は、そんな人間の普遍的な心のメカニズムを解き明かすことから始まりました。これは単なる怠慢ではなく、私たちの心を守るための巧妙な「防衛本能」なのかもしれません。

【コーチ】 (37:15)

なぜ前向きな一歩を踏み出す代わりに後ろ向きな言い訳を探してしまうのかっていうメカニズムを解き明かしていこうっていう話です。…行動を起こす前にやらない理由を固めてしまう。この一見不合理な行動は私たちの心を守るための防衛本能なんだ。

【コーチ】 (38:28)

それは決して怠けてるからではなく繊細な心が傷つくのを避けるため無意識の戦略かもしれません。

この記事では、言い訳探しの旅に出てしまう自分の心と向き合い、そこから抜け出して成長の軌道に乗るための具体的なヒントを探ります。

今日のKey takeaway

「やらない理由」探しは、自己防衛本能。 重要なのは、言い訳をする自分を責めることではなく、「なぜ自分は今、旅に出ているのか?」とその動機を探求すること。心のメカニズムを理解することが、成長への第一歩となる。

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2. Deep Dive: 「言い訳」の裏に隠された2つの深層心理

コーチは、「やらない理由」探しの旅に出てしまう心の奥には、大きく分けて2つの理由が隠されていると分析します。自分はどちらのタイプか、胸に手を当てて考えてみる価値がありそうです。

理由1:失敗という「現実」から目を逸らしたい

最も一般的な理由がこれです。「全力でやったけど、できなかった」という現実を知るのが怖い。自分の能力の限界を突きつけられ、プライドが傷つくことを恐れるあまり、「やらなかったから、できなかったんだ」という言い訳の中に逃げ込んでしまうのです。

【コーチ】 (39:36)

その結果を知るのが怖いんですよね。自分は精一杯やったけどできなかったっていう、この現実を知りたくないんですよね。人は…やってもできないという現実を知るくらいなら、やらなかったんだ、できるチャンスがなかったんだっていう…そういう言い訳の中にいた方が心の平穏を保てるということです。

理由2:心の底から「やりたい」と思っていない

もう一つの深い理由は、そもそもそのタスクに対して情熱がないケースです。コーチや仲間からの期待に応えるために「やるべきだ」と感じてはいるものの、自分自身の内側から湧き出る「やりたい」という気持ちがない。その結果、行動を避けるための合理的な言い訳を巧みに見つけ出してしまうのです。

【コーチ】 (40:43)

これもね、深いですよね。それを大してやりたいと思ってないっていうことですよね。…コーチからの期待とかね、チームメイトからの期待によって、プレッシャーによってこれをやるべきだってう風に感じてるだけであって、あなた自身の心のそこからやりたいっていう情熱がないっていうことですね。

原因が「恐怖」なのか「情熱の欠如」なのか。それを知るための自己分析が、次の一歩を踏み出す鍵となります。

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3. 心の罠: 「単調な練習」があなたを弱くする

「やらない理由」とは別に、練習そのものにも成長を妨げる罠が潜んでいます。それは「単調さ」。刺激の少ない単調なラリーを続けていると、脳は活動レベルを下げ、「嫌になって」ミスをする。コーチはこれを「心の問題」だと断言します。

【コーチ】 (15:42)

単調なことが人間一番危険って知らないから単調な球に弱いんですよね。知らないんですよ。自分のことを知らない。むしろ単調なことを続けるのが得意だと思ってたりするんですよね。勘違いしてるんです。…簡単で単調な作業を続けると脳はこのくらいの力でいいんだって判断するんですよね。で、そうすることによって活動レベルを下げてしまう。

【コーチ】 (17:05)

それを本当は心の問題なのに疲れたせいにするんですよね。…あ、もうね、体力的に切れたから嫌になっちゃったんだってね、思いたいんですよ。だけどそんなことない。…心の問題ってそこにアプローチしてかない限りなかなかね好転はしていかないんじゃないかなと思います。

では、脳が嫌にならないためにはどうすればいいのか?コーチは3つの具体的な方法を提示しました。

  1. 能動的に動く:球を待つのではなく、自ら迎えに行く。シャトルに刺激を与えることで、単調なラリーが刺激的なラリーに変わります。
  2. リズムを作る:単調なクリアーに対し、ジャンピングスマッシュで応じるように、自分でリズムを作り出し、脳を活性化させます。
  3. タイミングを早くする:あえて早いタイミングで打つことで、相手にプレッシャーをかけると同時に、自分の脳にも刺激を与え続けます。

単調な練習を、自らの工夫で「クリエイティブな練習」に変えていく意識が、上達の鍵を握っているのです。

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4. Video Analysis: 「思いやりのバドミントン」の勘違いが成長を止める

教室の後半は、ゲーム練習の動画分析。ここで浮き彫りになったのは、多くの選手が陥りがちな「思いやりのバドミントンの勘違い」でした。ミスをしないように、ただ安全に返すだけのプレー。それは一見、ラリーが続いて良いように見えますが、コーチは「それは思いやりじゃない」と一蹴します。

【コーチ】 (1:02:44)

チャンスのとき、自分を有利に向かわせる勇気がないんですよね。…ディフェンシブなんですよね。常に「入れに」いっています。手を伸ばしていって落とす。これもう落としますよ。で落としてるから相手としてはもう分かりやすいんですよね。…1本この勇気を出しをしむことによって、ま、1本失ってますよね、今のラリーだと。はい。ここはもう重大な課題じゃないかなと思います。

【コーチ】 (1:05:03)

繋いでます!みたいな・・・それ思いやりのバドじゃないからね。こういうのは大ピンチになるということを伝えるのも思いやりだからね。もうそこは勘違いしないで欲しいんですよ。…ミスしなきゃいいということではない。

コーチが指摘したのは、チャンスボールに対して、リスクを避けて安全に「繋ぐ」のではなく、勇気を持って「仕留めにいく」ことの重要性です。鈴木選手のプレーを例に、守りを固めるのは得意でも、チャンスを攻撃に転じる勇気が次のレベルへの壁になっていると分析しました。

本当の思いやりとは、甘い球を打ち合うことではありません。相手のレベルアップを促すために、あえて厳しい球を打ち、高いレベルの対応を要求すること。その厳しいやり取りの中でこそ、互いの実力は磨かれ、本当の信頼関係が生まれるのです。

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5. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室も、バドミントンの技術を超えた、成長のための普遍的な学びが詰まっていました。特に重要な5つのポイントを振り返ります。

「やらない理由」は自己防衛本能と知る

言い訳を探す自分を責めるのは逆効果。まずは「なぜ自分は行動を避けたいのか?」と、その裏にある心(失敗への恐怖?情熱の欠如?)を冷静に探求することから始めよう。

単調な練習こそ、能動的に刺激を創れ

単調なラリーは脳機能を低下させ、ミスを誘発する。待つのではなく、自ら迎えに行き、リズムを作り、タイミングを早めることで、練習の質を劇的に高めることができる。

「返すだけ」から「仕留める勇気」へ

ミスをしない守りのプレーは基礎。しかし、そこで満足していては成長は止まる。チャンスボールは、勇気を持って踏み込み、攻撃に転じる意識がレベルの壁を突破する鍵だ。

本当の「思いやり」はレベルの要求にある

仲間と甘い球を打ち合うのは、馴れ合いかもしれない。相手の成長を本気で願うなら、高いレベルのプレーを要求し合うこと。その緊張感が、チーム全体を強くする。

興味は「持つふり」から始められる

他人の考えに心から興味を持つのは難しい。しかし「興味があるふり」をして質問することはできる。その小さな貢献がチームの価値となり、やがて本物の興味に繋がるかもしれない。

【コーチ】 (20:36)

ふりでいいんですよねっていうね。ふりから始めていくっていうことです。で、そのふりをすると、まずチームへの貢献はできてるよね。少なくとも貢献はできてるっていうことですよ。ふりをしてない人に対してふりをしてる人はもう貢献できている。チームにとって価値ある存在になっていくっていうモチベーションも持てる。で、実を言うとふりをしてると興味が出てきたりするんですけども、ま、そこはやってみてのお楽しみということです。

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6. Action: 自己超越への実践チェックリスト

学びを行動に変えてこそ、成長は加速します。今日の教室での気づきを、明日からの練習で実践するためのチェックリストです。一つでも多く挑戦してみましょう。

自己超越への実践チェックリスト

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7. Closing: 言い訳探しの旅を終え、新しい物語へ

「やらない理由」を探すのは、人間として自然な心の動きです。しかし、その旅に時間を費やすことは、あなたの可能性を縛り、成長の機会を奪ってしまいます。重要なのは、旅に出た自分を責めるのではなく、その理由を探求し、向き合うこと。

そして、コートの上では、「ミスをしない」という心地よい停滞から抜け出し、勇気を持って一歩踏み出すこと。チャンスを仕留めにいく厳しさ、仲間と高いレベルを要求し合う本当の思いやりこそが、私たちを次のステージへと導いてくれます。

【コーチ】 (43:00)

言い訳探しの旅をやめ今日からできることていうことで、…重要なのは旅に出た自分を責めるんじゃなくてなぜ旅に出たのか? それを探求してみましょうということですね。言い訳探しの旅はもう終わりにしてあなたの新しい物語を一緒に見出しましょう。Just do it。You can do it。はい。韓国のね、応援団みんな言ってましたね。You can do it てね。

言い訳探しの旅は、もう終わりにしましょう。今日の学びを胸に、あなた自身の新しい物語を始めてください。次回のオンライン教室で、さらに成長したあなたに会えるのを楽しみにしています。

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