2025年8月19日オンライン教室レポート

格言:不安な一打は思考を止め、自信の一打は戦術を繋ぐ。 ~「入って当たり前」がバドミントンの配球力を覚醒させる~

朝日が差し込む静かな森の小道―思考と戦術が繋がる「線」の配球を象徴する風景
思考の道筋が、勝利への一本道となる。

1. はじめに:なぜ試合で「最高の配球」ができないのか?

練習では華麗なラリーが続くのに、なぜか試合本番になるとショットが単発になり、相手に主導権を握られてしまう…。そんな経験はありませんか?

多くのプレイヤーがこの壁にぶつかります。その原因は、技術的な問題だけではなく、もっと深い「思考の習慣」にあるのかもしれません。

この記事では、PHOENIX愛知が提唱する「配球力を高めるための核心」についてお伝えします。それは、一つ一つのショットを「点」ではなく、連続した「線」として捉える思考法。そして、その土台となる「入って当たり前」という絶対的な自信です。

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2. 「点」の思考:不安が生み出す、その場しのぎのショット

シャトルを見送る瞬間の「不安」

シャトルを打った後、「入るだろうか…」「アウトにならないか…」と不安な気持ちでその行方を見送っているうちは、あなたの思考はそこで停止してしまいます。

脳のリソースが「ショットの成否」という一点に集中してしまい、次の一手、さらにその先の展開、つまり相手をどう動かして点を取るかという「配球」まで思考が及ばなくなるのです。

最高のショットという罠

結果として、プレイヤーはその瞬間に打てる「最高のショット」を選択することしかできなくなります。一見、良いことのように聞こえるかもしれません。しかし、これは常に単発の「点」で戦っている状態です。

  • 相手の体勢を崩すための「繋ぎのショット」という発想が消える。
  • 常に全力のショットを狙うため、体力消耗が激しくなる。
  • 攻撃パターンが単調になり、相手に読まれやすくなる。

これこそが、練習通りのプレーが試合でできなくなる大きな原因の一つなのです。

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3. 「線」の思考:「入って当たり前」から生まれる戦術的配球

自信が思考を解放する

では、どうすれば「点」の思考から脱却できるのでしょうか。答えはシンプルです。

「このショットは、入って当たり前」

このレベルまでショットの精度と自信を高めること。これがすべての始まりです。
「入るかどうか」に脳のリソースを割く必要がなくなると、あなたの思考は解放され、次のステージへと進みます。

ショットが戦術に変わる瞬間

「入って当たり前」になると、打った瞬間に思考はすでに「相手がどこに動くか」「次はどこに打てば崩せるか」へと移行しています。

一つ目のショット(点)が、二つ目のショット(点)に繋がり、それらが一本の「線」となる。この**「線」こそが配球、すなわち戦術**なのです。自信という筆を手にした時、初めてあなたはコートというキャンバスに自由自在な戦術図を描くことができるようになります。

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4. 覚醒への道:自信を築くための練習マインド

「入って当たり前」の領域に到達するためには、特別な才能は必要ありません。必要なのは、正しい目的意識を持った反復練習です。

ただ漠然とシャトルを打つのではなく、「この練習は、ショットへの自信を盤石にし、思考を次のレベルに引き上げるために行っている」という意識を持つことが重要です。一つ一つのショットが、未来の戦術を組み立てるための土台作りだと考えてみてください。

この練習を「入って当たり前」になるまで、信じて続けてみませんか?

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5. まとめ:今日から始める「線」で考えるバドミントン

最後に、本日の格言をもう一度。

不安な一打は思考を止め、
自信の一打は戦術を繋ぐ。

バドミントンの配球力は、難しい戦術書を読み解くことよりも、まず足元にある一本のショットへの絶対的な自信を築くことから始まります。

あなたの放つ一打が、単なる「点」で終わるのか、それとも勝利への「線」の始まりとなるのか。その分岐点は、あなたの心の中にあります。日々の練習を通じて、確固たる自信を育てていきましょう。

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