格言:己を知る者、コートを制す。
あなたの「9割」は本当に9割か?

現状認識から始める、確実な上達への最短ルート

雲海を見下ろす山の頂―自己の現状を客観視し、次なる高みを目指す挑戦を象徴する風景
上達とは、まず自分の現在地を知ることから始まる。

この記事のポイント

格言「己を知れ」が上達の鍵である理由

古代ギリシャ、デルフォイのアポロン神殿の入口に刻まれた言葉、「汝自身を知れ」。この短い言葉は、二千年以上の時を超え、現代を生きる我々、特にスキルアップを目指すすべての人にとっての金言です。

バドミントンにおいても例外ではありません。多くの選手が「もっと強くなりたい」「あのショットを決めたい」と願いながら、伸び悩む壁にぶつかります。その最大の原因は、「自分自身を正しく認識できていない」ことにあるのかもしれません。

自分が思っている「実力」と、実際の「実力」。このギャップこそが、成長を妨げる最大の敵なのです。

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「できているつもり」を破壊する、残酷なまでの自己診断法

「試合で勝つには、90%以上の確率で狙ったコースに入れられないと話にならない」——これは、多くの指導者が口にする厳しい現実です。では、あなた自身に問いかけてみてください。あなたのショットコントロールは、本当に90%の精度を誇りますか?

おそらく、ほとんどの人が「はい」と即答できないでしょう。そして、この「おそらく」や「たぶん」こそが、”己を知らない”状態なのです。

現状把握のためのシンプルな問い

「じゃあどこを狙えばいいの?」という疑問に対し、まず行うべきは、自分のショットがどれだけばらついているかを客観的に知ることです。

以下の動画で紹介されているようなシンプルな練習を試してみてください。やってみると、意外なほど自分が狙った場所からズレている(=ばらつきが大きい)現実に直面するはずです。

この「思ったよりできていない」という気づきこそが、上達への扉を開く最初の鍵です。理想と現実のギャップを数字や事実として認識することで、初めて具体的な課題が見え、効果的な練習に取り組むことができるのです。

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#脱オンライン至上主義:情報収集の先にある「体感」の価値

YouTubeやSNSでトップ選手の動画を見て、知識をインプットすることは非常に重要です。しかし、それだけでは決して上達はしません。なぜなら、知識は「体感」を通して初めてスキルになるからです。

「#脱オンライン至上主義」という言葉は、まさにこの点を指摘しています。画面の向こう側のスーパープレーを見て「わかったつもり」になるのではなく、実際にコートに立ち、シャトルを打ち、自分の身体で感覚を掴む。そして、自分のショットのばらつきを「体感」する。

インプットとアウトプットのサイクル

  1. 知る(インプット): 動画や指導から正しい知識を得る。
  2. 試す(アウトプット): 実際にやってみて、自分の現状を把握する。
  3. 省みる(フィードバック): 理想とのギャップを分析し、課題を見つける。
  4. 修正する(改善): 課題を克服するための練習を繰り返す。

このサイクルを回すことこそが、真の上達への道です。オンラインでの学びは、あくまでステップ1に過ぎません。

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まとめ:今日から始める「己を知る」ための第一歩

「己を知る」ことは、時に残酷な現実を突きつけます。しかし、それから目を背けていては、本当の成長はありえません。自分の現在地を正確に知る勇気を持ちましょう。

さあ、今すぐコートへ向かいましょう。

まずは、先ほどの参考動画の練習を一人でやってみてください。
目標の場所に、100球中何球入るか? その数字が、あなたの「今」です。

その数字を受け入れることから、あなたの新たなバドミントン人生が始まります。

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