Phoenix-Aichi オンライン教室

2025年8月24日オンライン教室レポート:「素直さ」が最強の武器!“根性なし”を見抜き、本物の成長サイクルを回せ

DATE: 2025年8月24日

霧深い森の中に差し込む光の道―探求と成長の道のりを象徴する大自然の風景

1. Opening: なぜ「可愛がられる選手」は爆発的に伸びるのか?

この日のオンライン教室は、選手の練習試合の報告から始まりました。「ダブルスは全勝、でもシングルスは苦戦した」。このリアルな結果報告を皮切りに、議論は「どうすれば選手はもっと伸びるのか?」という本質的なテーマへと進んでいきました。

技術の高さや身体能力の強さ。それらはもちろん重要です。しかし、中島コーチは、爆発的に成長する選手に共通する、より根源的な要素を指摘します。それは「可愛がられる力」、言い換えれば「素直さ」です。

【選手S】 (00:00:00)

今日練習合はダブルスは先生と組んで全部勝ったんですけど、シングルスがちょっとなかなかうまくできなくてあんまり勝てなかったです

【中島ノブヨリ】 (00:00:00)

え、そうなんすか。テルさんは「ショータローは伸びてる」と言ってましたけどね。

強い選手、うまい選手が期待されると思いがちですが、指導者が本当に「もっと教えたい」と感じるのは、アドバイスをすぐに試してみる素直な選手です。この日の教室は、その「素直さ」がもたらす成長のメカニズムを解き明かす、深い学びの場となりました。

今日のKey takeaway

成長の原動力は「素直さ」。技術や才能以上に、アドバイスを「まずやってみる」姿勢が、指導者の熱意を引き出し、学習ループを爆速で回す。トップ選手も実践するこの原理原則こそ、停滞を打ち破る鍵となる。

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2. Deep Dive: 成長の鍵は「素直さ」にあり

コーチは、多くの指導者が共通して感じることとして、「可愛がられる選手は伸びる」という真理を語ります。ここでいう「可愛がられる」とは、媚びへつらうことではありません。それは、アドバイスに対する「素直さ」に他なりません。

「これ、なんでやるんですか?」「強くなるならやります」といった態度は、一見すると合理的ですが、成長の機会を逃します。対照的に、理由は分からなくても「まずやってみます」と即座に行動に移せる選手は、自分に合うかどうかを最速で検証でき、学習サイクルが指数関数的に加速していくのです。

【中島ノブヨリ】 (00:18:01)

選手側ってどういう選手が期待をされるかって言うと強いやつとかうまいやつが期待されると思ってるんですよ。ここすごい大事。…技術とかうまさじゃなくて素直さをアピール…

【中島ノブヨリ】 (00:19:24)

納得してやる。これ危ないですよね。…なんだかよくわかんないけどもやっちゃいますっていうのがこれよっぽど可愛がられるしね。それによってね、このアドバイスが本当に向いてるかどうか…っていうのもすぐ分かるから、学習ループが爆速で回るってことになりますよね。

マイケル・ジョーダンや大谷翔平といったトップアスリートでさえ、新しい戦術やフレームワークを素直に受け入れ、すぐさま実践したと言います。プライドや我流に固執せず、教えを素直に実行する。この姿勢こそが、彼らを世界の頂点へと押し上げた原動力の一つなのです。

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3. 人間関係の護身術: 「根性なし」を見抜く方法

バドミントンに限らず、信頼できる仲間と組むことは成功の重要な要素です。そこでコーチが紹介したのが、非常にユニークな「根性なしを見抜く方法」。ここで言う「根性なし」とは、単に気が弱いのではなく、「自分の身を守るためなら平気で仲間を捨てる人間」を指します。

普段は良い人でも、不利な状況になると手のひらを返す。そんな人物を早い段階で見極めることは、自分の心とキャリアを守るための重要なスキルです。以下に、その具体的なチェックポイントを挙げます。

「根性なし」を見抜くチェックポイント

  • 回避性のアイコンタクト: 圧がかかると、すぐに目をそらす。
  • 姿勢と重心: 重心が後ろにあり、首だけが前に出ている。反射的に後ろへ引く。
  • 会話のテンポ: プレッシャーがかかると急に早口になったり、声が上ずったりする。
  • 試しの一言への反応: 「無理ならやらなくていいぞ」と言われた時、「いえ、やります」と自ら逃げ道を断つか、安堵して逃げ込むか。
  • 逆境エピソードの語り方: 過去の失敗を他責(運が悪かった、誰かのせい)で語るか、自責(自分の判断が甘かった)で語るか。
  • 小さな約束の扱い: 「5分の遅刻ぐらい…」というように、メリットで判断して小さな約束を軽んじる。

【中島ノブヨリ】 (00:34:33)

自分の身を守るためだったら平気で仲間を捨てる人間これですよね。ま、こういう人いるいると思うんですよ。自分がなんか調子悪になってくるともう人のせいにするっていうやつね。

【中島ノブヨリ】 (00:40:56)

根性は作られます。今は根性なしだったとしても日々ね、小さい約束ごとを守っていくとかね、そういうことを積み重ねてくことで作られていくものだった。これも大事ですよね。

重要なのは、根性は生まれつきではなく「作られる」ということ。日々の小さな約束を守り続けることで、自分自身の根性を鍛え、同時に信頼できる仲間を見極める目を養うことができるのです。

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4. Video Analysis: 相手を見て動く、一歩先のポジショニング

教室の後半は、実際の練習動画を用いたプレー分析。特に焦点が当てられたのは、レシーブ後のポジショニングです。

コーチが指摘したのは、「打った後にすぐ前へ出る」という動きの重要性。しかし、それは思考停止で前に詰めることではありません。「次に自分が前に入る」と決めてかかるのではなく、相手の体勢や返球の質を「見てから」判断することが鍵となります。

【中島ノブヨリ】 (00:49:16)

打った瞬間ってまだ出てないと思うんですよ。…でもここで判断して、あ、よし、ここで少し遅れたなっていうのも分かるから前行くんだよね。ここで様子を見てるんですよ。

【ayako suzuki】 (00:44:34)

中島さん、前に行けるのは球が沈んでるからですか?

【中島ノブヨリ】 (00:50:30)

(相手が)遅れてきたら遅れたのに合わせて前なんですよ。だから結構前に落とされてんだけど上で取れんだよね。これ待ってるとすごい下で取れされるから。

相手の手が伸びきって強い球が来ないと判断した時、あるいは相手の反応が少し遅れたと感じた時。その瞬間に一歩前に出ることで、ネット際に落とされたとしても、低い位置ではなく高い打点でシャトルを捉えることができます。この「見てから動く」一歩が、守りから攻めへの転換点を生み出すのです。

また、弱い球を打つ際には、腕の力に頼らず「骨格で支える」意識が重要だと語られました。ピータン選手のようなトップ選手は、ラケット面がブレない安定した形を作り、最小限の力でコースを突いています。この技術もまた、日々の観察と模倣から得られるものです。

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5. Mystery: あなたの思考を深める「本質探求の問い」

Phoenix-Aichiの特徴的な活動の一つが「本質探求サークル」。ここでは、バドミントンの枠を超え、物事の根本を考えるための問いが日々投げかけられます。一見すると奇妙に思える質問も、深く考えることで、自分の価値観や行動原理を見つめ直すきっかけとなります。

【中島ノブヨリ】 (01:05:10)

こういうのは考えると大切なことにつがったりします。え、それから〇〇しかないは本当か? あと多数決が優秀な結論を導かない理由は? …嫌われに行くからこそ得られるもののって何?

以下に、この日紹介された問いの一部を抜粋します。あなたなら、どう答えますか?

思考を巡らせる問いの数々
  • 「〇〇しかない」という状況は、本当にそうなのでしょうか?
  • なぜ、多数決は必ずしも優秀な結論を導かないのでしょうか?
  • 「負けず嫌い」が、かえって成長しづらい理由になり得るのはなぜでしょう?
  • 相手が大失敗した後、サーブの種類を変えるのが有効なのはなぜでしょう?
  • 練習やトレーニングだけで強くなろうとする人が多いのはなぜでしょう?
  • あなたが「勝つこと」で本当に得たいものは何ですか?

これらの問いに絶対の正解はありません。しかし、普段考えないような角度から物事を捉え直す訓練が、コート上での洞察力や創造性にも繋がっていくのです。

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6. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室から得られた、コートの内外で役立つ本質的な学びを5つにまとめました。日々の練習や生活の中で、ぜひ意識してみてください。

1

素直さは最強の武器

技術や才能以上に、アドバイスを「まずやってみる」素直な姿勢が成長を加速させる。指導者からの信頼と、より質の高いフィードバックを引き出す原動力となる。

2

「根性」は日々の積み重ねで作られる

窮地で仲間を見捨てない真の「根性」は、特別な精神論ではなく、「小さな約束を守る」といった日々の誠実な行動によって育まれる。

3

アドバイスは即実践・即報告

教わったことをすぐに試し、その結果どうだったかを具体的に報告することで、学習のサイクルは最速で回る。これが上達への最短ルートだ。

4

決め打ちせず「見てから動く」

レシーブ後の一歩は、相手の体勢や打球の質を見てから踏み出す。相手の状況に「合わせて」動くことで、常に有利なポジションを取ることができる。

5

思考の枠を外す問いを持つ

「なぜ?」「本当にそうか?」と物事の本質を問う習慣は、コート上での固定観念を打ち破り、創造的なプレーを生み出す土壌となる。

【中島ノブヨリ】 (00:20:37)

このループを回せるとどんどんね、こうコーチと選手の貴重な時間を成長に変換できるということです。

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7. Action: アウトプット習慣チェックリスト

学んだことを自分の力に変えるには、行動あるのみ。今日から実践できる具体的なアクションリストです。一つでも多くチェックを入れ、成長を習慣化しましょう。

アウトプット習慣チェックリスト

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8. Closing: 今日の学びを明日の一歩へ

「素直さ」は、単なる性格ではありません。それは、成長を自ら引き寄せるための、積極的な「スキル」です。教えをまず受け入れ、試し、フィードバックする。このサイクルを回せるかどうかで、上達のスピードは劇的に変わります。

また、「根性なし」を見抜く視点は、自分自身が誠実であるか、小さな約束を守れているかを問う鏡でもあります。信頼されるプレーヤー、信頼される人間になるための道は、日々の地道な積み重ねの中にあるのです。

【凪紗】 (01:06:50)

ナギーは今ね、ミスをしたらミスはなんで困るんだっけ?みたいな深掘りをしてくれてるんですよね。

【中島ノブヨリ】 (01:06:50)

はい、ではでは終わりたいと思います。

今日の学びをインプットで終わらせず、ぜひチェックリストの項目を一つでも実践してみてください。その小さな行動が、あなたのバドミントン、そして人生を、より豊かなものにしていくはずです。

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