Phoenix-Aichiオンライン教室
格言:豪華なメンバーは、いない。
今日の仲間が『最高』である理由
公開日: 2025年9月30日
1. 「豪華なメンバーですね」その一言に潜む罠
「今日は豪華なメンバーだなあ」
練習場所や交流会で、時折こんな言葉を耳にすることがあります。称賛の意図で使われるこの言葉、しかし私たちは一度も口にしたことがありません。なぜなら、私たちにとって練習相手は、いつだって「最高」のメンバーだからです。
この言葉の裏には、無意識の「格付け」が隠れているのかもしれません。「豪華」な日があるということは、そうでない「普段」の日が存在することになります。では、普段の練習相手は「貧相なメンバー」なのでしょうか?
もちろん、そんなはずはありません。この記事では、一見ポジティブな「豪華」という言葉が、いかに私たちの成長の機会を奪い、人間関係の本質を見失わせるか、そして、すべての出会いを「最高」の学びに変えるための視点についてお話しします。
2. 格言の真意:価値は相手ではなく、その『瞬間』にある
PHOENIX愛知では、常に「いつだって豪華で素敵なメンバー」という理念を掲げています。これは綺麗事ではなく、成長における極めて重要なマインドセットです。
人の価値は、実績や肩書といった外部の評価で決まるものではありません。同様に、練習の価値も、相手の「格」で決まるのではありません。価値を決めるのは、ただ一つ。その瞬間に向き合う「自分の姿勢」です。
学びは「引き出す」もの
どんな相手と対峙しようとも、そこには必ず学びがあります。相手の得意なショット、粘り強いフットワーク、試合運びの巧みさ、あるいは、純粋に楽しむ心。すべてが自分を成長させるための貴重な教材です。
「今日の相手から何を学べるだろう?」という探求心を持つだけで、目の前の練習風景は一変します。それは受け身の「教えてもらう」姿勢ではなく、能動的に学びを「引き出す」姿勢です。この視点に立てば、相手が誰であろうと、その時間は計り知れない価値を持つ「最高の時間」になるのです。
3. 最高の仲間と『最高の時間』を創り出す3つの習慣
では、具体的にどうすれば、すべての出会いを最高の学びに変えることができるのでしょうか。今日から実践できる3つの習慣をご紹介します。
1. 感謝と敬意を「言葉」にする
「一緒に練習してくれてありがとうございます」「そのショット、どうやって打ってるんですか?」。感謝と敬意は、相手との心の距離を縮め、学びの扉を開く鍵です。相手の良いプレーを具体的に褒め、素直に質問することで、相手は喜んで技術や考えを共有してくれるでしょう。
2. 全力で「相手」のためにプレーする
最高の練習相手とは、自分にとって都合の良い相手ではありません。相手の成長に貢献できる存在こそが、真に最高のパートナーです。あなたが全力でプレーすることが、相手にとって最高の練習になります。手を抜かず、真摯に向き合う姿勢が、信頼と学びの好循環を生み出します。
3. 自分の「課題」を意識する
相手から学ぶだけでなく、「今日の練習で自分は何を試すか」という明確な課題を持つことが重要です。課題意識があれば、相手のレベルに関わらず、すべてのラリーが自分を試す貴重な機会となります。相手は、あなたの成長を映し出す「鏡」なのです。
4. まとめ:すべての出会いを最高に変えるマインドセット
「豪華なメンバー」を探し求める必要は、もうありません。
なぜなら、あなたの目の前にいる仲間こそが、今日のあなたにとって「最高のメンバー」だからです。
大切なのは、誰と練習するかではなく、どのような心構えで向き合うか。その姿勢一つで、ありふれた日常の練習は、あなたの人生を豊かにする特別な時間に変わります。
さあ、次の練習から始めてみませんか。目の前の仲間に心からの敬意を払い、共に最高の時間を創り出していくことを。