Phoenix-Aichi オンライン教室

2025年10月2日オンライン教室レポート:「なぜ?」と問う勇気が勝敗を分ける。嫌われる覚悟と筋肉の科学

DATE: 2025年10月2日

深い森の奥へと続く一本道に光が差し込んでいる風景―探求心と成長の道を象徴する大自然

1. Opening: 「なぜ?」と問う勇気が、あなたと指導者を育てる

この日の教室は、「言われたことをただこなすだけでは壁にぶつかる」という、核心的なテーマから始まりました。「肩甲骨を寄せろ」「もっと腰を落とせ」—コートに響く指示。しかし、その理由を理解していますか?コーチは、思考停止で練習をこなすことの危険性を指摘します。

「なぜこの動きが必要なのか?」その小さな、しかし力強い一言が、練習の質を劇的に変え、応用力を生み、さらには指導者自身をも成長させるのです。

【中島ノブヨリ】 (05:12)

こういう、ま、理由なき指導っていうのがなぜ発生するのかって言うと、指導者はあまり理由を考えずに経験でやってるんじゃないかと思うんですよ。自分がこれで勝ってきたからこれが正しいんだ、と。

【中島ノBヨリ】 (07:03)

指導者が進化する。あなたの質問は、指導者にとってもこの指導方法が有効なのか改めて言語化する機会になります。それは指導者自身の学びを深め、指導者の質をさらに高めるきっかけになるでしょう。

質問は、指導者を困らせるものではなく、共に成長するための最高のコミュニケーション。言われた通りにやるフェーズから、理解して自分のものにするフェーズへ。その扉を開ける鍵は、あなた自身の「なぜ?」という問いかけに他なりません。

今日のKey takeaway

質問は未来へのパス。 指示の意図を問う「なぜ?」は、あなたの理解を深め、応用力を育て、指導者をも進化させる。思考停止の練習から脱却し、共に成長する対話のサイクルを生み出そう。

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2. Deep Dive: 勝利の哲学―『全員に嫌われる』覚悟はできたか?

続いて、コーチから本質を突く問いが次々と投げかけられました。「全員に負けるのと、全員に嫌われるの、どっちがいい?」。この究極の選択は、私たちが勝利に対して何を犠牲にする覚悟があるのかを浮き彫りにします。

【中島ノブヨリ】 (10:23)

私なんか迷わないですけどね。もう全員に嫌われた方がいいっていう。私はもう即答ですけどね。みんななんか悩むのかな?…悩んま悩むから勝てないんじゃないのっていう気もしないでもないですけどね。

【中島ノブヨリ】 (13:34)

人に嫌われたくないと考えてるうちはなかなか勝てないですよね。…勝つことって嫌われることだからさ。当たり前ですけどね。人の上に立とうってことでしょ。究極的なマウンティングじゃないですか?勝つことって。

勝つことは、相手を上回ること。それは、ある意味で「究極的なマウンティング」であり、相手から好かれようとしながら達成できるものではありません。親が子に「勝ってほしいけど、嫌われないでほしい」と願うのは、実は「無理ゲー」を強いているのかもしれないのです。

また、「環境は与えられるものではなく、自分で作るもの」という視点も提示されました。良い雰囲気を待つのではなく、自らがその場の雰囲気を作り出す当事者意識を持つこと。それがなければ、どこへ行っても不満を抱えることになります。

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3. Anatomy Class: バドミントンのための筋肉学入門

話題は一転し、身体のメカニズムへ。バドミントンが、いかに全身の筋肉を駆使するスポーツであるかが科学的に解説されました。私たちの体を動かす約600個の筋肉は、大きく3種類に分けられます。

筋肉の3つのタイプ

  • 骨格筋: 自分の意志で動かせる筋肉(腕、足、腹筋など)。素早く強い収縮が可能ですが、疲労しやすい特徴があります。
  • 心筋: 心臓を構成する筋肉。意志とは無関係に自動的に、そして一生休むことなく動き続けます。
  • 平滑筋: 内臓や血管の壁にある筋肉。これも意志では動かせず、ゆっくりと持続的に収縮します。

バドミントンでは、これら全身の筋肉が連動します。スマッシュを打つための上腕三頭筋や大胸筋、フットワークを支える大腿四頭筋や腓腹筋、そしてパワーの源となる大殿筋。特定の部位だけを鍛えるのではなく、体幹を重視し、柔軟性も高めながらバランス良くトレーニングすることが重要です。

【ayako suzuki】 (31:56)

私本当コンプレックスだったんですけど、初めてなんかちょっと嬉しくなって。

【中島ノブヨリ】 (31:56)

鈴木選手。(トレーニングやってるおじさんから)すごいって腓腹筋が長いって褒められたと。

身体的な特徴も、見方を変えれば大きな武器になります。自分の身体を正しく理解し、効果的なトレーニングを継続することが、コート上でのパフォーマンス向上に直結するのです。

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4. Video Analysis: 「見切ってる感」の嘘を見抜け

教室の後半は、実際のプレー動画分析。鈴木選手のショットスピードの向上は目覚ましいものがありましたが、一方で課題も浮き彫りになりました。特に、相手を崩した後の「詰めの甘さ」です。

【中島ノブヨリ】 (40:38)

こん時に俺だったらもうめちゃめちゃ前突っ込んでるからね。…でも取る位置が全然高いんですよ。これ鈴木選手ワンクッション置いてるんで、これ。ここでワンクッション置いてんの。…俺だったらもうネッド間近にいますからね。これここで取るかここで取るか。大違い。

チャンスボールに対し、一瞬の躊躇から低い打点で触ってしまう。結果、相手に反撃の猶予を与えてしまうのです。より高い打点で、ネットに近い位置で触ることができれば、相手にプレッシャーをかけ続けられます。

また、対戦相手の心理分析も行われました。相手(塩澤選手)は、ミスをした際にさも「見切っていた」「わざとだ」という雰囲気を出すことで、自分の立ち位置を高く見せようとします。このパフォーマンスに騙されてはいけません。

【中島ノブヨリ】 (42:31)

さもギリギリせたまたまミスってくれただけなのに見切ってる感出すんだよね。…これで下のレベルの人達って塩澤さんがめちゃめちゃ強いと思い込むんですよ。バカだからさ。騙されるんだよね。

相手の雰囲気やパフォーマンスに惑わされず、プレーの事実だけを冷静に捉えること。そして、相手の配球のリズム(右に来たら次は左、など)を読み解くことが、格上の相手を打ち破る鍵となります。

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5. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室は、技術論に留まらず、勝つための哲学や自己理解の重要性を深く掘り下げる内容でした。特に心に刻むべき5つのポイントをまとめます。

1

「なぜ?」は最強の武器

指導や練習の意図を問うことは、思考停止を防ぎ、応用力を育む。それは選手だけでなく、指導者をも成長させる最高のコミュニケーションだ。

2

勝つこと=嫌われること

勝利は他者を上回る行為。人に嫌われることを恐れているうちは、真の勝者にはなれない。その覚悟を持つことが強さの第一歩となる。

3

環境は「作る」もの

居心地の良い環境を待つのではなく、自らが主体となって理想の雰囲気や文化を創り出す。その当事者意識が成長の場を豊かにする。

4

自分の身体を科学する

バドミントンは全身運動。どの筋肉がどう働くかを理解し、バランスの取れたトレーニングを行うことが、怪我を防ぎパフォーマンスを最大化する。

5

相手の「雰囲気」に騙されるな

相手のハッタリや「見切ってる感」といったパフォーマンスに惑わされず、事実に基づいたプレーを冷静に分析し、対応することが重要だ。

【中島ノブヨリ】 (08:24)

質問を恐れないでください。指導指導者を困らせるものではありません。むしろ共に成長するための最高のコミュニケーションです。選手が問い指導者が答える。この健全なサイクルが、え、あなたをそしてチーム全体を高めに引き上げてくれるでしょう。

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6. Action: アウトプット習慣チェックリスト

今日の学びを、明日からの行動に変えましょう。インプットしたことを実践し、思考を深めるためのチェックリストです。一つでも多く実行することを目指してください。

アウトプット習慣チェックリスト

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7. Closing: 問いから始まる、次の一歩

「なぜ?」と問う勇気。嫌われる覚悟。環境を自ら作る主体性。そして、自分と相手を冷静に分析する目。今回の教室で語られたことは、バドミントンの技術を超え、成長し続けるための普遍的な哲学でした。

いよいよ週末は試合です。今日の学びを胸に、コートの上で最高のパフォーマンスを発揮してください。コーチもハチマキを締めて応援に駆けつけます!

【凪紗】 (55:38)

あの日曜日のお昼ってどうするですか?

【中島ノブヨリ】 (55:38)

大体ね、いつもみんなコンビニで買ってるよ。…まずはサービスエリアで買って足りなかったら応援団が買い出しに行きます。私とゆきこさんとイクマっちで買いに行くから、足りなくなったら言ってください。

戦う準備は万全です。インプットしたことを一つでも多くアウトプットし、自信を持って試合に臨みましょう。皆さんの健闘を祈っています!

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