Phoenix-Aichiオンライン教室
格言:その息切れは、成長の証。バドミントン・ダブルスであなたが輝くための道標
2025年10月7日オンライン教室レポート
「なぜかシングルスよりダブルスの方が息が上がる…体力不足なのだろうか?」
もしあなたがそう感じているなら、心配は無用です。むしろ、それはあなたが正しい方向へ進んでいる力強い証拠なのです。一見ネガティブに思えるその息切れは、実はあなたのプレーが新たな次元へ進化しているサイン。この記事では、その理由を解き明かし、苦しさを自信に変えるための視点を提供します。
1. なぜ?ダブルスがシングルスよりキツい科学的理由
ダブルスのコートカバー範囲は一人当たりシングルスの半分。それなのに、なぜ息が上がりやすいのでしょうか。答えは、その運動特性にあります。
「静」と「動」の激しいインターバル
ダブルスのプレーは、一言でいえば「剛体(静止して打つ)⇔ 移動」の超高速リピートです。これは、陸上競技に例えるなら、長距離走(シングルス)と、50mダッシュを何本も繰り返すインターバル走(ダブルス)の違いに似ています。
- シングルス:広範囲を「走り続ける」持続的な有酸素運動が中心。ペース配分が重要。
- ダブルス:狭い範囲で「急発進と急停止」を繰り返す瞬発的な無酸素運動の連続。心拍数が急上昇しやすい。
パートナーとの位置関係、相手の前衛・後衛の動きに瞬時に反応し、爆発的に動いてピタッと止まる。この効率の悪いエネルギー消費こそが、激しい息切れの正体なのです。
2. 格言の真意:「息切れ」は積極性のバロメーター
息が上がるメカニズムがわかったところで、最も重要な心構えに移りましょう。その苦しさは、決してネガティブなものではありません。
あなたの息切れが証明していること
あなたが息を切らしているのは、下記の行動を実践している証です。
✓ 積極的にローテーションを仕掛けている
打った後に止まらず、次の展開を予測して最適なポジションへ動けている証拠です。
✓ パートナーとの連携を意識している
パートナーが作ったチャンスを活かすため、またはパートナーの空けたスペースを埋めるために、必死に動けている証拠です。
✓ 試合の主導権を握ろうとしている
相手に楽をさせず、常にプレッシャーをかける動きができている証拠です。
つまり、あなたの方向性は100点満点中、120点(◎)なのです。その苦しさは、勝利へと続く正しい道を全力で駆け上がっている証に他なりません。
3. 次のステージへ:「演じる力」で限界を超える
正しい努力をしているとわかれば、次はその苦しさをパフォーマンスに変える段階です。ここで鍵となるのが「演じる力」です。
苦しい時こそ、強者であれ
息が上がってくると、つい表情や態度に出てしまいがちです。しかし、それは相手に「このペアは疲れているな」という有利な情報を与えてしまいます。そこで、意識的に「演じる」のです。
クリックして行動例を見る
- 平然とした表情を演じる:肩で息をしていても、顔はポーカーフェイスを保つ。
- 力強い声を出す:苦しい時こそ、パートナーを鼓舞する声を出す。
- 素早い準備を演じる:インターバルでは、あえて素早く構えに入る。
これは単なる精神論ではありません。強気な態度を「演じる」ことで、脳は「まだやれる」と錯覚し、アドレナリンが分泌されやすくなります。相手に心理的プレッシャーを与え、自分自身の限界をわずかに引き上げる効果があるのです。
まとめ:その息切れを、誇りに変えよう
バドミントンのダブルスで感じる息切れは、体力不足のサインではなく、あなたが積極的に、そして正しくプレーできている証です。
その身体的な苦しさを「成長の痛み」と捉え、自信を持ってください。そして、苦しい時こそ胸を張り、強者を演じることで、あなたのプレーはさらに磨かれます。
次の練習から、コートで息を切らす自分を誇りに思いましょう。その一歩一歩が、あなたを勝利へ導く確かな道のりなのですから。