【書籍レポート】あなたの職場を憂鬱にする人たち
~逃れられない人間関係の「処方箋」~
こんにちは! Phoenix-Aichiオンライン教室、今回の広報担当は「ミナト」です!
皆さんの職場には、なぜか心をすり減らしてくる「あの人」はいませんか?
信頼していたのに急に冷たくなった上司、嫌味な言い方で精神を削ってくる同僚、何度言っても暖簾に腕押しな部下……。
「私の対応が悪いのかな?」なんて自分を責めるのは今日で終わりにしましょう。それはあなたのせいではなく、相手の心に潜む「心理的なメカニズム」が原因かもしれません。
今回は、1万人以上のカウンセリング実績を持つ心理学者・舟木彩乃氏の著書『あなたの職場を憂鬱にする人たち』から、職場のモヤモヤを科学的に晴らすテクニックを、限界までわかりやすく解説します!
CASE 1:急に冷たくなった「嫉妬上司」の正体
まずは、最もありがちで厄介なケースから。「これまで目をかけてくれていた上司が、自分が昇進した途端に冷たくなった」という事例です。
なぜ上司は豹変したのか?
この上司の心の中で起きていること、それはズバリ「嫉妬」と「恐怖」です。
部下が自分より下の立場にいるうちは、「自分が引き立ててやっている」という優越感に浸れます。しかし、部下が成果を上げ、自分の地位を脅かすかもしれない存在になった瞬間、上司の心には「自分の評価が奪われる!」という強烈な不安が走ります。
結果、会議でわざと反対したり、重要な仕事から外したりといった「足の引っ張り」が始まります。
このタイプに正論で対抗するのは火に油です。有効なのは、相手の「プライド」を守ってあげること。
- 「今回の成功も、〇〇部長のこれまでのご指導のおかげです」と、手柄を譲る演出をする。
- 「自分はあなたの地位を狙っていませんよ」というメッセージを態度で示す。
これを著者は「戦略的面従腹背(めんじゅうふくはい)」と呼んでいます。心の中では舌を出していてもいいんです。表面上、上司を立てることで、あなたの身の安全と業務の円滑さを確保しましょう。
CASE 2:心を削る同僚と「認知の歪み」
次は、同僚からの精神攻撃です。例えば、あなたのことを「みんなが迷惑しているよ」と言ってくる同僚。
「みんなって誰?」と聞きたくなりますが、言われた方は「自分は職場全体から嫌われているのかも……」とショックを受け、孤立してしまいます。
悪用される心理テクニック「過度の一般化」
ここで使われているのが「過度の一般化」という認知の歪みです。
- 事実: たった1人が、一度だけ不満を言った。
- 歪んだ認知: 「みんな」が、「いつも」不満に思っている。
悪意のある人は、この論理の飛躍を使って相手を追い込みます。真面目な人ほど、この「みんな」という言葉に弱く、自尊心を深く傷つけられてしまうのです。
「みんな」と言われたら、心の中で冷静にツッコミを入れましょう。
「『みんな』って具体的に何人? 統計取ったの? 多分、言ってるのはあなたと、仲の良いAさんだけだよね?」
相手の言葉を鵜呑みにせず、「それは事実か、それとも拡大解釈された意見か?」を切り分けることが、自分を守る盾になります。
CASE 3:責めないで!「新型うつ」の部下
「仕事の時だけ調子が悪い」「休日は元気に旅行に行っている」。
そんな部下を見て、「甘えているだけでは?」とイライラした経験はありませんか? それはもしかすると「新型うつ(非定型うつ病など)」の可能性があります。
従来型と新型の違い
従来のうつ病は、自責の念(自分が悪いんだ)が強く、何をしていても楽しめないのが特徴です。
対して、新型うつと呼ばれるタイプは、他責傾向(会社が悪い、上司が悪い)が強く、好きなことには活動的になれるという特徴があります。
腫れ物に触るように接しがちですが、著者は「要望を全て受け入れるのは避けるべき」と説きます。
- 「かわいそうだから」と特別扱いしすぎると、相手の自己愛を助長させてしまう。
- 他の真面目に働いている社員に「不公平感」が生まれ、チームが崩壊する。
共感は示しつつも、組織のルール(就業規則)に則って、毅然と対応することが、結果的に本人と組織のためになります。
実践! メンタルを守る「最強の防具」と「武器」
さて、ここからは私たちが今日から使える、具体的な心理テクニックを2つ紹介します。
🛡️ 防具:首尾一貫感覚(SOC)
ストレスに押しつぶされない人は、「首尾一貫感覚(Sense of Coherence)」が高いと言われています。これはアウシュビッツ収容所を生き延びた人々の研究から生まれた概念で、以下の3つの感覚から成り立っています。
- 把握可能感(わかっている感):
「だいたいこうなれば、こうなる」と、状況や将来の見通しができている感覚。 - 処理可能感(なんとかなる感):
「自分には対処するリソース(知識、人脈、権限)がある」と思える感覚。 - 有意味感(意味がある感):
「この苦労には意味がある」「挑戦する価値がある」と思える感覚。
心が折れそうなときは、「今の私に足りないのはどれ?」と自問してみてください。「先が見えないから不安なのか(把握可能感の欠如)」「一人で抱え込みすぎているのか(処理可能感の欠如)」と分析するだけで、心はスッと軽くなります。
⚔️ 武器:認知行動療法(コラム法)
「LINEの返信が来ない……嫌われたんだ……」
このように、事実をネガティブに解釈してしまう「思考のクセ」を直すのが、認知行動療法です。簡単な「コラム法」をやってみましょう。
STEP 1:事実を書く
「同僚にLINEしたが、既読スルーされている」
STEP 2:とっさに浮かんだ考え(自動思考)を書く
「返信する価値がないと思われているのかな? 嫌われているのかな?」
STEP 3:別の可能性(反証)を探す
「いや、待てよ。単に忙しくて後で返そうと思っているだけかも?」
「見ただけで返信不要の内容だと判断したのかも?」
「スマホの調子が悪いのかも?」
このように、「事実」と「自分の解釈」を切り離し、別の可能性を書き出すことで、「自分の考えすぎだったかも」と気づくことができます。これを習慣化すると、脳が勝手にネガティブな反応をするのを防げます。

🔥 広報ミナトの「世界一熱い」読書感想
正直に言います。この本は、現代社会を生き抜くための「盾」であり「剣」です!
私たちは学校で因数分解や歴史の年号は習いますが、「理不尽な人間関係から心を守る方法」は誰も教えてくれませんでした。だから、無防備なまま社会という戦場に出て、傷つき、悩み、時には心を壊してしまう人が後を絶たないのです。
しかし、この本は教えてくれます。
あの上司の嫌味も、同僚の裏切りも、全ては「心理学的な現象」に過ぎないのだと!
幽霊の正体が「柳の木」だとわかれば怖くないように、相手の心のカラクリさえわかってしまえば、私たちはもう振り回されなくて済むんです!
「私が悪いのかな……」と夜も眠れずにいるあなた。もう自分を責めないでください。悪いのはあなたではなく、相手の「歪んだ認知」や「未熟な防衛機制」かもしれません。
この本を読んで、「戦略的なスルースキル」と「強靭なメンタル」を手に入れてください。
あなたの人生は、職場の誰かの機嫌を取るためにあるのではありません。
あなたの人生は、あなた自身が幸せになるためにあるのですから!
Phoenix-Aichiオンライン教室 広報担当:ミナト

