格言:練習テーマは一つにあらず。場面ごとに最高の自分を演じ分けよ!

2025年9月25日オンライン教室レポート

森の中に広がるいくつもの分かれ道―多角的な視点と可能性を象徴する風景

はじめに:「テーマは一つ」という“常識”

「今日のゲーム練習では、ドロップだけを意識して!」「とにかくレシーブに集中!」

多くのバドミントン指導現場で、このような言葉が飛び交います。一度に多くのことを考えると、すべてが中途半端になってしまう。だから、練習テーマは一つに絞るべきだ──。これは、長年にわたり、ある種の「常識」として語られてきました。

しかし、本当にそうでしょうか? 一つのことに集中するあまり、他の大切なことを見過ごしてはいないでしょうか。私たちPHOENIX愛知は、その「常識」にこそ、成長を妨げる可能性があると考えています。

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なぜ「一つだけ」では勿体ないのか?限定が生む弊害

思考の硬直化と応用力の欠如

テーマを一つに絞ることは、一見すると効率的に思えます。しかし、試合は常に流動的です。ネット前、コート中盤、そして後方。攻撃と守備。刻一刻と状況が変わる中で、たった一つの意識だけで対応できるでしょうか。

「ドロップを意識」するあまり、甘いクリアが上がってきた絶好のスマッシュチャンスを見逃す。「レシーブに集中」するあまり、相手を崩した後の前衛への詰が遅れる。このような経験は、誰にでもあるはずです。

「テーマの限定」は、時に思考を硬直化させ、試合で本当に求められる「状況判断力」や「応用力」を奪ってしまうのです。それはあまりにも勿体ないことです。

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PHOENIX流:場面で思考をスイッチする「多角的練習法」

PHOENIX愛知が提案するのは、「一つに絞る」のではなく「場面ごとにテーマを切り替える」という考え方です。ラリーという一連の流れの中には、無数の「場面」が存在します。その場面ごとに、最適な意識を持つ練習こそが、実戦的なスキルを育みます。

場面別テーマ設定の例

  • ネット前では:「シャトルを浮かさない」ことを最優先テーマに。ヘアピン、スピンネットを意識。
  • レシーブの場面では:「相手コートの奥深くに返す」ことをテーマに。相手を後ろに下げさせ、次の攻撃の準備をさせない。
  • オーバーヘッドの場面では:「コースの打ち分け」をテーマに。ただ強く打つだけでなく、相手の逆を突く配球を意識する。

このように、自分のいる場所や状況に応じて、瞬時に意識をスイッチさせるのです。これは決して「全てを中途半端にする」ことではありません。「全ての場面で、最高の選択をする」ための高度なトレーニングなのです。

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コート上の名優たれ!「演じる力」が勝利を呼び込む

場面ごとにテーマを切り替えるスキルは、言うなれば「演じる力」です。舞台役者が場面に応じて喜怒哀楽を演じ分けるように、バドミントン選手はコート上の場面に応じて、最適な役割(テーマ)を演じ分けるのです。

レシーバーという「守備の職人」を演じ、次の瞬間にはネット前の「仕事人」を演じる。そして最後は「フィニッシャー」として、力強いスマッシュを叩き込む。この切り替えの速さと正確さが、相手を翻弄し、試合の主導権を握る鍵となります。

練習からこの「演じる力」を意識することで、あなたのプレーは単調な反復作業から、創造性あふれるパフォーマンスへと進化していくでしょう。

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まとめ:思考の限定から解放され、可能性を広げよう

格言

練習テーマは一つにあらず。
場面ごとに最高の自分を演じ分けよ!

「テーマを一つに絞る」という呪縛から、自分を解放してあげましょう。コートの全ての場面が、あなたにとって成長の舞台です。ネット前、サイド、コート奥、それぞれの場所で異なるテーマを持ち、それを瞬時に切り替える練習を始めてみてください。

最初は難しく感じるかもしれません。しかし、この多角的な視点こそが、あなたの未知なる可能性を引き出し、試合で本当に勝てる選手へと導いてくれるはずです。

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