「攻めのミスは許される」は本当か？ ―勝負を分ける心理戦の真実―
「攻めているときのミスは許される！思い切り打て！」
コート脇からこんな声が飛んでくる場面、よく見かけませんか？多くの選手やコーチが、「攻撃時のミスは仕方ない」という思い込みを持っています。しかし、これは勝負の流れを大きく左右する誤解なのです。
確かに、試合の局面によっては高リスク・ショットが必要な場面があります。しかし、攻めているからといって、常に無謀なショットを選んでいいわけではありません。
むしろ、考えてみてください。攻撃できる状況とは、あなたが主導権を握り、多くの選択肢がある状態です。言い換えれば、ミスを最小限に抑えながら攻撃できる絶好のチャンスなのです。
このような優位な状況でミスをしてしまうと：
- 「あんな好機を逃した…」という後悔が心に残る
- 相手に「まだチャンスがある」と希望を与えてしまう
- 試合の流れが一転して相手に傾く
一方、守勢に立たされた状況でのミスは「仕方なかった」と割り切りやすく、精神的ダメージが少ないものです。
真のチャンピオンは、攻めるときこそ冷静さを失わず、確実性を重視します。攻撃のチャンスが訪れたとき、それを確実に得点に結びつける――これこそが勝負の分かれ目です。
次の試合では、攻撃のチャンスを掴んだとき、「このショットならミスしないだろう」と思える選択をしてみましょう。その積み重ねが、あなたの勝率を確実に上げていくはずです。