Phoenix-Aichiオンライン教室

格言:「やる気を要求する指導者は無能」― 成長の炎は、誰が灯すのか?

険しい山道を共に歩む二人の登山者―挑戦と対等なパートナーシップを象徴する風景

Photo by Tobias Keller on Unsplash

1. 格言:「やる気を要求する指導者は無能」

スポーツの現場、ビジネス、教育のあらゆる場面で、「やる気」という言葉が飛び交います。しかし、私たちはその本質を本当に理解しているでしょうか。

Phoenix-Aichiでは、一つの強烈な哲学を掲げています。

「やる気を要求する指導者は無能、
指導者をやる気にさせられない選手も無能」

この言葉は、一見すると非常に厳しく聞こえるかもしれません。しかし、ここには成長を加速させるための、核心的な真理が隠されています。それは、「やる気」とは誰かから一方的に与えられるものではない、という事実です。

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2. 「待ち」の姿勢から「点火」する関係へ

「やる気を出せ」と檄を飛ばす指導者。これは、選手が自ら燃え上がるのを「待つ」姿勢です。しかし、優れた指導者は待ちません。選手の心に火を灯すための「仕掛け」や「問い」を用意し、自らも選手からエネルギーを得て燃え上がります。

同様に、「指導者がやる気を出させてくれるはずだ」と期待する選手。これもまた、「待ち」の姿勢です。優れた選手は、自らの情熱や探究心、行動によって指導者の知的好奇心を刺激し、指導者から最高の知恵を引き出そうとします。

旧来の考え方(一方通行)

指導者 → (やる気を注入) → 選手

選手の成長は指導者の「与える力」に依存し、関係性が硬直化しやすい。

新しい考え方(相互作用)

指導者 ⇄ (互いに点火) ⇄ 選手

互いに刺激を与え合い、化学反応を起こすことで、1+1が3にも10にもなる。

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3. 選手と指導者は対等なパートナーである

この考え方の根幹にあるのは、「選手と指導者は対等である」という信念です。もちろん、経験や知識に差はあります。しかし、成長という共通の目標に向かうパートナーとして、その立場は等しいのです。

  • 指導者は選手に問いかける:「どうすれば、君の心に火をつけられるだろうか?」
  • 選手は指導者に問いかける:「どうすれば、あなたの持つ最高の知識を引き出せるだろうか?」

このように視点を変えるだけで、関係性は劇的に変わります。指示と服従の関係から、協力と共創のパートナーシップへと進化するのです。

「指導者なら選手にやる気を出させてみやがれ」
「選手なら指導者にやる気を出させてみやがれ」

これは、互いへの挑戦状であり、最高の敬意の表れなのです。

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4. あなたの「やる気」は、どこから来ていますか?

この記事を読んでいるあなたが、もし指導者なら、選手の「やる気がない」と嘆く前に、自らの指導が選手の心に火をつけるものになっているか、問い直してみてください。

もしあなたが選手(学ぶ側)なら、指導者や環境に「やる気」を求める前に、自らの行動で周囲を巻き込み、指導者を「本気」にさせられているか、考えてみてください。

「やる気」は求めるものではなく、生み出すもの。そして、その炎は、対等で真剣な関係性の中でこそ、最も大きく燃え上がるのです。

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