Phoenix-Aichi オンライン教室

2025年6月26日オンライン教室レポート:脳をだます『5秒ルール』と“気づく力”が成長を加速させる!

DATE: 2025年6月26日

朝日が差し込む森の小道―行動への第一歩と未来への道筋を象徴する風景

1. Opening: 行動と観察が、未来の自分を創る

この日のオンライン教室は、私たちの成長に欠かせない二つの大きなテーマ、「行動」と「観察」に光を当てました。「明日からやろう…」という先延ばし癖を、脳科学の観点から打ち破る驚くほどシンプルな『5秒ルール』。そして、コミュニティを本当に温かいものにする『気づく力』の本質。一見、無関係に見えるこれらのテーマは、実は深くつながっています。

行動を起こす前のわずかな躊躇、他者の変化や努力への無関心。これらはすべて、私たちの成長を妨げる壁となります。今回の教室では、その壁を乗り越え、自分自身とチームを新たなステージへと引き上げるための、具体的で強力なヒントが数多く提示されました。

【コーチ】(08:41)

心に決めたはずなのに次の瞬間にはやっぱりやめておこうと、行動にブレーキをかけてしまうね。…実はこれあなたの意思が弱いからではありません。私たちの脳に組み込まれた強力な現状維持システムが働いてるだけなのです。脳は新しいことや未知の状況を危険とみなし、私たちを安全な場所にとどめておこうとします。

この記事を読み終える頃には、あなたは「やらない言い訳」を探す自分から、「まずやってみる」自分へと変わる第一歩を踏み出しているはずです。

今日のKey takeaway

行動は、言い訳が生まれる前の5秒が勝負。 脳が「面倒だ」「失敗したらどうしよう」と警報を鳴らす前に、「5, 4, 3, 2, 1, GO!」で動き出す。このゴールデンタイムを制する者が、成長を制する。

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2. 脳をハックせよ!人生を変える「5秒ルール」の実践法

「早起きしよう」「あの人に返信しよう」「練習を始めよう」。そう決意した数秒後には、もう行動する気が失せている…。そんな経験は誰にでもあるでしょう。コーチは、これは意志の弱さではなく、脳の「現状維持バイアス」という強力な生存本能なのだと解説します。

この脳の仕組みを逆手に取るのが、メル・ロビンス氏が提唱する「5秒ルール」。何かを「やりたい」と感じた瞬間から、脳が言い訳を考え出すまでのわずか5秒間。この“ゴールデンタイム”に行動を起こすための、シンプルかつ科学的なメソッドです。

【コーチ】(11:04)

54321 ゴー。カウントダウンを行いましょう。はい例えば朝起きます。眠いな、54321って言って起きる。起きられるということですね。はい、言い訳を始める感情の働きを強制的に中断させ、(理性を)目覚めさせるスイッチ。

【コーチ】(13:37)

自分を責めるな、脳の仕組みをハックせよ。行動できないのは意思の弱さでなく脳の生存本能です。…行動できないのはもう普通のことなんです。なので5秒以内に行動するっていうことですね。自分を責めず仕組みを逆手に取りましょう。

大切なのは、完璧を目指さないこと。「ウェアに着替えるだけ」「返信ボタンを押すだけ」といった小さな行動(スモールスタート)を「成功」と見なすことで、自己効力感が高まり、やがて大きな習慣へとつながっていきます。

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3. 「悪い面に気づく力」が「良い面に気づける力」である理由

「細かい指摘は、場の空気を悪くする」。そう考える人は少なくないでしょう。しかしコーチは、この常識に一石を投じます。「悪い面に気づく力」と「良い面に気づく力」は、実は同じ観察力から生まれる、表裏一体のものなのだと。

観察力は、諸刃の剣

誰かのミスや、片付いていない場所に気づける人は、同じ解像度で、誰かが準備してくれた小さな工夫や、努力にも気づけるはずです。問題は、観察力そのものではなく、それをどう使うか、そして気づいたことを言葉にする文化があるかどうかです。

【コーチ】(19:21)

片付いてないとね、気づかない人が片付いたって気づけるわけがないっていうことですね。はいつまり悪いところに気づける自分を責めたり恥じたりする必要はなくて、良いところにも気づける力の裏返しです。鈍感のやつにはね、悪いもんいいもん気づかないでしょう、そりゃ。

【コーチ】(20:31)

沈黙の優しさはね、時に冷たさになるんじゃないか。勇気を出して気づいたことを伝えるその積み重ねがやがて「ありがとう」「やったね」とね、言葉の輪を広げていくでしょう。

ギスギスすることを恐れて沈黙する「偽の優しさ」は、時に無関心という冷たさにつながります。悪い点も良い点も、気づいたことを勇気をもって言葉にして伝え合うこと。それこそが、本当に温かく、成長できるコミュニティを育むのです。

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4. 「法の奴隷」から脱却せよ ― 共同体の本質を問う

話はさらに深く、現代社会と日本人の精神性へと及びます。コーチは社会学者・宮台真司氏の言葉を引用し、「ルールさえ守っていればいい」という思考停止状態を「法の奴隷」と表現し、警鐘を鳴らしました。

宮台氏は、現代人が陥りがちな病として以下の3つを挙げています。

  1. 損得マシン: あらゆる判断をコスパや損得勘定でしか考えられない状態。
  2. 言葉の自動機械: 他人から借りた言葉で語り、自分の内側からの言葉を持たない状態。
  3. 法の奴隷: ルールだからという理由で、自ら判断することを放棄した状態。

【コーチ】(26:33)

ご先祖様との関係性の断絶を上げてます。見られているという感覚の喪失が倫理感を希薄にさせたんですよね。…もし感受性があれば絶対やらなかったことを平気でやっちゃうってことなんですよね。

【コーチ】(28:57)

いざっていう時にこんなシステムに全面的に依存してるとみんな死ぬぞって言ってますと。…大規模災害時に行政システムを麻痺します。その時最後に頼りになるのは地域社会、日頃の人間関係に他なりません。

かつて日本人にあった「ご先祖様に顔向けできない」という感覚。それは、神のような絶対的な存在がいなくても、自分を律する内なる倫理観として機能していました。その感覚が失われ、損得やルールだけが判断基準になると、共同体は崩壊し、いざという時に本当に頼れるものを失ってしまうのです。私たちは、日々の人間関係の中でこそ、真の人間性を育む必要があると、コーチは強く訴えます。

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5. Video Analysis: 観察眼をコートで活かす!フォーム&ゲーム分析

教室の後半は、具体的なバドミントンの動画分析へ。前半で語られた「観察力」が、コート上でいかに重要かが浮き彫りになります。

引かない勇気、面の安定性

コーチが繰り返し指摘したのは、「ラケットを引きすぎないこと」と「インパクト時の面の安定性」。特に、追い込まれた場面やネット前でラケットを大きく引いてしまうと、打点が下がり、相手に時間を与えてしまいます。

【コーチ】(58:10)

あの今週練習したみたいにこのまま出して打つっていうさ、ラッパー打ちをすればここの場面って上で打てたと思うんで、引いて打つから打点が下がって打てなくなっちゃったってことでね。

【コーチ】(45:53)

要するに面が180°動いてるってことですからね。当たるタイミングによって前から後ろまでどこに飛ぶか分かりませんなっちゃうから、面の変化をなるべく抑えていくっていうことをすることで安定させておきましょう。

上手い選手ほど、スイングはシンプル。面の向きを極力変えずにインパクトすることで、コントロールの再現性を高めています。選手のフォームに見られた面の大きな回転は、まさに修正すべきポイントとして指摘されました。

三流から脱却する動き

ゲーム分析では、個人の技術だけでなく、パートナーをどう活かすかという視点に話が移りました。コーチは、選手の動きを3つのレベルに分類します。

  • 三流: 自分で処理しに行く、対応するだけの動き。
  • 二流: パートナーを動かしていく動き。
  • 一流: パートナーの配球を誘導する動き。

【コーチ】(1:16:27)

前も言ったように二流の人はパートナーを動かしていく動きをするってことでしょ。ってことはここで前に行くと。前に行ってパートナーにこう動かしていくっていうようなことができると二流になれると。これだと三流ですよね、自分で処理しに行く、対応して処理する。これも三流。

自分が動くことでパートナーの次の動きを予測させ、コンビネーションを生み出す。こうした「パートナーを活かす動き」が、単なる個人の技術を超えた、戦術的な強さにつながるのです。

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6. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回のオンライン教室は、精神論から具体的な技術論まで、多岐にわたる学びがありました。特に重要なポイントを5つに凝縮して振り返ります。

5秒で動け、言い訳を断ち切れ

やりたいと思ったら5秒以内に最初の一歩を。脳が言い訳を作る前に動く習慣が、先延ばし癖を克服し、あなたを劇的に変える。

観察力を磨き、気づきを言葉に

悪い面に気づける力は、良い面にも気づける力の証。沈黙は冷たさにもなる。勇気を持って気づきを伝え合うことが、温かい共同体を育む。

「法の奴隷」になるな、自分の軸を持て

ルールや損得だけで動くのではなく、「ご先祖様に顔向けできるか」のように、自分の中に倫理的な軸を持つ。それが人間的な深みを作る。

ラケットを引かず、面を安定させよ

上達の鍵は、打点を落とさないこと。ラケットを大きく引かず、シンプルなスイングでインパクト時の面を安定させることが、再現性の高いプレーにつながる。

パートナーを活かせ、二流以上を目指せ

自分の処理で完結する「三流」の動きから脱却しよう。自分が動くことでパートナーの動きを引き出し、連携でゲームを作る「二流」のプレーを目指す。

【ゆいさん】(1:00:36)

(動画を見て)すごいいい入り方してんだよね。だけどここで下げちゃうんだよね、打点を。…これはもう相手を助けてるっていうことに気づけるといいなと思います。

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7. Action: アウトプット習慣チェックリスト

学びを行動に変えてこそ、本当の成長が始まります。今日の教室で得た気づきを、具体的なアクションに落とし込みましょう。毎日一つでもチェックを入れることを目標に!

アウトプット習慣チェックリスト

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8. Closing: 今日の気づきを、明日の一歩へ

「5秒ルール」で行動の壁を壊し、「気づく力」で人間関係の質を高める。そして、その観察眼をコートの上で活かし、具体的な技術へと昇華させる。今回の教室は、日常とバドミントンが地続きであり、双方の成長が互いに影響し合うことを改めて教えてくれました。

頭で理解するだけでなく、ぜひチェックリストのアクションを一つでも実行してみてください。その小さな一歩、わずか5秒の勇気が、あなたの日常を、そしてバドミントンを、より豊かで面白いものに変えていくはずです。

【森さん】(1:20:01)

(返信が)溜まってますね。少しずつ返していきます。

【コーチ】(1:20:01)

はい、ありがとうございます。無理せずにやっていってください。はい、では終わりましょう。ありがとうございました。

次回のオンライン教室で、行動し、変化した皆さんとお会いできるのを楽しみにしています!

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