2025年9月17日オンライン教室レポート:葛藤は成長の燃料!「根性なし」を見抜く観察眼と進化論的アプローチ
DATE: 2025年9月17日
1. Opening: 「葛藤なき成長なし」― 過去の自分を壊し、新たな自信を築く
この日の教室は、「ダメ人間論」という刺激的なテーマの振り返りからスタート。「流れが悪い時こそ、仕込みの時間」という逆転の発想は、多くの参加者の心に響いたようです。そして、話はさらに深く、「葛藤」というテーマへと進んでいきました。
どちらの道を選ぶべきか?このままでいいのか?人生やスポーツにおいて、私たちは常に迷いや葛藤に直面します。しかしコーチは、その葛藤こそが価値観を変化させ、成長を促すエネルギー源なのだと語ります。
【中島コーチ】(06:22)
ダメ人間の認識が成長を促します。自信は破壊と再生の繰り返し、過去の栄光にしがみつくな。真の自信とは過去の自分をぶっ壊し、ゼロベースで新たな自分を構築し続けるプロセスそのものです。自信って過去の自分をぶっ壊して新たに作ってくもんなんですよね。
【中島コーチ】(07:52)
葛藤なき成長なし。…私たちは価値観変化のきっかけは葛藤にあるという風に考えてます。右へ行けばいいとわかっていて右へ行く。というように何も葛藤しなかったら何も成長しないでしょ。何も価値観は変化してないですよね。…あれ本当に右で合ってんだっけ?ね。そういう迷いから価値観の変化が生まれたりとかするんじゃないですか。
真の自信とは、過去の成功体験に安住することではなく、むしろそれを自ら破壊し、ゼロから再構築し続ける勇気の中に宿る。この日の教室は、そんな力強いメッセージで幕を開けました。
今日のKey takeaway
葛藤は成長のエネルギー源。現状維持は停滞を意味する。迷いや不安は、自分の価値観がアップデートされるサイン。そのプロセスを恐れず、過去の自分を壊し、新たな自分を構築し続けることこそが、本物の自信へと繋がる道なのだ。
2. Deep Dive①: 頑固さは成長の敵?進化論に学ぶ「まず試す」勇気
「価値観を変えることが成長に繋がる」と言われても、人はなかなか変われないものです。コーチは、その原因を「頑固さ」にあると指摘します。特に「これをやったら絶対に勝てるならやりますよ」というスタンスは、成長を大きく妨げると言います。
ここでコーチが持ち出したのが「進化論」。生物の進化のほとんどは、狙って強くなったのではなく、偶然生まれた多様な変化の中から、環境に適応したものが生き残った結果(中立進化)だというのです。これは、私たちの成長プロセスにも当てはまります。
【中島コーチ】(11:03)
進化論は、進化はほぼ中立進化だよっていう話をしたと思う。…狙って強くなってるわけじゃなくて、適当なものをいっぱい作って、それが勝手に生き残って進化してってるっていうのは、ま、中立進化ですよね。で、それってフェニックスでも同じことをやっていて…
【トオル】(参加者)
「これをやったら絶対勝てるんだったらやりますよ」っていう考え方とは真逆ですね。
【中島コーチ】(12:58)
このスタンスだとなかなか変われないですよね。でもよくわかんない。勝てるかどうかよくわかんないけど、まずやってみて。で、その結果勝つんだったら残せばいいじゃん。ってことですよね。そこを頑固な人って逆になっちゃうんだよね。
勝てる保証を求めるのではなく、まずは小さく試してみる。効果があるかどうかは、やってみなければ誰にも分からないのです。この「試行錯誤」のプロセスこそが、進化(=成長)の原動力となるのです。
3. Deep Dive②: 「根性なし」の正体と、信頼できる仲間を見抜く技術
話題は個人の成長から、チームや人間関係における核心、「根性」へと移りました。コーチが定義する「根性なし」とは、単に気が弱いことではありません。それはもっと本質的な問題でした。
コーチが語る「本当の根性なし」とは?
コーチが定義する真の「根性なし」とは、「自分の身を守るためだったら平気で仲間を捨てる人間」のこと。自分が不利になると態度を急変させ、責任を他人に押し付け、自分だけが助かろうとする思考が根底にある人物を指します。
【中島コーチ】(14:29)
本当の根性なしを見抜き、信頼できる仲間と成長する方法という資料を作ってます。…本当の意味は私が定義してるのは自分の身を守るためだったら平気で仲間を捨てる人間。これが根性なしなんじゃないかなと思うんだ。
【アキコ】(参加者)
具体的な見抜き方ってあるんですか?
【中島コーチ】(23:21)
小さな約束の扱い方。これもね、本当に大事だし、これから先の人生で大物の人がよくやってくると思います。…100円ぐらいどうでもいいことなんですけど…それをきちっと次の日にね、朝一とかにバーン持ってきたらこいつは信用できるなっていう風に見てるんですよ。こういうところで人を見られてますから。
コーチは、そうした人物を見抜くための具体的なチェックポイントを5つ紹介しました。特に印象的だったのは「小さな約束の扱い方」。百円の貸し借りのような些細な約束を誠実に守れるかどうかに、その人の本質が表れるというのです。これは、他者を見抜く視点であると同時に、自分がどう見られているかを意識する「防衛技術」でもある、とコーチは強調しました。
4. Video Analysis: ラリーはなぜ続かない?フレームショットの裏にある課題
教室の後半は、実際の練習動画の分析へ。今回は特に、ドライブやプッシュレシーブの場面でフレームに当ててしまうミスが頻発する原因について深掘りしました。
コーチの指摘は明確でした。ネットと同じくらいの高さで打たれた球に対して、ラケットヘッドが下がりすぎている。準備が間に合わず、下から上にラケットを出す形になるため、フレームに当たってしまうのです。
【アキコ】(参加者) (00:48:09)
わ、またフレーム…。なんでだろう?
【中島コーチ】(00:48:09)
ここで打たれてる。ネットと同じぐらいの高さなんで下に来るわけないよね。上で待ってほしい、で間に合わないフレーム。もう同じパターンですからね。もっともっと上で待つっていう…潜り込んでもいいんじゃないかなと。
【中島コーチ】(01:06:17)
またしてもここは課題ですよね。本当にしっかりと面を入れてこんなに前で取んなくていいんだよなっていう感じ。…遅くてもいい。面を作ってもらえるとさらに…ミスのレベルは相当低いと思うんですけども、さらにさらにミスを減らせるんじゃないかと思います。
速い球に対して焦って前で取ろうとするのではなく、もっと打点を後ろにしてでも、しっかりとラケットの面を作る時間を確保することが重要。物理的に厳しい球に対してどう対応するか、その選択肢を増やすことが、ミスを減らし、ラリーを支配する鍵となります。
5. Takeaways: コーチング的5つの学び
今回の教室も、バドミントンの枠を超えた人生や仕事にも通じる深い学びがありました。特に重要なポイントを5つに絞って振り返ります。
葛藤は「破壊と再生」のサイン
迷いや悩みは、成長の始まり。過去の成功体験を自ら壊し、ゼロから新しい自分を築き上げるプロセスを恐れないこと。それが本物の自信を生む。
進化論的に「まず試す」
「絶対に成功するならやる」という考えを捨てる。勝てるか分からなくても、まず小さく試してみる。その試行錯誤の積み重ねが、大きな成長(進化)に繋がる。
「根性なし」とは責任から逃げる人
真の「根性なし」とは、自分の保身のために平気で仲間を裏切る人。その本質は、不利な状況での態度や、小さな約束の扱いにこそ表れる。
人を見る目は自分を守る「防衛技術」
人を見抜くことは、相手を疑うためだけではない。信頼できない人物と関わり、自分の信用を失わないためでもある。同時に、自分がどう見られているかを常に意識する。
準備の質がプレーの質を決める
ミスは結果ではなく、準備段階に原因がある。特に速い球に対しては、ラケットを高い位置で準備し、焦らずに面を作る意識がミスの減少に直結する。
【中島コーチ】(00:26:15)
以上です。
【参加者】(00:26:15)
いや、めちゃ分かりやすい。「そうそう」ってすごい思いながら聞いてます。
6. Action: 自分と向き合う習慣チェックリスト
学びを行動に変えてこそ、本物の力になります。今日の教室での気づきを、日常や練習で実践するためのアクションリストです。一つでもいいので、明日から意識してみましょう。
自分と向き合う習慣チェックリスト
7. Closing: 今日の葛藤を、明日の成長へ
「葛藤なき成長なし」。この言葉が、今回の教室全体を貫くテーマでした。自分の弱さや不甲斐なさと向き合う「ダメ人間論」、価値観の変化を恐れない「進化論的アプローチ」、そして他者と真摯に向き合うための「根性論」。これらは全て、より良く生き、より強くプレーするためのコンパスのようなものです。
人を見る目を養うことは、自分自身を磨くこと。葛藤から逃げずに向き合うことが、新たな自分への扉を開く鍵となります。今日の学びを胸に、ぜひチェックリストの小さな一歩から始めてみてください。その一歩が、あなたの明日を、そして未来を大きく変えるはずです。
【中島コーチ】(01:06:17)
はい、では一旦終わりましょう。また10時過ぎちゃいました。ごめんなさい。
【参加者】(01:06:17)
ありがとうございました。
次回のオンライン教室も、皆さんの参加を心よりお待ちしています。共に学び、成長していきましょう。