Phoenix-Aichi オンライン教室

2025年9月18日オンライン教室レポート:「なぜ?」から始まる成長革命!常識を疑うタウマゼインの力

DATE: 2025年9月18日

霧がかった深い森へと続く小道―未知への探求心と『なぜ』を問う姿勢を象徴する大自然の風景

1. Opening: 成長の敵は「頑固さ」、味方は「なぜ?」の一言

この日のオンライン教室は、前回の「葛藤は成長の燃料」というテーマの振り返りから始まりました。コーチは、「頑固さ」が成長を妨げる大きな要因であると指摘します。頑固であることは、見方を変えれば「信念がある」とも言えますが、本質的には「変わらないこと」を選択している状態であり、それは成長の停止を意味します。

では、どうすれば思考の硬直化を防ぎ、成長し続けられるのでしょうか?その答えのヒントとして提示されたのが、今回のメインテーマである古代ギリシャの言葉「タウマゼイン」でした。

【中島ノブヨリ】 (00:06:52)

頑固さっていうのはつまり変わらないってことなんで、成長しないっていうことですよね。頑固は言い方を変えると信念があるっていうことになるじゃないですか。…ま、簡単に言ったら頑固は変わらないってことなんで成長しないね。それだけの話じゃないかと思います。

【中島ノブヨリ】 (00:19:10)

ほとんどの大人はできてないですからね。…大人になればなるほどどんどんどんどん当たり前化していくんで、いろんなことが当たり前当たり前当たり前になってしまって、ま、頑固になっていくわけですよ。じゃなくて子供の時のようにこれ本当当たり前なんだっけ?

情報が溢れ、答えが簡単に見つかる現代だからこそ、私たちは「問う力」を失いがちです。しかし、成長の本質は、当たり前を疑い、「なぜ?」と問い続ける知的好奇心の中にこそあるのです。

今日のKey takeaway

当たり前を疑う「なぜ?」の一言が、思考停止からの脱却を促す。 古代ギリシャ哲学の原点『タウマゼイン(驚き)』こそ、バドミントンでも日常でも、成長を止めないための最強のエンジンだ。

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2. Deep Dive: 「タウマゼイン」― 古代ギリシャの知恵に学ぶ思考の原点

「タウマゼイン(Thaumazein)」とは、古代ギリシャ語で「驚き」や「驚愕」を意味する言葉です。しかし、これは単なるビックリしたという感情ではありません。知的理解を超えたものに出会った時の、深い驚きや畏敬の念のこもった感動を指します。

ソクラテス、プラトン、アリストテレスといった偉大な哲学者たちは、この「タウマゼイン」こそが哲学、つまり「知を愛し求めること」の始まりであると考えました。「なぜ空は青いのか?」「なぜリンゴは落ちるのに月は落ちてこないのか?」といった日常の素朴な疑問が、万有引力の法則のような偉大な発見に繋がっていったのです。

【中島ノブヨリ】 (00:10:19)

タウマゼインは、ま、ギリシャ語、古代ギリシャ語で驚きとか脅威驚愕…この驚きは日常的な驚きじゃなくて、つまりこうなんか後ろからわあってやられてあ、びっくりみたいなそういうことじゃなくて知的理解を超えたものに出会った時の深い驚嘆を表します。

【中島ノブヨリ】 (00:23:33)

情熱の源泉、驚きが知的好奇心を刺激し困難にも立ち向かう精神力を与えるとアインシュタインも言いました。重要なのは質問をやめないことだね。これですよね。

コーチは、アニメ『チ。―地球の運動について―』を例に挙げ、常識(天動説)を覆すために命をかけた人々の探求心もまた「タウマゼイン」から始まったと語ります。彼らに比べれば、私たちが日常で「常識を疑う」ことのリスクなど無いに等しいはず。思考停止に陥らず、子供のような好奇心で世界を見つめ直すことが、現代を生きる私たちにとっても極めて重要です。

コラム:廃棄パネルがアートに?「ソーラーアーク」に学ぶ創造性

コーチは話の途中で、岐阜県にある巨大モニュメント「ソーラーアーク」を紹介しました。これは、三洋電機(当時)が不正問題で回収した太陽光パネルを廃棄せず、アート作品として再生させたもの。既存の枠組みに疑問を持ち、「違う方法はないか?」と探求することが、グッドデザイン賞を受賞するほどの新しい価値を生み出した、まさに「タウマゼイン」的な発想の好例と言えるでしょう。

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3. Video Analysis: 思考がプレーに表れる―試合動画から読み解く勝敗の分岐点

哲学的な探求の話から一転、後半は具体的なバドミントンの試合分析へ。しかし、ここでもテーマは一貫しています。「なぜそのショットを選択したのか?」を問うことで、プレーの質は劇的に変わります。

ケース1:安易な選択が失点に繋がる

東野・志田ペアの試合では、一見簡単な場面での安易なショット選択が、相手にチャンスを与えてしまうシーンが散見されました。コーチは「なぜ厳しいコースを狙わないのか」「なぜその配球なのか」を問いかけます。思考を巡らせた一打と、何も考えない一打では、返球の質が全く変わってくるのです。

【中島ノブヨリ】 (00:41:42)

この東野選手、もっと厳しく、こういうところとかも狙えたと思うんですよ。しかしあえて狙わない。これがわかるようになると、もっと勝てるようになる。

ケース2:「下がらない意識」が生むアドバンテージ

一方、ヨッシー選手のプレーからは学ぶべき点が多く見られました。特に称賛されたのは、相手がオーバーヘッドで打ってくる場面でも、安易にポジションを下げない「下がらない意識」です。多くの選手が恐怖心から下がってしまうところを、前に詰めることで次の攻撃に繋げています。これは「打たれたら下がるのが当たり前」という常識を疑い、より有利な状況を作るための思考の表れです。

【中島ノブヨリ】 (01:01:10)

ヨッシーやっぱり下がらない意識が高い。ここね、撃たれるじゃないですか。…ここで結構下がっちゃう人多いんだけどヨッシービタ一文下がんないですよね。だから前で取れるんでしょうね。

一つ一つに「なぜ?」と問い、相手のプレーを観察し、常識を疑う。その知的な探求こそが、選手を成長させるのです。

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4. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室は、古代哲学から最新の試合分析まで、思考の重要性を多角的に学ぶ時間となりました。要点を5つにまとめます。

1

「タウマゼイン」を心に宿す

成長の源泉は「驚き」と「知的好奇心」。日常やプレーの中に「なぜ?」を見つける習慣が、思考停止を防ぎ、新たな発見をもたらす。

2

常識を疑う勇気を持つ

「みんながそうしているから」で思考を止めてはいけない。陰口は悪か?ワクチンは本当に必要か?常識を問い直す姿勢がイノベーションを生む。

3

頑固さは成長の敵

「信念」と「頑固」は紙一重。変化を拒絶する姿勢は成長を止める。子供のような柔軟な心で、新しい知識や視点を受け入れよう。

4

思考はプレーに現れる

一打一打のショット選択には、その選手の思考が反映される。安易なプレーは安易な思考から生まれる。常に最善の一手を考える癖をつけよう。

5

質問をやめない

アインシュタインの言葉通り「重要なのは質問をやめないこと」。問い続ける力が、自分自身を、そしてチームをより高いレベルへと導く。

【中島ノブヨリ】 (00:26:29)

拷問は受けなきゃなんない。20本(爪を)剥がされるとかさ、そんなのね、当たり前のようにあったことに対して陰口の議論なんて、ノーリスクじゃんっていうね。…キモいんだよね。本当そういうことからも逃げたいっていうのキモいんだよな。もう俺からするとどんだけノーリスクで行きたいんだよっていう。

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5. Action: アウトプット習慣チェックリスト

学んだ知識は、行動に移すことで初めて自分の力になります。今日から実践できる「問いの習慣」を身につけるためのチェックリストです。

アウトプット習慣チェックリスト

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6. Closing: 日常に「驚き」を取り戻し、成長を加速させよう

哲学とは、決して難解で縁遠いものではありません。それは「知を愛する」という言葉の通り、私たちの知的好奇心そのものです。今回の教室で学んだ「タウマゼイン」の精神は、日常のあらゆる場面で私たちの視野を広げ、成長のきっかけを与えてくれます。

なぜ、あの選手は強いのか? なぜ、この練習をするのか? なぜ、自分はこのミスを繰り返すのか?

その一つ一つの「なぜ?」を大切にし、探求する旅に出ること。それこそが、バドミントン選手として、そして一人の人間として成長し続けるための唯一の道なのかもしれません。さあ、明日からあなたの日常に「驚き」を取り戻してみませんか?

【中島ノブヨリ】 (00:38:42)

哲学っていうのは地を愛するっていう意味なんですよね。…うん。素晴らしいね。美しい言葉ですよね。哲学っていうとなんか堅苦しいけどさ、地を愛するるっていうね、すごい素敵な言葉だったんですね。

次回のオンライン教室でも、皆さんの知的好奇心を刺激するような深い学びを用意してお待ちしています。ご参加ありがとうございました。

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