『流れがいいとサービスを早く打ってしまいやすい』
誤った常識の罠
多くの選手が「流れに乗っているときは素早くサービスを打つべき」と信じています。これは「流れが悪いときは間を取れ」という風説から生まれた誤解です。しかし、この「急ぐ」という選択が、せっかくの優位性を手放す原因になっています。
相手心理を読む戦術
敗勢にある相手は、「失敗を取り戻したい」「恥ずかしさから早く脱出したい」という心理状態にあります。この時こそ、あえて間を取るべき時なのです。
具体的な間の取り方
- 12秒ルール?を最大限活用する(タオルで汗を拭く、シャトルを確認するなど)
- 深呼吸を1〜2回入れる
- 相手の心理を洞察する
- 次の戦術を明確に決めてから構える
実践例
リードしている21-16の場面。相手のミスで22-16となった瞬間、焦らず間を取ることで相手の「挽回したい」という焦りを助長させる。結果、相手の冒険的なプレーを誘発し、さらなる得点チャンスを作り出す。
結論
流れのいい時こそ、冷静さを保ち、間の取り方を戦術として活用しましょう。相手に「市民権回復機会」を与えず、優位性を確実に得点に変える賢明な選手になるのです。