親子対話が生み出す成長サイクル――Phoenix-Aichiオンライン教室が大切にしていること
DATE: 2025年6月16日
1. はじめに
小学生選手の成長に“爆発的な違い”を生み出すもの――それはコーチと親御さん、そして選手本人の「対話のサイクル」だと私たちは考えます。特に、親御さんとの対話が多いご家庭ほど、選手の成長が著しいという実感が、現場で年々強まっています。
この記事では、親御さん・選手・コーチの三者が理解を深め合う“成長サイクル”の全貌と、そこに隠された“親御さんの力”について掘り下げます。
2. 親子とコーチ、三者で紡ぐ成長サイクル
【コーチの気づき】
親御さんとの対話が多いほど、小学生選手の成長は著しいと感じます。私の言葉を受けて、親御さんと選手が対話し深める…そこで発生した疑問点を私へフィードバックする…このサイクルが理解を深めているように感じます。
この“成長サイクル”は、「コーチ → 親御さん → 子ども → コーチ」と回り続けます。
1回の練習や教室で伝えた内容が、家庭での親子の会話を通して噛み砕かれ、子どもなりの疑問や発見としてコーチに返ってくる――この往復が、子どもの理解を何倍にも深めてくれるのです。
成長サイクルのステップ
- コーチが「問い」や「本質」を親御さんへ伝える
- 親御さんが子どもの性格や興味に合わせて“翻訳”して届ける
- 親子対話で生まれた疑問や発見をコーチへフィードバック
- コーチが具体的な対応や言葉を次回の指導に生かす
このように、三者のコミュニケーションが連携していると、子どもの“自己効力感”や“挑戦意欲”も自然と伸びていきます。
3. 親御さんの“翻訳力”がもたらす効果
コーチから発信される言葉やアドバイスは、時に小学生の脳には“そのまま”では届きにくい場合もあります。でも、親御さんは日々の生活の中で、お子さんの「分かる言葉」「伝わるタイミング」を熟知しています。
【現場のリアル】
親御さんは、お子さんのことをよく知っていますから、どのように伝えたら理解できるのかを知っているからなのでしょうね。
たとえば、難しい技術的な話や抽象的な問いも、「日常の言葉」や「身近なたとえ」に変えて伝えることができます。
こうした親御さんの“翻訳”を通して、子どもは自分の中で消化・再構築し、疑問や新たな発見として外に出せるようになります。
親御さんの力を活かすポイント
- 「家庭は安心できる場所」――素直に“分からない”が言える
- 親子で「できた!」を喜び合える
- コーチの言葉が本当に「現場」で生きるようになる
- 親・コーチ・子ども、それぞれの“強み”が掛け算になる
4. コーチが心がけていること
私たちコーチも「100%わかりやすい言葉」だけを追い求めるのではなく、あえて「難しさ」や「問い」を残し、親御さんにバトンを渡すことを意識しています。
コーチング現場の工夫
- 難しい話も、親御さんの“翻訳”力を信じて投げかける
- 親御さんとの対話では「ご家庭ではどう伝えましたか?」と質問
- 親子で“つまずいたポイント”を必ずフィードバックしてもらう
- 「親御さんとコーチで一緒に子どもを伸ばす」スタンスを徹底
親御さん向け・家庭での対話テーマ例
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- 今日の練習で「楽しかったこと」「難しかったこと」を一緒に話す
- 「コーチの言葉でわからなかったこと」を親子で考えてみる
- 「次はどんなことにチャレンジしたい?」と問いかけてみる
- できたこと・できなかったことを一緒に整理してみる
5. まとめ:親子対話を味方につける
子どもの成長は、「親・コーチ・本人」三者の三角形がしっかりつながったとき、一気に加速します。親御さんとの対話が多いご家庭ほど、選手の挑戦意欲や理解が深まりやすい。
私たちコーチも、親御さんの力を信じて「問い」や「ヒント」を送り、親御さんの翻訳力や家庭での対話を土台に、三者で育てていく――そんな“成長サイクル”をこれからも大切にしていきます。