Phoenix-Aichi オンライン教室

「負けず嫌いを演じろ」—感情さえ武器にする成長術。2025年7月24日オンライン教室レポート

DATE: 2025年7月24日

朝日が差し込む静かな森―内なる感情と向き合い、成長の武器に変える様を象徴する大自然の風景

1. Opening: 感情は「発生」するもの? いや、「選択」するものだ

「どんな状況でも、自分の態度は選べる」。前回の教室で学んだビクター・フランクルの力強い言葉は、多くの参加者の心に響いたようです。しかし、コーチングはさらにその先へと進みます。態度だけでなく、実は「感情」さえも私たちの選択次第だとしたら?

今回の教室では、ある選手の「自分は負けず嫌いではない」という思い込みをきっかけに、感情の本質と、それをいかにして成長のエネルギーに変えるかという深遠なテーマが探求されました。「性格とは演じるものだ」。この衝撃的な格言が、あなたの成長観を根底から覆すかもしれません。

【コーチ】(14:55)

監督が言ってた格言の1つに性格とは演じるもんだ。積極的に演じていこう。これは感情さえも目的のために選択できるという考え方です。はい。これもね、なかなか分かってくれない人多いですよね。感情ってのは自動的に発生するものと思ってる人いるんですけども、ま、フェニックスでは感情とは選択できるものだということを伝えてます。

【コーチ】(15:47)

今の自分とありたい自分のギャップは演じることで埋めるんだってこれは大切なメッセージですよね。はい。勝つために本能さえも利用して最善を尽くす自分を演じるとその姿にこそ私は価値を感じる。

感情に振り回されるのではなく、勝利という目的のために「負けず嫌い」という感情を意図的に選択し、演じる。この革命的なアプローチが、停滞を打破し、新たなステージへあなたを導きます。

今日のKey takeaway

ありたい自分を「演じる」。 感情や性格は固定されたものではない。理想の自分、勝負に執着する自分を意識的に演じることで、行動が変わり、思考が変わり、やがてそれが本物の自分になる。ギャップは「演じる力」で埋められる。

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2. Deep Dive: 「負けず嫌い」を分析し、成長の武器に変える方法

「試合に負けても悔しいと思わない。すぐ次の練習のことを考えてしまう」。ある選手のこの自己分析から、議論は「負けず嫌い」の正体へと深まっていきました。コーチは、負けず嫌いには2つのタイプがあると指摘します。

  • 他人(他者比較)に負けたくないタイプ: 他人との比較で自分の価値を確認する。
  • 自分(過去・理想)に負けたくないタイプ: 過去の自分や理想との比較で成長を求める。

そして、一見するとネガティブに捉えられがちな「他人との比較」から生まれる負けず嫌いこそ、今の自分には必要なのではないか?という問いが投げかけられました。

【コーチ】(12:31)

1つは他人に負けたくないタイプですよね。これは他者との比較で自分の立ち位置を確認するタイプの負け。ま、非常に多いですよね、あと自分に負けたくないタイプ、過去の自分や理想の自分との比較で成長も止めるタイプという、2種類があるんじゃないかと。

【コーチ】(13:43)

今の君はまだ勝ちにこだわって戦っていない。他者と比較するタイプの負けず嫌いはどんな形でもいいから勝ちたい。目先の一勝を取りたいと考える。この執念が今の君には必要なんじゃないか。

過去の苦い経験から無意識に封印していた「勝ちたい」という本能。技術のなさのせいにして、本気で勝ちにいくことから逃げていた自分。その全てを見抜いたコーチのアドバイスは、まず目の前の一個に対する執念を育てるために、未熟な感情でさえも「利用する」という、驚くべき戦略でした。

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3. Psychology: なぜ「コーチへの報告」が楽しみになるのか?

練習のモチベーションをどう維持するかは、多くのアスリートが抱える課題です。そんな中、ある選手が口にした「ヒデさん(コーチ)に報告するのが楽しみ」という言葉をきっかけに、行動継続の強力なメカニズムが解き明かされました。これは単なる真面目さではなく、心理学に基づいた合理的な動機付けだったのです。

行動を自動化する5つの心理的エンジン

  1. 社会的報酬の予期: 「報告したら褒められるかも」と想像するだけで、脳内でドーパミンが分泌され、ワクワクする。
  2. 社会的説明責任: 「後で伝える」という約束がコミットメントとなり、サボりにくくなる。
  3. プロセス目標への集中: 「勝つ」という結果ではなく「報告する」というプロセスに焦点を当てることで、プレッシャーが減り、実行のハードルが下がる。
  4. プログレス・プリンシプル: 「行動→報告」というサイクル自体が小さな達成感を生み、モチベーションを雪だるま式に増幅させる。
  5. 自己決定理論: 「自立性」「有能感」「関係性」という3つの欲求が満たされ、内発的な楽しさから行動が継続する。

【コーチ】(19:34)

これ真面目という性格の話ではなくて脳の報酬システムとか心理学的メカニズムに基づいた合理的で強力な同機付けなんじゃないかなという風に私には見えました。

【コーチ】(22:05)

この報告が楽しみというメカニズムは人の内発的同期付けに不可欠な3つの欲求を同時に満たすと分析してます。自立性…指導者の見てない場所で自分の判断で行動を選択する感覚。有能感…実行し、形にできたという手応え。関係性…指導者や仲間とつがり、孤独ではないと感じられる安心感。

「気合」や「根性」に頼るのではなく、「報告ループ」を意図的に設計すること。これが、アドバイスの実行率を飛躍的に高め、継続的な成長を実現する鍵となります。

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4. Science & Mindset: 地動説から学ぶ「常識を疑う力」

話題は一転、科学史へ。なぜこの教室で「地動説」が語られるのか?それは、地動説の歴史が、まさに私たちがバドミントンで上達するために必要な「科学的思考」そのものを体現しているからです。

見た目通りに太陽が地球の周りを回っていると信じられていた「天動説」という”常識”。それを覆したコペルニクスやガリレオたちの物語は、私たちに大切なことを教えてくれます。

【コーチ】(40:23)

科学の大切さ、常識を常識を疑い観察し、考え証明する。これ本当私たちがやってることですよね。本当に前で打つのが正しいのかとそういうことですよね。常識を疑い観察し考え証明していく。これが科学の基本です。

【参加者】(34:32)

(ブルーノが火あぶりにされた話を聞いて)すごいですね。真実のために命をかけてしまう。俺はそこまでではない。本当にきっと力を合わせてバドミントンやりましょうってさ。お前それ言ってたら火あぶりするぞって言われたら。じゃあ合わせなくていいですって言うと思う。

「前で打て」「もっと速く」。バドミントン界に溢れる”常識”を鵜呑みにしていませんか?なぜそうなのかを観察し、自分なりに考え、そして実践で証明していく。この科学的なアプローチこそが、停滞を打ち破る原動力です。真実のために命をかけた科学者の熱量に思いを馳せながら、自分のプレーを見つめ直す良い機会となりました。

科学的思考 3つのステップ
  1. 常識を疑う: 「本当に前で打つのが常にベストなのか?」
  2. 観察し、考える: 上手い選手は打点が高いだけでなく、懐が深い。なぜだろう?→時間を作って正確に打つため?
  3. 実践し、証明する: 敢えて少し打点を後ろにして打ってみる。ミスは減るか?ラリーは続くか?

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5. Video Analysis: パートナーのミスに「神対応」できるか?

教室の後半は、トップ選手の試合映像から、ダブルスにおけるパートナーシップの極意を学びました。特に焦点が当てられたのは、パートナーがミスした瞬間のリアクション。その一瞬の表情や仕草が、ペアの雰囲気、ひいては試合の流れを大きく左右します。

理想の反応 vs やってはいけない反応

【理想の反応:ソ・スンジェ選手】

パートナーがミスした後、すぐに相手の方を向き、責めるでもなく、ただ「悔しいよな」という気持ちを共有するかのように、優しく頷く。この共感の姿勢が、ミスしたパートナーに勇気を与え、次のプレーへの力となります。

【やってはいけない反応】

ミスしたパートナーに対して無表情を貫いたり、背中を向けたり、首を振ったり…。言葉にしなくても、その態度は「何やってるんだ」という非難のメッセージとして伝わってしまいます。これでは、ペアの信頼関係は築けません。

【コーチ】(45:05)

(ソ選手の顔を見て)これすっごい優しいですよね。うんって。なんか笑うわけでもなく、悔しいよなっていうね、悔しいよなっていうのを共感してるんですよ。ただに笑うのがさ、優しいじゃないからね。共感してるんですよね。これ。

【コーチ】(52:14)

(背を向けた選手を見て)この時の宮浦さんのこの心境をそのちょっと想像してみてください。これごめんやっちゃったっていう時の先輩が背中を見せる。これちょっと想像して欲しいんですよね。怖いですよね。

「ドンマイ」と声をかけるのは簡単ですが、本当の意味でパートナーの心に寄り添い、共感を示すことができているでしょうか。自分のリアクションが、ペアを天国にも地獄にも導くことを、改めて肝に銘じたいものです。

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6. Takeaways: コーチング的5つの学び

今回の教室も、バドミントンの技術指導に留まらない、普遍的な学びが満載でした。特に重要なポイントを5つに凝縮して振り返ります。

感情は「選択」し「演じる」もの

感情は自然発生するものではなく、目的のために選択できる。理想の自分、勝ちにこだわる自分を「演じる」ことで、行動が変わり、やがて本物の力になる。

「報告」を最強のモチベーション装置に

結果ではなく「報告」というプロセスを目標にすることで、実行のハードルは劇的に下がる。脳の報酬系と心理学をハックし、行動を自動化しよう。

科学の心で「常識」を疑え

バドミントンのセオリーも、地動説のように覆る可能性がある。「なぜ?」と問い、観察し、考え、実践で証明する姿勢が、あなたをその他大勢から抜け出させる。

ミスへの反応がペアの真価を問う

パートナーのミスに対し、非難ではなく「共感」を示せるか。その一瞬の態度が信頼関係を育み、逆境を乗り越える力になる。

「気楽さ」が成長を止める

「ミスってもいいや」という気楽な練習は、1年後も同じミスを繰り返すだけ。「ミスったら死ぬ」くらいの緊張感が、技術を体に染み込ませる。

【コーチ】(1:11:46)

社会人クラブとかさ、うん、町中の練習会とかね、そういうとこでしかやったことない人にはなかなか分かんないと思いますよ。本当にミスったら死ぬみたいな緊張感ですね。軽いんですよ。本当に。

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7. Action: 「演じる力」と「観察力」を鍛える実践チェックリスト

学びは行動に移してこそ意味があります。インプットした知識をアウトプットし、自分のものにするための具体的なアクションリストです。毎日一つでもチェックを入れられるよう、挑戦してみましょう!

実践チェックリスト

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8. Closing: 今日の学びを明日の一歩へ

「性格は演じるもの」「常識を疑う」「パートナーに共感する」。今回の教室で提示された数々の視点は、バドミントンのコートを越え、私たちの生き方そのものに深く問いを投げかけます。

特に、トップ選手のスーパーロングラリーや、ミスに対する一瞬のリアクションは、日々の練習への向き合い方を根本から見直す強烈なきっかけとなったのではないでしょうか。気楽な練習を繰り返すのか、それとも「ミスったら死ぬ」という緊張感の中で一本一本を大切にするのか。その選択が、1年後のあなたを決定づけます。

【コーチ】(1:23:00)

はい。お元気で明日1on1あるんだっけ? お願いします。1時間 ね。

【参加者】

はい、ありがとうございました。

インプットで終わらせず、ぜひチェックリストのアクションを一つでも実行してみてください。その小さな「演技」や「問い」が、未来のあなたを大きく変えるはずです。次回のオンライン教室も、皆さんの挑戦をお待ちしています!

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