プライドの2種類
プライドには内向的(自身に対する)、外向的(他者に対する)の2種類があります。
内向的プライドは自身の成長を促す一方、外交的プライドは他者に対する優越感(あるいは劣等感の裏返し)を得る行動へつながり、自身の成長を阻害する面があります。
ここでは、外交的プライドを持つ選手の特徴について紹介、外交的プライドというダークサイドへ落ちそうになった際の抑止力となれば幸いです。
1.基礎打ちで余裕感を出す
自分の実力が基礎打ち相手より上であるというアピールをしたがる人種です。
ドライブでは、上から下へ配球。
プッシュレシーブでは、ネットすれすれまたは、相手の肘が伸びきるほど高く返す。
少しでも優位になるように配球するのが特徴です。
さらには、万一甘く返ってしまった場合、一か八か読みで返そうとし、読みが当たれば「してやったり」、外れれば「本気出してないだけ」という謎の大物感を出そうとするのも彼らの特徴ですが、大抵の場合、相手や周りにバレています。
これにより相手も同じように、厳しく出そうとして、ミスの応酬となることもしばしばあり、厳しく出そうとしてミスすれば球拾いばかりになるので練習にならないですし、仮に厳しく出すのにで成功したとしても、相手からの返球が甘くなるので練習強度が低下します。
どちらにせよ練習にならないことに薄々気づいているのですが、相手の上に立ちたいという欲求に勝てないのがこの人種。
2.あたり損ねたときにラケットぽんぽん
ミスしたり、あたり損ねたのは、自分の技術に問題があるのではなく、ラケットの状態のせいだと思いたい、または思ってもらいたいと思う人は、ラケット面をぽんぽん叩きます。
残念ながら、ラケットのせいではなく、自身のせいです。
人や物のせいにしがちなのも、プライドの高い人の特徴と言えるでしょう。
3.ミスしたらラケットをみる、ラインを見る、天井を見る
ラケットのせい、入っているかどうか見づらかったせい、距離感がわかりにくかったせい・・・。
4.返しても決められることが明らかな場合、わざとミス
決められても一点、ミスしても一点なのですが、決められることに劣等感があり、「決められるよりミスした方がマシ」と聞いたことがあります。
心が冷えましたが、事実です。
ネット前に相手がいるけど、ロビングを打てないとき、決められるくらいなら、「一発逆転」「起死回生」を狙い、ネットすれすれを狙う・・・。
それが彼らの安いプライドです。
5.やられたらやりかえす倍返し
自分がミスしたり、決められたりしたあと、ダブルスのサービスプッシュや基礎打ちなどでやり返そうとするのを何度も見たことがあります。
そのような「名誉挽回」の気持ちを見透かされ、ロングサーブを打たれて傷口を拡げていくのもよく見かけますね。
6.決めたら真顔、やられたら笑顔
このコンビネーションもよく見かけます。
自分の攻撃が成功すれば、たとえマグレだとしても、実力であるかのような雰囲気を出します。
逆にうまいこと決められたら、たとえ実力的に返せなかったとしても、余裕があると思われたい、そのような願望がこのコンビネーションに磨きをかけます。
よくこれほどまでに見事に使いわけられるなと思いますが、上達にエネルギーを使った方が良いのでは?と思ってしまいますね。
7.ライン際はみる
シャトルがライン際へ来たら、たとえアウトという確信がなくとも、「アウトをとって損したくない」、「マヌケだと思われたくないと思い」、ウォッチするのも特徴ですね。
他者との比較で自身の価値を確認する人たちの特徴7選、いかがでしたでしょうか。
それではまた、力を合わせて上達しましょう!