2025年6月17日オンライン教室レポート:ダブルスの迷いを断つ!『センターネット』戦術と配球パターン化の重要性
DATE: 2025年6月17日
Opening: なぜかみ合わない?ダブルスの永遠の課題
「今のはパートナーに任せるべきだったか?」「自分が前に詰めるべきだったのか?」
バドミントンのダブルスにおいて、パートナーとの連携やポジショニングに関する悩みは尽きません。2025年6月17日のオンライン教室では、先日行われた練習試合の動画を全員でレビューしながら、特にこの「連携」と「戦術の意図」に焦点を当てて徹底的に議論しました。
中途半端なハーフ球を打ってしまったり、パートナーとお見合いしてしまったり。動画には、多くのプレイヤーが「あるある」と感じるであろう場面が次々と映し出されます。しかし、その一つ一つのプレーを深掘りすることで、課題を解決するための重要なヒントが見えてきました。
【主催者】 (00:03)
こんばんは、お願いします。今日はあの岡田さんが来てくれた時の動画を見ながら気づいたことを書いていくっていう感じで進めていきたいと思いますがよろしいでしょうか。
【参加者】 (01:15)
なんかもう1回見たかったら言ってください。そしたら戻って見ましょう。これは、ちょっと基本的に私まずネット狙ってて。一番最初に、自分がショートサービスしてきた時に相手がネットしてくるのを狙ってるんですよ。で、それがうまくいったっていうやつです。
今回の議論の中心となったのは、「配球のパターン化」と、その土台となる「パートナーとの共通認識」の重要性です。この記事では、教室での活発な議論の中から、明日からの練習ですぐに試せる具体的な戦術と、成長につながる思考法をレポートします。
今回の学びのKey Point
ダブルスの連携ミスは、個々の技術力だけでなく「戦術の共通言語」が不足していることに起因する。特に、自分が前衛に入っていく場面での配球(どこに打つか)とポジショニング(どこを守るか)をパターン化し、パートナーと共有することが、迷いをなくし、安定したプレーへの第一歩となる。
動画レビューで見えた連携の穴とポジショニングの迷い
議論の口火を切ったのは、相手に強打を打ち込まれる場面。一見、相手のナイスショットに見えるプレーでも、その前の展開に課題が隠されていました。
中途半端なハーフが失点に繋がる
特に問題として挙げられたのが、意図せず中途半端な高さやコースに浮いてしまう「ハーフ球」です。ラリーを続けたい、でも安易に上げたくない、という心理が、結果的に相手のチャンスボールを生み出していました。
【主催者】 (04:50)
これがね、私もこういうところに行っちゃって。…私もよくここ打って、この変なハーフか中途半端なロビングかで自分が前に入れないからサイドバイになって。
【参加者】 (20:28)
なるべく上げないようにって思うと思うと、なんか変なストレートのハーフになるんですよ。なんか私はなんかあげないようにして思うと、うん、あのサイドのハーフとハーフサイドのハーフなっちゃうんですよね。
パートナーを迷わせるポジショニング
もう一つの大きな課題は、ローテーション時のポジショニングでした。特に、打った選手が次にどこに動くか、パートナーがどこをカバーすれば良いかが曖昧になり、2人の間にぽっかりと穴が空いてしまう場面が散見されました。
【主催者】 (48:03)
私自分でこういう自分がやる時にすっごいなんか人にやりづらいって思われてる気がするのが、今のところに残ることなので。ここに残ると、すごい女の人とやるとやりづらい感じがされるような気がするんですけど。
【ヨッシー?】 (49:20)
こうしたらネットをもっとセンターに打ってセンターに入ると、うん、このローテーションしやすいような気がするんだけど。ここで、その自分側から前に入っていく時に自分の外側に打つのがすっごいローテーションしにくいような気がして。
これらの課題は、多くのプレイヤーが経験するものです。しかし、これを「仕方ないミス」で終わらせず、「なぜそうなったのか?」を深く掘り下げるのが、このオンライン教室の真骨頂です。
議論の核心:前衛はどこまで待つべきか?
議論が白熱したのは、「前衛に入った時、どこを、何を待つべきか?」というテーマでした。ネット前を固めるべきか、左右のハーフ球にも備えるべきか。参加者の間でも意見が分かれました。
【主催者】(53:24)
前の2点待つなら…ユッシーとの時は、両方飛びつけます?うーん、ネットとハーフって両方もう当てます、前で。
【ヨッシー?】(53:24)
いや、ハーフはもう後ろに任しちゃうことが多いかもしれない。なんかハーフを待ってると、ネット来た時になんかロビングみたいななっちゃう。
【樋口さん】(54:39)
なんかどういう時にネットしてきて、どういう時にハーフってくるんです、人って。そこは読んでどっちか張る。…ミックスってそんなネットだけ待ってないですよね。待ってない、結構早く(広く)待ってますよね。案外サイドバイも多いですからね。
前衛が広く守ろうとすれば、甘くなったネット球への反応が遅れる。逆にネット前だけを警戒すれば、左右に振られたハーフ球に対応できない。このジレンマをどう解決するかが、次のステップへの鍵となりました。
解決の糸口:「センターネット」という共通言語
複雑な状況判断の迷路から抜け出すための具体的な解決策として浮上したのが、「サイドバイの状況から自分が前に詰める時は、まずセンターにネットで返す」というシンプルなルールの設定でした。
この「センターネット」というプレーを「型」として決めておくことで、多くのメリットが生まれると議論は進みます。
【主催者】(58:20)
いつもワンパターンな配球をするっていうのがやりやすいっていうのに対して、誰に対してもその同じようにやって「この人はこうやる」っていうのをちゃんと認識してほしいのね。…ってなると今日思ったのは、やっぱ相手がサイドバイだったらセンターにネットしてすぐセンターに入っていく。で、ネットを待つ。これをやります。
【樋口さん】(59:39)
サイドネットよりはセンターの方がまあ攻撃もしやすいと思うし、守りやすいと思う。そうですよね、それが基本で。
【樋口さん】(1:02:07)
逆にセンターネット切って、上げさせて後衛が打ったその次を待てばいいんじゃないですか、どちらかといえば。…上げさせるのがまず目的なんで、多分センターネット切って。まあ上げさせるのができて、そこでまず成功してるんで。
センターに返すことで、相手は次に打つコースが限定されやすくなります。特に、厳しいコースを狙いにくくなり、ロビングを上げさせる可能性が高まります。そうなれば、こちらの後衛が攻撃するチャンスが生まれます。
重要なのは、「この場面では、こう動く」というパターンをパートナーと共有しておくこと。これにより、打った選手も次に何を待つべきかが明確になり、パートナーも安心して自分の守備範囲に集中できるのです。「センターネット」は、まさに連携をスムーズにするための「共通言語」となり得ます。
コーチング的5つの学び
今回の動画レビューと議論を通じて、バドミントンの上達はもちろん、学習プロセスそのものに関する重要な学びが得られました。
【主催者】(1:05:47)
サイドに上がってきたらストレートに打って、前衛はクロスをまあ取ってほしいんだよね。
【参加者】(1:05:47)
分かりました。ちょっとじゃあ私、水曜日に練習へ行くことにしたので、センターにネット切って人が何をしてくるか情報的に(収集します)。まあそれ抜けたらしょうがないですよね。ストレートに打ってそのままクロス全然取れなかったら、まあまたそっから弾拾って修正するしかないんで、結局は。
- ① 戦術のパターン化が迷いをなくす:全ての状況に対応しようとするのではなく、「この場面ではこうする」というシンプルな型を持つことが、判断スピードとプレーの精度を向上させる。
- ②「共通言語」が連携を生む:「センターネット」のような具体的なプレーをチームの共通認識とすることで、無言でもスムーズなローテーションが可能になる。
- ③ 客観的な動画レビューは課題発見の宝庫:自分のプレーを客観的に見ることで、「なぜかうまくいかない」の「なぜ」が明確になる。
- ④ 意図を持って打つことが次につながる:何となく返すのではなく、「上げさせるため」「カウンターを狙うため」など、一球一球に意図を持つことで、ラリーの主導権を握りやすくなる。
- ⑤ 仮説と検証のサイクルを回す:「センターネットを試す→相手の返球を見る→次の対策を考える」というサイクルを回すこと自体が、最速の上達法である。
アウトプット習慣チェックリスト
学んだことを頭で理解するだけでなく、実際に行動に移して初めてスキルは身につきます。今回の学びをあなたの血肉に変えるための、具体的なアクションプランをチェックリストにしました。一つでも多く実践してみましょう。
【樋口さん】(57:10)
人それぞれのスタイルがあると思うんですよね。あと組む人によってもね。僕と鈴木さん、僕と森さんではやっぱ多分スタイルも全然違うでしょうし。その守れる範囲であったりカバリングであったり、そういうのもやっぱ多分違うんで。
【主催者】 (1:06:57)
ありがとうございました。勉強になりました。また来てください。何して欲しいか聞くわ。お願いします。
ダブルス連携強化 Todoリスト
Closing: 「決めること」が次の一歩に繋がる
今回のオンライン教室は、漠然とした悩みを具体的な「課題」と「解決策」に昇華させる、非常に密度の濃い時間となりました。「何となく」でプレーするのをやめ、「こうする」と決めて試してみる。たとえその試みがうまくいかなくても、そこから得られるフィードバックは、次への確かな一歩となります。
【参加者】 (1:06:57)
ありがとうございました。勉強になりました。
【主催者】 (1:06:57)
またそっから弾拾って修正するしかないんで、結局は。
インプットで終わらせず、ぜひチェックリストのアクションを一つでも実行してみてください。その小さな「決定」と「実行」が、あなたのダブルスを劇的に変えるきっかけになるはずです。次回のオンライン教室も、皆さんの挑戦をお待ちしています!